今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは132.75

下値メドは130.75円

円:植田日銀:「長期間に渡る低金利」のフォワードガイダンス導入へ
英利上げ:ベイリーBOE総裁:近い将来の利上げ終了を示唆
英住宅市場:不動産価格下落、前年比▲1.1%
欧利上げ:「3月以降、さらに大幅な利上げが必要に」 - ドイツ連銀総裁 
豪経済:RBAは利上げ続行姿勢も,豪インフレはピーク超える 

市況 

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は、3月の会合において、政策金利であるFF金利の誘導目標を0.25%引き上げた。しかし、声明文が次回で利上げ終了を示唆する内容だったことからドルは売られた。FOMCは否定しているが、マーケットはすでに6月の「利下げ」を織り込みはじめている。

 3月22日(水曜)のドル/円は大幅な「円高」。
 1日のレンジは131.00円から133.00円。値幅は2.00円。 

 2023年587営業日目は132.42円からスタート。FOMC(米連邦公開市場委員会)の発表までは比較的底固く、東京時間夜遅くには133.00円まで上昇したが、その後はFOMCを控えて様子見となった。

 FOMCは予想通り利上げを発表。しかし、弱気な声明文を受けてドルは一転急落。明け方には、この日の高値から2.00円の円高となる131.00円まで下落した。終値は131.46円(前日比▲1.02円)。

レジスタンス:
133.00円(03/22)
133.70円(200時間移動平均)
133.74円(03/17)

サポート:
131.00円(03/22)
130.54円(03/20)
129.80円(02/10)

今朝のチャート形状

 FOMC後のドル/円は、米長期金利の低下によるドル売り拡大が予想され、131円を下回る円高に動くリスクがある。今夜はBOE(イングランド銀行)の政策会合があるので、ポンド/円の動きにも注意したい。

 ドル/円1時間足チャートの形状は「まだ下落」。急落ほどスピードは速くないが、止まる気配はまだない。

出所:楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

困難なことは,自分自身を知ること。容易なことは,他人に忠告すること

Tainted Love

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は3月21,22日の会合において,予想通り0.25%の利上げを決定した。利上げは2022年3月の会合から連続9回目。累積利上げ幅は4.75%まで高まった。

 FOMCが新型コロナ対策として、0.5パーセントの緊急利下げを実施したのが2020年3月3日だった。大規模緩和政策はその後2年間続いたが,約1年前の2022年3月の会合において,金融政策を緩和から引締め方向へ大転換した。

 今回の利上げ決定は、市場に一定の安心感を与えた。インフレとの戦いを放棄して利上げを中止するということは、銀行のシステムが利上げに耐えられないほど弱い、あるいは利上げの急速な前倒しが今回のリスクを招いた責任を認めることになるからだ。

 しかし、米国のインフレは依然として高く、雇用市場は過熱している。パウエル議長がほんの2週間前に、インフレ対策のために0.50%の利上げが必要だと米議会で証言していたことを考えると、今回は「ハト派的利上げ」といえる。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

注目テクニカルレベル(ドル/円,ユーロ/円,豪ドル/円)

出所:楽天証券作成