今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは133.50円
↓下値メドは131.80円
市況
4月13日(木曜)のドル/円は「円高」。
1日のレンジは132.01円から133.39円。値幅は1.38円。
2023年74営業日目は133.07円からスタート。前日(12日)は134円台まで円安が進む場面もあったが、この日は上値が重く、東京時間夜の初め頃につけた133.39円が高値となった。
NY市場では、米国の経済指標発表後は、ドル売りの流れが強まるなかで、夜遅くには132.01円まで下落。ただその後は買い戻しもあり終値は132.58円(前日比▲0.57円)。
レジスタンス:
133.39円(04/13)
134.05円(04/12)
135.11円(03/15)
サポート:
132.45円(200時間移動平均)
132.01円(04/13)
131.84円(04/10)
131.46円(04/07)
円安の勢いが消え始めたのは、米CPI(消費者物価指数)がきっかけだった。 この日、ドル安が強まりドル/円が132円割れ寸前まで下げたのは、米国の3月PPI(生産者物価指数)が下振れしたことが理由だ。3月CPI(消費者物価指数)に続く米国のインフレ指標の低下は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げサイクル終了の見方を強めた。
マーケットは、次回5月のFOMC(米連邦公開市場委員会)が最後の利上げとなって、7月から今度は「利下げ」サイクルが始まると見ている。FOMC議事録で米国は今年リセッションに入ることを初めて認めたこともあり、行き過ぎた利上げの調整が必要だと考えている。
一方、日銀の緩和政策の修正はこれからだ。IMF(国際通貨基金)は、日銀は、来るべき金融政策を円滑に行うために「長期金利に柔軟性を持たせるべき」との認識を示した。植田日銀にYCC(イールドカーブ・コントロール)政策修正(廃止)に向けて動き出すとの憶測も円高の動きを助けた。
今夜は3月の小売売上高、4月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表が控えている。これらの経済データはインフレや景気の強さを示す。今週のドルは米インフレ指標に強い影響を受けているので注目したい。
今日の為替ウォーキング
今日の一言
相場の世界で能力が果たす役割は小さい。どれだけ知識を持っているか、どれだけ情報を知っているかで勝負が決まることが多いのだ
The Winner Takes It All
雇用統計は数ある経済指標のなかでも重要度が最も高いランクにあるというのに、最近は市場予想の外れっぷりが凄まじい。
例えば米国では1月に250万人の仕事が失われたが、雇用統計では50万人の雇用増と報じられた。雇用統計だけではない。小売業は15%以上も落ち込んだのに、小売売上高は3%増加となっていた。実態経済と経済データの違いは、季節調整が原因だ。
人々の活動は1年の季節単位で規則性を持つことが多い。12月はクリスマスシーズンで雇用や売り上げが大きく伸びて、1月はその反動で経済活動は低調になると予想する。エコノミストは、このような過去の履歴を使用して予想を立ててきた。しかし、新型コロナ後は人々の行動パターンが劇的に変化したために、これまでのパターンが役に立たなくなってしまったのだ。
しかし、予想を大幅に超える雇用増があったからといって雇用の総数が変化しているわけではないのだ。季節調整は1年を通してみるとネットゼロになる。つまり、今日の雇用統計の大きなプラスの変化は、今年後半までには同規模の大きなマイナスで埋め合わされる公算が大きい。
季節調整の混乱によって、中央銀行は上半期に必要以上に利上げを行うことになるが、それは下半期に大幅利下げという形で調整されることになる。
FRBに限らず、世界の主要中央銀行がこれまでになく経済データに依存している時代に経済予測の精度低下しているこということは、金融政策が誤った方向に導かれる可能性高いということだ。
今週の注目経済指標
今日の重要ブレークアウトレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
Winners & Losers
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。