今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは134.85円
↓下値メドは133.15円
円高:海外投資家、日銀総裁交代後の円高を狙った中期ポジションを形成中
投資家動向:米国「利上げ休止から利下げ」の予想を変更、「利上げして維持」へ備える
中国不動産市場:海外投資マネー戻る気配なし
ブレイナード副議長:FRBの金利はすでに「金融引き締め水準」に達した
スイス中銀:「さらに利上げする可能性ある」「行き過ぎたスイス高には断固対処」
2月16日(木曜)のドル/円は「円高」。
1日のレンジは133.59円から134.46円。値幅は0.87円。
2023年34営業日目は134.11円からスタート。米金利見通しの上方修正によって強まったドル高の流れを引き継いで底堅く推移。安値は東京時間夕方につけた133.59円。安値が133円台の円安水準になるのは昨年12月以来。
夜遅くには再び134円台にのせ134.46円まで上値を伸ばした。年初来高値の134.77円が見えたが、この日はいったん後退して終値は133.95円(前日比▲0.21円)。
この日のマーケットも全般的なドル買いとなった。米国の重要なインフレ指標である1月卸売物価指数(PPI)が予想より強かったことや、新規失業保険申請件数が米労働市場のひっ迫を予想させる内容だったことが背景にある。
クリーブランド連銀の総裁は「インフレを目標値まで安定的に引き下げるには痛みが伴う」と述べ、利上げ継続の覚悟を示した。セントルイス連銀の総裁は「次回3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.50%の利上げを支持する」と述べ、たこともドル先高観を強めた。金利市場では、FRBの年内利下げの可能性が完全に排除された。
レジスタンス:
134.46円(02/16)
134.77円(01/06)
137.48円(22/12/20)
サポート:
133.59円(02/16)
132.53円(02/15)
132.25円(200時間移動平均)
2023年 ドル/円 データ
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
誘惑に打ち克つ最良の方法は、それに屈することだ – オスカー・ワイルド
It's Only Rock'N'Roll
米国のインフレ率は高すぎるうえに、なかなか下がる気配がない。しかし、幸いなことに米国経済は堅調であるため、FRB(米連邦準備制度理事会)は「長期間に渡る高金利」を用いてインフレ制御に集中できる。ここに「インフレ率が改善するまで、米国金利は上昇し続ける」というシナリオが出来上った。
一般的には、株式市場は利上げを歓迎しない。強い経済指標は株式市場にすると高金利を想定させるので、「良いニュースは、悪いニュース」だった。
しかしFRBの激しい利上げにもかかわらず、米国の雇用は伸びている。米国経済は他の先進国経済とは異なっているとして、優越的なニュアンスを含めて「アメリカ例外主義」と呼ぶ人もいる。いずれにしても米経済が順調であるため、株式市場はインフレのことはそれほど気にしなくなった。今は「良いニュースは、良いニュース」なのだ。
別の言い方をすれば、これからは弱い経済データがリスクになる。つまり「悪いニュースは悪いニュース」になるときが今のトレンドが反転するときだ。金利が高止まりするなかで、米国の景気後退の懸念が高まったとき、ドル高も終わる可能性がある。
今週の 注目経済指標
今週の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
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