※この記事は2022年8月20日に掲載されたものです。
エンゲル係数とは?
エンゲル係数とは、「家計の全ての消費支出に占める食費の割合」のことです。総支出に対して食費の割合が多いと数値が高くなり、少ないと数値が低くなります。
計算方法は下記のとおりです。
- 食費…食料品だけではなく、外食費も含む
- 消費支出…食費のほかに住居費、教育費、水道光熱費、交通・通信費、被服費、娯楽費など(税金、保険料、貯金、ローンを除く)
例えば、高校卒業後に一人暮らしをする場合、家賃8万円、水道光熱費が合計で2万円、通信費が1万円、被服費が1万円、趣味・レジャー費が5,000円、その他雑費が1万円で、食費が3万5,000円と仮定すると、35,000÷170,000=0.2058、エンゲル係数は約20.58%となります。
きちんと計画して買い物をし、自炊メインで節約する人と、コンビニ弁当を毎日買う人では、エンゲル係数は大きく違ってきます。また、一人暮らしと家族がいる人でも必要経費は変わってきます。
年間収入別:生活費平均額/月(例)
自分のエンゲル係数を知ることで、家計の食費割合を把握し、収入と支出のバランスを見直すことができます。また、エンゲル係数は、生活水準を示す指標ともいわれています。食費は生きていくのに不可欠な支出であり、娯楽費や被服費に比べると削減が難しいものです。
つまり、所得が低いと食費の割合が多くなり、エンゲル係数は高くなります。所得が上昇すれば経済的な余裕が生まれ、エンゲル係数が低くなることを「エンゲルの法則」といいます。
エンゲル係数は、家族構成や年代・地域によっても異なるため、一概に数値が低ければ良いとも言えません。食品の物価上昇といった社会情勢も大きく影響を受けます。
もちろん、ライフスタイルを考慮した上で現状の生活に満足している場合は、無理やりエンゲル係数を下げる必要もないということです。
近い将来、一人暮らしを考えている方にとって、エンゲル係数は、生活基準や金銭管理を見直す、とてもよい指標です。お給料をもらうようになったら、月々のエンゲル係数を見直す癖をつけておきましょう。
また、自分の家のエンゲル係数がいくらなのか、家計管理をしているご両親に聞いてみてはいかがでしょうか。
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