昨日(2016年07月27日)の動向

米ドル/円は東京時間に急伸。一部メディアが政府が50年債の発行を検討していることや、景気対策の規模が27兆円超になると伝えたことが円安の引き金となり、米ドル/円は一時106.54円の高値をつけました。しかし、財務省が50年債についてすぐに否定すると、逆に105円台半ばへ急失速。

東京時間午後に安倍首相は福岡市内で特別講演を行い、経済対策は事業規模で28兆円以上とする方針を表明しましたが、日銀の出方の方が気になる米ドル/円は反応なし。FOMC発表までは105円台の取引を続けました。

FOMCはサプライズもなく、FFレート誘導目標の0.25-0.50%据え置きを決定。声明では「短期的なリスクは後退」したとして、労働市場の回復や、英EU離脱後の金融市場の安定を評価。年内利上げに含みをもたせる内容でしたが、次回9月の利上げについてはまだ意見が分かれてます。米ドル/円の反応は限定的で、一瞬106円まで上昇しましたが、すぐに105.13円まで下落。終値は105.301円(前日比+0.697円)でした。

豪ドルは、東京時間のCPI発表後に下落。RBAが金融政策を決定するうえで重視するCPIトリム平均は、前期比+0.5%と市場予想を上回りました。RBAの「利下げのハードル」は高くなったと受け取られ、豪ドル/円は78円台後半から一瞬79.55円まで急上昇。豪ドル/ドル も当日高値となる0.7562ドルをつけました。とはいえCPIは際立った強さというわけでもなく、また前年比ではやや鈍化していることもあって、ほどなくして逆に売りが強まることになりました。

2016年07月27日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 104.653 106.545 104.634 105.301
ユーロ/円 114.963 117.146 114.927 116.453
豪ドル/円 78.506 79.557 78.493 78.882

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2016年07月28日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは106.75円(2016年07月25日高値圏)、サポートは 104.63円(2016年07月27日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 106.75 107.50 104.63 103.90

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは117.15円(2016年07月27日高値圏)、サポートは 114.45円(2016年07月26日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1084ドル(2016年07月18日高値圏)、サポートは 1.0951ドル(2016年07月25日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 117.15 118.47 114.45 113.27

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは79.74円(2016年07月25日高値圏)、サポートは 78.14円(2016年07月26日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 79.74 80.98 78.14 77.21

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2016年07月28日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2016年07月28日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 16:55 (独) 7月失業率 6.1% 6.1%
★★ 21:00 (独) 7月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) 0.2% 0.1%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します