昨日（2017年03月30日）の動向

この日米ドル/円は堅調。海外時間には112円目前までドル高円安が進みました。
米ドル/円は、欧州時間に当日安値となる110.93円まで下げたものの、110円台の買いは厚く、ほどなく111円台を回復。今週講演を行った連銀総裁は、ほとんどが年4回の利上げ見通しを示すなど非常にタカ派的。それを裏付けるように、米第4四半期GDPの確報値が上方修正されたこともドル買い材料になりました。トランプ大統領が、為替操作国の処罰検討とのニュースで、111円台前半から111円ちょうど付近まで値を落とす場面もありましたが、すぐに買い戻されると、NY時間終盤には3月21日以来となる111.92円まで上値を伸ばしました。終値は111.928円（前日比+0.908円）。


ユーロ/ドルは3日続落。この日は3月15日以来となる1.0672ドルまで大きく下げました。
今週1.0906ドルまでユーロ高が進んだ流れが変わったのは、マーケットがECBの考えを拡大解釈しているとの報道がきっかけ。テールリスクが後退したというECBの見解が、マーケットで出口戦略を開始すると伝わっているとECB関係者が指摘したことで、一転ユーロ売りが強まることになりました。

マーケットに広がる利上げ期待を払拭しようと、リッカネン・フィンランド中銀銀行総裁やプラート・ECB専務理事は、量的緩和終了までは利上げしないと強調。ただし、ECB内部の見解が統一されているわけではなく、ノボトニー・オーストリア中銀総裁やビスコ・イタリア中銀総裁などは、その前にマイナス金利を解除することを主張しています。

2017年03月30日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 111.002 111.929 110.936 111.928
ユーロ/円 119.501 119.844 119.081 119.448
豪ドル/円 85.130 85.605 84.887 85.503

米ドル/円　1時間チャート

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2017年03月31日）の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは112.90円（2017年03月20日高値圏）、サポートは 110.93円（2017年03月30日安値圏）です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 112.90 113.49 110.93 110.10

米ドル/円　5分足チャート

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは120.86円（2017年03月22日高値圏）、サポートは 119.01円（2017年03月29日安値圏）です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.0769ドル（2017年03月30日高値圏）、サポートは 1.0600ドル（2017年03月14日安値圏）です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 120.86 122.25 119.01 118.23

ユーロ/円　5分足チャート

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは85.95円（2017年03月22日高値圏）、サポートは 84.65円（2017年03月29日安値圏）です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 85.95 87.49 84.65 83.72

豪ドル/円　5分足チャート

豪ドル/円　5分足チャート

  • ※ 上記各5分足チャートは、当日 2017年03月31日 現在のものです。
  • ※ コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2017年03月31日）の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★★ 17:30 (英) 10-12月期四半期国内総生産（GDP、確定値）(前期比) 0.7% 0.7%
★★★ 17:30 (英) 10-12月期四半期国内総生産（GDP、確定値）(前年同期比) 2.0% 2.0%
★★★ 18:00 (欧) 3月消費者物価指数（HICP、速報値）(前年同月比) 1.8% 2.0%
★★★ 21:30 (加) 1月月次国内総生産（GDP）(前月比) 0.3% 0.3%
★★★ 21:30 (米) 2月個人消費支出（ＰＣＥコア・デフレーター）(前月比) 0.2% 0.3%
★★ 23:00 (米) 3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 97.6 97.6
  • ※ 発表時間はいずれも東京時間
  • ※ 注目度は★低～★★★高で示します