昨日(2017年02月02日)の動向

この日の米ドル/円は、日経平均株価の下落や日米金利差の縮小を材料に続落しました。
日経平均株価は一時250円超下げて、終値ベースでは1月24日以来の19000円割れ。FOMCで利上げ時期が明示されなかった失望感で米長期金利が弱含むと同時に、日本の長期金利は10年債入札の不調でマイナス金利導入以来の0.1%超に上昇しました。

米ドル/円は東京時間につけた113.36円が高値となって、海外時間には1月31日の安値を僅かに更新する112.05円まで下落。ただその後は米長期金利がやや持ち直したこともあって112円台後半まで戻し、終値は112.802円(前日比-0.390円)でした。


豪ドルは、強い経済指標を受けて急上昇。この日発表された12月の豪貿易収支は、鉄鉱石や石炭の輸出が好調で、大幅黒字に改善。豪ドル/ドルは、11月以来の高値となる0.7695ドルまで買われました。トランプ・リスクを嫌ったマネーが、ドルの代替先として政治リスクを抱える欧州通貨よりオセアニア通過を選好したことも豪ドルに買いが集まる理由となっています。


ポンドはBOE会合後に急落。BOEは全会一致で金融政策の据え置きを決定。同時に公表されたインフレレポートではGDP見通しを上方修正する一方で、インフレ見通しは下方修正しました。カーニー総裁は、強い英指標にかかわらず経済の先行きに対して慎重さを崩さず、一部で期待されていたQE終了やBOE利上げについての可能性は低くなりました。英国が3月には予定通りリスボン条約第50条を発動して、EUを正式に離脱することがほぼ確定したこともポンド先安観を強める要因となっています。ポンド/ドルは、今年の高値となる1.2708ドルまで強含んでいたものの、BOE会合後に1.2517ドルまで急落しました。

2017年02月02日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 113.221 113.364 112.050 112.802
ユーロ/円 121.939 122.045 121.204 121.351
豪ドル/円 85.885 86.517 85.828 86.383

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年02月03日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは113.96円(2017年01月31日高値圏)、サポートは 112.05円(2017年02月02日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 113.96 114.96 112.05 111.36

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは122.52円(2017年02月01日高値圏)、サポートは 121.01円(2017年01月31日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0872ドル(2016年12月08日高値圏)、サポートは 1.0684ドル(2017年01月31日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 122.52 123.30 121.01 120.54

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは86.89円(2017年01月30日高値圏)、サポートは 85.00円(2017年01月17日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 86.89 87.14 85.00 84.55

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2017年02月03日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年02月03日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 18:30 (英) 1月サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 55.8 56.2
★★★ 22:30 (米) 1月非農業部門雇用者数変化(前月比) 17.5万人 15.6万人
★★★ 22:30 (米) 1月非農業部門雇用者数変化(前月比) 4.7% 4.7%
★★★ 24:00 (米) 1月ISM非製造業景況指数(総合) 57.0 56.6
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します