今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは132.25円
↓下値メドは127.80円
2023年投資対象:富裕層の注目ワードは「エネルギー」、「製薬」、「中国」、「ソフトウェア」
ドル安:米国以外の経済成長期待の高まり、歴史的に見てドル安と一致
ハンガリー:実勢価格の1/7という非現実的なエネルギー上限価格設定で消費増え、燃料不足に
中国ゼロコロナ:行動制限の完全解除によって世界的食料・燃料インフレのおそれ
原油:サウジは成長予算のバランスをとるために原油価格80ドル以上必要
この日のドル/円相場は、25日(水曜)に円高に動いた分をそっくり取り戻した形になった。つまり強い方向感がないというで、128円から131円のレンジ内取引が継続している。
1月26日(木曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは129.01円から130.61円。値幅は1.60円。
2023年19営業日目は129.58円からスタート。
水曜日のドル売りの流れを引き継ぎ、東京時間昼過ぎに129.01円まで下落して安値をつける。ただ128円台入りはギリギリ回避すると、その後は130円近辺まで戻した。
NY市場に入ると、この日発表された米国の第4四半期GDP(国内総生産)が予想以上に強かったことでドル買いが勢いを取り戻した。それと共に130円に乗せ未明には130.61円まで上値を伸ばした。終値は130.23円(前日比+0.66円)。
レジスタンス:
130.61円(01/26)
131.11円(01/24)
131.58円(01/18)
サポート:
129.01円(01/26)
129.45円(200時間移動平均)
129.04円(01/23)
128.34円(01/20)
来週は、今年最初のFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる。会合では引き続き利上げを決定するが、利上げ幅を0.50%から0.25%に縮小すると予想されている。その大きな理由は、CPI(消費者物価指数)の下落だ。
米国の12月CPIは、前月比-0.1%、前年比+6.5%で、インフレ率のピークアウトを示す内容だった。さらに4月までに前年比で+4.0%に低下、6月には+2.0%以下になっているとの予想も出ている。
もっとも、実際の物価がこのスピードで急落するのではないようだ。1年前のインフレ上昇率が非常に強かったため、前年比で比較するとCPIが大幅に下がったように見えるのだけだ。
逆に言えば、4月以降も上昇が止まっていないようならば、インフレが「かなり深刻」な状況になっているといえる。
FOMCは「利上げ、利上げ休止」のあと、「利下げ」へ動くとマーケットは期待している。しかしまだ安心はできない。「利上げ、利上げ休止」のあと「再利上げ」するリスクも十分残っている。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
想像力のない奴に、翼は持てない -モハメド・アリ
As Long As You Love Me
最近の相場は、雇用統計よりもCPIの数字に強く反応する。しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策決定においては、雇用市場がCPIインフレ率よりもウェイトが大きい。パウエルFRB議長は、「CPIが下がったという理由だけで利下げはしない」と明言している。
米国の求人件数は、最新JOLT(求人労働移動調査)によると、予想を上回り1045.8万件となった(その前月は1033.4万件)。
求人倍率は、失業率比では高いのだが、就業者比ではそれほど高いわけではない。求人数が増加しているのは、求人総数の増加によるものではなく、転職者の増加を反映しているだけで、好景気時におけるようなネットベースでの雇用創出は起きていない可能性がある。労働市場は「逼迫」しているというよりも「流動化」しているのである。
実質賃金のマイナスが、長期間解消されないこともこれで説明できる。もし労働市場が本当に人手不足になっているならば、実質賃金はプラスになるはずだ。
求人件数が多くなっている理由に、広告のオンライン化がある。料金を成功報酬にするケースも増えているため、会社は低いコストで多くの広告を出せるようになったのだ。それが必要以上に求人広告が多くなっている面もある。
今週の 注目経済指標
重要ブレークアウトレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)
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