1979(昭和54)年3月26日

エジプト・イスラエル平和条約が締結

 

 1979(昭和54)年3月26日、キャンプ・デービッド合意に基づき、エジプトとイスラエル間で平和条約が締結されました。

 キャンプ・デービッド合意とは、1978年9月に米国のカーター大統領が、エジプトのサーダート大統領、イスラエルのベギン首相を、メリーランド州にあるキャンプ・デービッド(大統領山荘)に招待して行われた会談で結ばれた協定のことです。

 エジプトのサーダート大統領は米国の仲介によって、第四次中東戦争以来のイスラエルとの緊張関係の緩和を目指していました。

 合意後、アラブ諸国の反対はありましたが、エジプトとイスラエルの間で平和条約が締結され、イスラエルが占領していたエジプト領シナイ半島はエジプトに返還されることとなりました。

 しかし他のアラブ諸国は、エジプトが自国領だけを回復し他国を見捨てたとして反発、エジプトは孤立した結果、アラブ連盟を脱退したのです。

 アラブ諸国とPLO(パレスチナ解放機構:イスラエルによって占領されているパレスチナのアラブ人の解放を目ざす武装組織)がエジプトと断行すると、イスラエルはレバノン(PLOの本拠地)へ侵攻を開始したため、残念なことにこの平和条約は中東和平を実現することはできませんでした。

 

1979年3月26日の日経平均株価終値は

6,101円60銭

ライター FIX JAPAN 前沢ともあき