1993(平成5)年11月30日

米国で銃規制法成立

  1993(平成5)年11月30日、米国で銃規制を目的とする「ブレイディ法」が制定されました。民主党出身のクリントン大統領時代のことです。

 法律の名前は1981年3月にあった、レーガン大統領の暗殺未遂事件で重傷を負ったブレイディ報道官が由来です。背景には、銃による犯罪の増加がありました。

 新法は銃の販売店に購入者の身元調査を義務付け、犯罪歴があったり薬物中毒だったりする人には販売を禁じました。すでに一般国民の手に渡っている銃は規制の対象外でしたが、憲法で武器所持の自由を規定する米国が、銃規制に乗り出したのは画期的でした。

 米国では、銃を使った犯罪が多く、治安向上のために銃規制を求める声が高まっています。一方、共和党の支持団体である全米ライフル協会などを中心に政府による銃規制に対する反対論も根強く、銃犯罪抑止の手段について国民的な合意は形成されていません。

 

1993年11月30日の日経平均株価終値は

16,406円54銭