今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.75円
↓下値メドは135.55円
カジノ:マカオのカジノ収入;前年比+82.5%アップ。中国の経済再開効果
インフレ:金融政策の効果に時間差。今は消費拡大とインフレが同時進行中
米利上げ:ミネアポリス連銀総裁「3月に0.5%利上げする可能性も」
TikTok:18歳未満は「1日60分まで」に制限
FOMC:パウエルFRB議長、金利引締めは続けるが、市場の緩和期待を容認の矛盾メッセージ
ECB:経済状況よりも、弱いリーダシップのもとでの内部対立が理由で引締めが長期間続く
欧州経済:欧州の銀行が融資基準を大幅厳格化。金利上昇と合わせて借入需要が低迷
3月2日(木曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは136.02円から137.10円。値幅は1.08円。
この数日間、方向感がでなかったドル/円だが、この日は円安に動いた。
2023年44営業日目は136.15円からスタート。東京時間朝につけた136.02円が安値となった。安値が136円台の円安だったのは昨年12月以来のこと。で、ドル買いオーダーが135円台後半までせりあがっている模様。
NY市場では、この日発表された米雇用関連の指標が強く、FRB(米連邦準備制度理事会)の終着レートの一段高の予想が強まるなかで米長期金利が4.00%を超えた。ドル買い優勢のマーケットで夜遅くにはついに137円に乗せると137.10円まで上昇し、今年の円の安値を更新した。終値は136.76円(前日比+0.54円)。
レジスタンス:
137.10円(03/02)
137.48円(22/12/20)
137.80円(22/12/16)
サポート:
136.02円(03/02)
135.40円(200時間移動平均)
135.24円(03/01)
FXマーケットの関心は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の行方に集まっている。
雇用統計、CPI(消費者物価指数)、そしてPPI(卸売物価指数)など、米経済の強さを示す経済指標が発表されるなかで、先週発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、複数のメンバーが0.50%の利上げを支持した一方で、「利上げ休止」については全く議題に上らなかったなど、FOMCの本気度を改めて確認する内容となった。
FRBはずっと「長期間にわたる高金利」というメッセージを発してきたにもかかわらず投資家はこれを無視してきた。しかし今では完全にFRBの意見に従い、終着(ターミナル)レートの予想を著大幅に引き上げている。
ドル/円を巡りマーケットは、黒田総裁退任後の、日銀政策正常化期待の「円ロング」再構築のタイミングを計っているが、もう少し先になりそうだ。日銀は来週3月9日、10日に金融政策決定会合を開催する。黒田総裁は4月8日に任期満了を迎えるため、現体制下における会合はこれが最後。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
10の力をもって1時間でできることは、5の力をもって2時間でできるとは限らない
Smooth Operator
FRBの利上げ政策は「どれだけ早く」から、「どれだけ高く」へと重点が移った。
昨年の0.75%という大幅利上げはやめるが、そのかわりに小幅な0.25%の利上げを長期間続けることで、より高い終着(ターミナル)レートを目指すことに方針を変更した。
利上げ効果が経済に浸透するまでにはある程度時間がかかる。積極的な利上げがもたらすリセッションという副作用の大きさを考えると、そろそろペースを落とす頃合いだという見方も広がっている。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、4会合連続で0.75%の利上げを実施してきたが、12月会合では利上げ幅を0.50%に緩めた。今年2月の会合では、2022年3月から数えて連続8回目となる利上げを決定したが、利上げ幅は0.25%にペースダウンした。
さらに来年のいずれかの時点では「利下げ」との見方もでている。しかし、FRBはマーケットの行き過ぎた楽観論を決して快くは思っていない。
ウォラーFRB理事は、CPIについて「ある時点のデータに過ぎず、あまり深読みしてはいけない」と警告する。現在の6%近いインフレ率は、FRBの目標値2%と比較して「とんでもなく高い」と指摘し、利上げ休止期待を完全否定した。
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、0.50%利上げを「ハト派的」と考えること自体が間違いだという。「FOMCは1983年から合計88回利上げをしてきたが、そのうち75回は0.5%より低かった。」
重要なことは、パウエルFRB議長をはじめFRBの多くのメンバーが「政策金利の終着レートはまだ高くなるべきだ」という考えを持っていることだ。「利上げ減速」は累積効果を測定するためであって「利上げ停止」ではない。インフレの状況次第によっては加速することも十分ありえる。
今週の注目経済指標
注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
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