今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは138.75円
↓下値メドは134.60円
対ロ制裁:ロシア産石油禁輸にギリシャ、キプロス、マルタが反対。海運業にダメージ
日銀:一時より「円高」になったおかげで、緩和政策保留のスタンスを正当化
日銀:1年後に日本の物価は「1%に逆戻りする」と予想
中国:地方政府の債務負担拡大が維持不能水準に
天然ガス:EU、エネルギー対策の正式承認持ち越し。ガス価格上限巡り内部対立
欧州インフレ:今後数年間の物価上昇は、賃金インフレが先導
カナダ銀行:「利上げ前倒しは、将来の大幅利上げを回避する」
メキシコ中銀:FRBに倣い、利上げ幅を0.75%から0.50%に緩めることに前向き
原油:OPEC+、増産の可能性は当面なし
英国:英最高裁、スコットランド政府による独立国民投票の実施を禁止
2022年最後の日銀金融政策決定会合が始まった。週末に出た憶測記事によると、日銀は2%物価目標の達成時期や範囲をより柔軟するインフレ目標レンジの採用や、あるいはYCC(イールドカーブコントロール)政策自体を放棄する案を検討する可能性があるということだ。
マーケットは一時円高に動いたが、黒田総裁が日銀会合を仕切るかぎり、歴史的な物価上昇など構うことなく、ウルトラ金融緩和を続けることはほぼ確実だ。最近の円高は、日銀にとっては、緩和政策見直しまでの時間稼ぎができるからむしろ歓迎しているだろう。
12月19日(月曜)、週明けのドル/円は「円安」。
1日のレンジは135.67円から137.16円。値幅は1.50円。
2022年251営業日目の東京市場は、週末の日銀関連の記事を受け、先週NY終値より90ポイント円高の135.82円でギャップオープン。135.67円まで下げて安値をつけた。
ただ、海外市場は買い戻しが優勢で、未明に137円台に乗せ137.16円まで円安に動なった。終値は136.92円(前日比+0.20円)。
レジスタンスは、
137.16円(12/19)
137.80円(12/16)
138.17円(12/15)
サポートは、
136.50円(200時間移動平均)
135.67円(12/19)
135.24円(12/15)
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、2022年最後の会合において0.5%の利上げを決定した。1年前には0.25%だったFF金利は4.25%まで引き上げられたが、マーケットはリーマンショック以来最大級のFRB(米連邦準備制度理事会)の積極的な金融引き締めをほぼ完全に織り込み済だ。CPI(消費者物価指数)の上昇が峠を越えた兆しが見えてきたなかで、FRBの金融政策に関して、これ以上の強気材料はもう出てこないとマーケットは考えている。
つまり、金利差拡大を背景としたドル高もほぼピークをつけた可能性がある。これからはドル高の勢いは弱くなるだけだ。「ドル安」トレンドに切り替わると予想するのはまだ早いが、これまで出遅れていた、米国以外地域の金利が上昇するわずかサインでもドル売りを誘発するのに十分なことは、先週のユーロや週明けの円の動きを見ても明らかだ。
2022年は、金利でも経済の強さでもドル一択の状況だったが、2023年は、パフォーマンスが上限近くに達しているドルを減らして、他通貨に振り分ける動きが活発化することが期待される。わずかな変化が大きな動きにつながる可能性がある。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
世界ではなく、自分自身を征服せよ – デカルト
Something About You
日銀は、日本のインフレ率を下げるのではなく、さらに高くしたいと考えている。物価を安定的に上昇させるためには賃金上昇が不可欠である。しかし、日本の実質所得は他国以上にマイナスが続く。実質賃金がマイナスというのは、生活水準の維持という労働者の最低限の権利が保障されていないことを意味する。
給料が上がらない、上がるとしても物価上昇に全く追いついていない状況が近い将来改善される期待は薄い。日本の家庭は、生活防衛として無駄な出費を抑え、質素な生活を心がける状況で企業の価格決定権は弱いままで、いつまでたっても値上げできなかった。
業を煮やした日銀は、大量緩和政策で円安を持続させることで物価高をつくり、国民の意識にインフレ期待を形成してやろうと考えた。物価上昇が続くことが当たり前だという考え(期待)を消費者のマインドに浸透させることで、企業に値上げをしやすくさせるのだ。
日銀は円安を放置することで輸入インフレを発生させることに成功した。しかしまだ道半ばだ。目的達成のためには「サステナブルな円安」が日銀にはどうしても必要なのである。海外の中央銀行はインフレ期待を制御して物価上昇に歯止めをかけようとしている。日銀はその逆で、日本人のインフレ期待を解き放ち物価を上昇させようとしている。しかし日銀は、需要インフレを起こすことはできていない。
海外でもインフレ目標の見直しが始まっている。インフレが10%近くまで上昇している現状で、インフレ目標2%に固執し続けるのは、中央銀行の信頼性が損なわれるという理由から、インフレ目標を引き上げようとする議論だ。日銀とは事情が異なる。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ポンド/円
予想レンジ ↑171.65円 ↓161.16円
ブルベアの分かれ目は166.40円。
166.40円より上ならば買いが優勢、166.40円より下ならば売りが優勢。
2022年現時点の高値は172.13円、安値は148.40円。平均値は160.26円。
1日の最大値幅は8.81円、平均値幅は1.90円。
2022年の値幅は23.73円。
2021年の終値(155.64円)に比べて11.20円のポンド高。
173.65円 : 第4レジスタンス(HBO)
172.13円 : 2022年 高値
171.65円 : 第3レジスタンス
170.95円 : 11月 高値
169.64円 : 第2レジスタンス
169.28円 : 12月 高値
169.03円 : 第1レジスタンス
166.66円 : 12月 平均値
166.40円 :ピボット
164.03円 : 12月 安値
163.78円 : 第1サポート
163.05円 : 11月 安値
163.16円 : 第2サポート
161.16円 : 第3サポート
159.89円 : 2022年 平均値
159.16円 : 第4サポート(LBO)
2022年 ポンド/円 データ
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