今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは144.60円
↓下値メドは138.70円
米中間選挙:共和党の下院勝利は再生エネルギー産業に逆風
米中間選挙:民主党健闘も政治的行き詰まりは不可避。法人税増税案は後退か
岸田内閣総合経済対策:第2次補正予算29兆1000億も、費用対効果は限定的か
中央銀行:供給を下げるために需要後退に導くのが中央銀行の仕事である
ロシア:サウジを抜き、インド向け最大原油輸出国に。インドは世界第3位の輸入国
ECB:量的引締めを併用するなら、利上げは「2.2-2.5%で十分」
BOE:「インフレ制御のためには英経済の弱体化が必要」
豪経済:消費者信頼感が前月比6.9%悪化。RBAの政策スタンスはより慎重に
天然ガス:EUがエネルギー価格高騰への対策であるガス価格上限設定の廃止を検討
中国:習主席「あらゆる戦争への準備を強化せよ」
人々がロックダウンを平和的に受け入れることができるのは8週間が限界で、それ以上になると社会不安を引き起こすといわれている。長引くロックダウンに対する激しい抗議活動がついに中国で発生した。しかし、現時点ではロックダウンが解除される可能性は低い。
中国では年配者の6割以上が3回目ワクチン未接種の状況で、行動制限を解除した途端に感染拡大で医療崩壊になるといわれる。またロックダウン撤回はゼロコロナ政策の過ちを認めることであり、衛生面だけではなく政治的にも難しい。
しかし、感染率が低下するタイミングを待って、中国政府が速やかに規制解除を進める可能性が逆に高まったともいえる。短期的には元安だが、中期的には元高になる時期が前倒しになったのかもしれない。
11月28日(月曜)週明けのドル/円は「円高」。
1日のレンジは137.49円から139.42円。値幅は1.93円。
2022年236営業日目は139.20円からスタート。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の公表後、マーケットではFRB(米連邦準備制度理事会)利上げに対する警戒感が薄れ、9カ月間続いてきたドル買いがそろそろ終了とのムードが漂いはじめている。
高値は東京時間朝の139.42円まで。先週金曜日の高値(139.60円)に届く前に売りが優勢になり、夜の初め頃に138円を下に抜けると、8月26日以来3ヵ月ぶりの円高水準となる137.49円まで下落した。日米金利差をテーマとして続いてきた円売りから、中国のゼロコロナ暴動を背景に伝統的な「リスクオフの円買い」が復活した。
ただ、その後はFRBメンバーからマーケットで広がる「利上げ休止期待」を否定する発言が相次いだことや、明日はパウエルFRB議長の会見もあることから139円まで大きく買い戻されて、終値は138.91円(前日比▲0.28円)。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
「百里を行く者は九十を半(なか)ばとす。」(戦国策)
Take My Breath Away
果たして、パウエルFRB議長は雇用を増やしたいのか、それとも減らしたいのか?
雇用市場が弱くなると株式市場が喜ぶのはなぜか。雇用市場が強くなるとドルが売られるのはなぜか。
雇用市場は、もはや失業率だけの問題にとどまらず、インフレの問題と絡み合って、これまでように「強い雇用統計は、良いことだ」という単純な公式に当てはまらなくなっている。
世界の中央銀行にとって、高インフレ率が最大の問題だ。中央銀行はインフレ率を引き下げるために何をしているのか。インフレ率の抑制には賃金コストを引き下げる政策が適切だと、FRBやECB(欧州中央銀行)は考える。しかし、実質所得(名目所得を物価の変動を考慮して調整された所得)が著しくマイナスになっている状況では、このような政策は理解を得られない。
そのため、需要を抑制することによって、企業の価格決定力と利益率を弱めることを中央銀行は考える。中央銀行は、原油価格や食料品価格の上昇を直接コントロールすることはできない。日銀の中庭を掘っても油田は見つからないし、日銀職員は小麦の栽培をしていない。中央銀行にできることは、需要を後退させることしかない。
需要後退は、雇用の減少や雇用安定への懸念の高まり、あるいは所得の減少によって引き起こされる。給料が上がらない、リストラの恐怖など、将来の生活に対する不安が大きくなるほど、家庭はできるだけ出費を抑え、質素な生活を心がける。するとモノが売れなくなるから、企業は値下げするしかなくなる。これがFRBの狙うところだ。パウエルFRB議長は次のように述べている。「米国のインフレ率を目標値の2%まで引き下げるためには、雇用市場を冷やす必要がある。」
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:豪ドル/円
予想レンジ ↑96.96円 ↓91.06円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、94.01円。
94.01円より上ならば豪ドル買いが優勢、94.01円より下ならば豪ドル売りが優勢。
2022年の高値は98.67円、安値は80.37円。平均値は89.52円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.20円。
2022年の値幅は18.30円。
2021年の終値(83.70円)に比べて9.93円の豪ドル高。
98.67円 : 2022年 高値
98.09円 : 第4レジスタンス(HBO)
96.96円 : 第3レジスタンス
95.83円 : 第2レジスタンス
95.74円 : 10月 高値
95.56円 : 11月 高値
95.49円 : 第1レジスタンス
94.01円 : ピボット
92.54円 : 第1サポート
92.19円 : 第2サポート
92.14円 : 11月 安値
91.06円 : 第3サポート
92.14円 : 11月 安値
89.93円 : 第4サポート(LBO)
90.84円 : 10月 安値
2022年 豪ドル/円データ
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