今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは135.85円
↓下値メドは132.55円
米投資家:株式投資減らし、キャッシュの割合増やす傾向
インフレ:インフレ目標を3%に変更する議論始まる。2%は時代にそぐわない
ロシア:ウクライナとの対立は数10年続く。停戦の可能性低い
ウクライナ戦争:欧州は敗戦国ロシアと国境を接して暮らす可能性を受け入れる必要
日本経済:本格的な景気回復は2023年下半期以降。カギは賃金上昇。
中国共産党:計画経済を強化しテクノロジーの自給を目指す
ドイツ:EU内での影響力が低下
ドイツ:ロシア産ガス提供停止による産業の空洞化は回避可能か 2
英インフレ:インフレが低下するのは、早くて2023年下半期
米インフレ:「いくつかの地区で雇用減速と賃金上昇圧力の低下見られる」 ベージュブック
中国は、突如としてゼロコロナ対策をゼロにした。海外の需要が後退するなかで、国内経済を活性化する必要があるからだといわれている。中国の「経済再開」を好感して豪ドルやNZドルが買われた。しかし、政府が新型コロナを軽く扱うほど、新型コロナに対する国民の恐怖が高まり、逆に経済が萎縮してしまう。
金融市場の、来年の主要テーマは「世界不況」である。リセッション懸念が強まるほど、FRB(米連邦準備制度理事会)の「利下げ」時期が早まるとの想定で、マーケットはポジションを組み立て始めている。
しかし、米国指標の底堅さと日銀の「実質利上げ」で広がる金利上昇リスクは、マーケットの予想とは逆の方向を示している。FRBが「さらに高く、より長い」金利政策を継続することを確認すれば、金利差によるドル高が再燃することも考えられる。日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)を廃止したわけではなく、上昇幅はまだキャップされている。
12月28日(水曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは133.31円から134.50円。値幅は1.19円。
2022年257営業日目は133.38円からスタート。底堅く、安値は東京時間朝にやや下げてつけた133.31円まで。
この日公表された日銀議事要旨において長期金利の変動幅の拡大は、利上げではなく、緩和政策をより円滑に継続するための措置であったとの意見が示されていたことが、円安の材料となった。クリスマス市場で商いは減っているものの、安値は日銀会合の翌日の12月21日から5営業日連続で切りあがっている。
134円台に乗せたあと、欧州市場で一時この日の安値近くの133円台前半まで下げたが、米10年債利回りが3.9%近くまで上昇したことで再び買い戻された。NY市場終了前の今朝には134.50円まで円安に進んだ。終値は134.46円(前日比+0.97円)。
レジスタンスは、
134.50円(12/28)
137.48円(12/20)
137.80円(12/16)
サポートは、
133.75円(200時間移動平均)
133.31円(12/28)
132.63円(12/27)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
「失敗したくない」と思えば思うほどココロの余裕を無くして失敗の連鎖が続き、
「失敗しても大丈夫」と余裕があれば、むしろ失敗を免れて、余裕が得やすくなっていく
I Think We're Alone Now
通貨としての円の総合的な実力が約50年ぶりの水準まで低下している。日本銀行が公表したBIS(国際決済銀行)ベースの11月の実質実効為替レート(2010年=100)は58.44で、1972年以来約50年ぶりの水準まで低下している。
実質実効為替レートとは、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標で、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出する。(日銀ホームページより)
実質実効為替レートは、1995年の150台が最高で、現在はその1/3以下まで低下している。実効為替レートが高いほど対外的な購買力が強く、海外の製品を割安に購入できることを示す。反対に低いほど購買力が弱く、石油などの購入が割高になる。
名目レートでいえば、円は固定相場制の時代だった1972年当時と同水準(1ドル=308円)程度まで低下している。1970年代前半といえば、ハワイが「お金を貯めて一生に1回か2回」やっと行けるような時代だった。たしかに、今ハワイ旅行にいってハンバーガー・セットを食べたら、それだけで10,000円がとんでいく。気軽に海外旅行に行く時代はもう終わったのかもしれない。あるアンケートによると、日本人のなんと約4割が「もう二度と旅行しない」と答えている。
しかし、ドル/円にとって、2023年のリスクは、円安がこのまま進行することより以上に、日銀のハト派色が薄れることで、円のトレンドが転換することである。
円のキャリートレード(円ショート)の大がかりな巻き戻しが発生すれば、急激な円高を引き起こされる可能性は高い。1998年に147.70円まで円安が進んだときは、その3カ月後にヘッジファンドのLTCMが破綻してたった2日間で30円も暴落した。
「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」。歴史でまったく同じことが繰り返されることはないが、似たような出来事が起きることはたびたびある。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
予想レンジ ↑141.19円 ↓125.98円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は133.59円。
133.59円より上ならばドル買い優勢、133.59円より下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は151.95円、安値は113.47円。平均値は132.71円。
1日の最大値幅は6.90円、平均値幅は1.39円。
2022年の値幅は38.48円。
2021年の終値(115.09円)に比べて17.71円の円安。
148.82円 : 11月 高値
144.10円 : 第4レジスタンス(HBO)
141.19円 : 第3レジスタンス
138.29円 : 第2レジスタンス
138.17円 : 12月 高値
137.49円 : 11月 安値
137.39円 : 第1レジスタンス
134.37円 : 12月 平均値
133.59円 : ピボット
132.71円 : 2022年 平均値
130.57円 : 12月 安値
129.78円 : 第1サポート
128.89円 : 第2サポート
125.98円 : 第3サポート
123.08円 : 第4サポート(LBO)
2022年 ドル/円データ
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