今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは133.60

下値メドは130.55

WFH:在宅勤務の普及でオフィス・スペースは「非効率な資本ストック」
節電:厳しすぎる節電要請は、政権の支持率に影響も
米インフレ見通し:2023年末のCPIはマイナスへ、2024年にFRB利下げも 
米経済:2023年にハードランディング。FF金利は4.75%-5.00%でピークか 
経済指標:深刻な政治的分断、聞き取り調査による経済データの質が低下か  2
円:生保、外債月間売り越し額が過去最大に 米国金利低下で、含み損の外債を売却加速 
米景気:イエレン財務長官「リセッションは回避できる」
世界不況:ウクライナ紛争は「永遠の戦争」となりロシア産エネルギー禁輸が世界経済の体力奪う 
英国:ブレグジットに伴う留学生の制限で、英国の最も成功した輸出品である「教育」が消失か
中国:新型コロナ感染者、過去最大に。中国成人の1/3が3回目ワクチン未接種 

 先週末のNFP(米雇用統計の雇用者数)は予想を上回った。データ内容はドル買いだが、その前日に発表された民間版雇用統計のADP雇用データが強かったために、新たな買いは発生しなかった。米景気指数の非製造業ISMの弱い結果に反応して逆にドル売りが強まった。

 今週発表される消費者物価指数(CPI)を前に、マーケットはドル売りに傾いているようだ。とはいえ結果次第では再び「CPIショック」が発生して、急激に方向転換するリスクも残っている。

 FRB(米連邦準備制度理事会)が、「インフレと利上げは終わった」と考えるマーケットに警告を頻発していることにも注意。

 01月10日(火曜)のドル/円は「円安」。
 1日のレンジは131.39円から132.48円。値幅は1.09円。 

 2023年7営業日目は131.69円からスタート。安値は 東京時間昼前につけた安値131.39円。131円台で支えられ132円台を回復すると夜遅くに132.48円まで上値を伸ばした。終値は132.23円(前日比+0.35円)。

レジスタンス
132.29円(01/10)
132.66円(01/09)
134.77円(01/06)

サポート
132.25円(200時間移動平均)
131.39円(01/10)
131.31円(01/09)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

銀行とは、金を借りる必要がない事を証明できる者にだけ金を貸す所である

Highway Star


米12月雇用統計最速レビュー

 12月の雇用統計の結果を一言でまとめるならば、「堅調な雇用と賃金上昇の減速」だ。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、インフレ抑制のためには雇用市場を冷やさなくてはいけないと考える。具体的には求人倍率が1.0倍以下、あるいは毎月の雇用増は10万人以下が数ヵ月以上継続するような状況を望んでいる。しかし、12月の非農業部門雇用者数(NFP)は、20万人を超える伸びとなった。

 強い雇用統計の結果は、FRBの仕事はまだ道半ばであり、大幅利上げが必要なことを明らかに示している。しかし、同じ週に発表された民間版雇用統計のADP雇用データや新規失業保険申請件数などのデータが軒並み強かったせいで、マーケットはガードを上げていた。むしろ覚悟していたよりも弱いじゃないかという「安心感」が勝った。

 それよりも注目を集めたのは労働賃金だ。平均労働賃金の上昇率(前年比)は、2022年3月の5.6%をピークに緩やかに下落を続け、12月には4.6%まで低下した。直近3カ月の平均は4.8%まで減速している。

 FRBがインフレ高止まりの大きな原因と指摘する労働賃金が目立って下げていることで、FOMC(米連邦公開市場委員会)の次回会合で0.25%利上げ(0.50%ではなく)はほぼ決まりだという楽観論が広がった。

 全体として12月雇用統計の内容は、「リスクオン」的だと解釈され、NY株式市場は大幅に上昇。一方でドル/円は日米金利差の拡大が望めないとして、円高に動いた。


 米11月雇用統計の詳細については「FRBは予想を間違えたのか?米失業率が8.0%に悪化するおそれも」をぜひご覧ください。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成

今週の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)

出所:楽天証券作成

2022年 ドル/円データ