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10万円から始めるスタートアップ投資 金融のプロが教える株式投資型クラウドファンディング

10万円から始めるスタートアップ投資 金融のプロが教える株式投資型クラウドファンディング/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)/2021年12月24日発売/1,760円(電子版/税込)

著者ってどんな人?

安田次郎さん
 本書で解説する「株式投資型クラウドファンディング」のプラットフォームの一つ、「Unicorn(ユニコーン)」を運営する、株式会社ユニコーンの代表取締役最高経営責任者 兼 最高執行責任者
 国際証券(現・三菱UFJモルガンスタンレー証券)、クレディ・スイス、リーマン・ブラザーズ(のちに野村證券に移籍)と金融業界でキャリアを重ね、野村證券時代には国内外の株式や株式関連の資金調達(IPOを含む)においても数多くの主幹事案件を執行してきた、金融のプロ。
 2019年2月に株式会社ユニコーンの代表に就任してからは、株式投資型クラウドファンディングを通じて、スタートアップの資金調達を支援。スタートアップと投資家をつなぐ活動に奔走されています!

どんな人におススメ?

・成熟した大企業よりも、成長が期待できるスタートアップのほうが夢がある、と思っている人
・王道の投資法はひと通りやってみたけれど、もう少しおもしろい投資はないか?と探している人
・投資を通じてビジネスモデルを見極める目を養いたいという意欲のある人

この本の、ここが読みどころ!

 イギリスで900%のリターンを出した事例もある「株式投資型クラウドファンディング」が、日本でも広まりつつあります。 でも、その存在はまだまだ「すごく注目されている」とは言い難い状況です。 だからこそ、今から目をつけておくことに価値がある!とも言えます。

 日本では、上場時に株式を購入する「IPO投資」が盛んです。けれども、著者は「今後、IPO投資のうまみは減っていく」と予想しています(Chapter.1参照)。 そうなれば、企業の成長に乗じて資産を築きたい投資家にとっては、未上場のうちに投資することも選択肢の一つとして視野に入ってくるでしょう。

 ただし、ハイリターンが期待できる投資は常にハイリスク。勉強せずには挑めません。 株式投資型クラウドファンディングで資金調達するスタートアップは、年々増えてきています。投資は先着順なので、人気の投資案件はすぐに締め切られてしまいます。これから訪れるかもしれないチャンスを逃さないために、今のうちから情報収集と勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

 

編集者の制作秘話

「こんなサービスがあったらな……」「社会がこんなふうに変わったらいいのに……」

 そんな思いに応えるビジネスが、起業家たちの手によって日々生まれています。

 スタートアップ投資には、それを実感できる面白さがあります。社会の役に立つ新しい商品やサービスをいち早く見つけ、投資をすることでそれらを応援できるのですから。

「未上場スタートアップへの投資なんて、自分には関係ない?」そう決めつけるのは、もったいないかもしれません。本書の冒頭に出てくる「ぼく」も、そう思っていました。同級生がスタートアップに転職した話を聞くまでは……。

 スタートアップ企業の成長に乗じて資産を築いた同級生の話を聞き、「自分も同じようにできないか?」と、「ぼく」は考えます。そこで、「株式投資型クラウドファンディング」という方法を知るのです。

 編集者の私も、このテーマに興味を持ったはいいものの、「リスクはどの程度なのか?」「自分が有望な成長企業を見分けられるのか?」と多くの疑問がありました。そこで、金融業界に精通したプロに話を聞きたいと思い、この企画が実現しました。

本の中身をちょっと読む!