今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは142.65円
↓下値メドは137.05円
中央銀行:中央銀行の大原則は金融システムの機能を確保すること。金融システムが麻痺すれば政策は実体経済に伝わらない
自動車産業:2023年の世界需要、大きく後退へ。インフレと景気後退と燃料費高騰
増税:政府が積極的に借金をすると、納税者は将来の増税に備えてより多くの貯蓄をする
FRB:FRBの金融政策が他の国へ与える影響には無関心だが、その逆は非常に神経質。
米利上げ:利上げ期待が高まるほど、経済崩壊の懸念で将来の利下げ確率が高まる
米住宅価格:2年ぶりの下落。利上げ効果あらわれる
米雇用市場:ブラード連銀総裁「米労働市場はタイト。失業率は上がりようがない」
ドイツ:220.2億ユーロの国債を追加発行。エネルギー危機で財政不足に
ECB:ラガルド総裁「成長を犠牲にしても、利上げをしてインフレを制御する」
中国:2022年経済成長見通しを3.0%から2.7%に下方修正
円安街道を北上していたドル/円は先週、急転換して7円を超える大幅な円高に動いた。1日の値動きとしては今年最大だった。その原因は、10月の米インフレ率が予想よりも弱い「CPIショック」が起きたことだ。
米国のCPIインフレ率は、この数ヵ月「下がる、下がる」と期待されながら上昇してきた。今回は「どうせまた上がるだろう」と半ば諦めていたところで下がったから「逆CPIショック」と呼んでもいいかもしれない。
この結果を受けて、マーケットではFRBがいよいよ利上げ政策を転換するとの予想が一気に強まったが、ウォラーFRB理事は、10月CPIのデータをあまり深読みしてはいけないと警告している。マーケットとFRBの温度差がドル/円のボラティリティをつくりだしているなかで、先週の大幅下落による傷はまだ癒えず、この日は方向感を失って神経質な動きが続いた。
11月14日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。
1日のレンジは138.78円から140.80円。値幅は2.02円。
2022年226営業日目は139.18円からスタート。東京時間昼前に139円を割り138.78円まで下げて安値をつけた。しかし138円台では買い方が優勢で、夜の初め頃に140円台まで持ち上げられて140.80円まで上値を伸ばした。その後は再び押し戻されて終値は139.91円(前日比+1.12円)。
レジスタンスは、
140.80円(11/14)
142.48円(11/11)
145.45円(200時間移動平均)
サポートは、
138.78円(11/14)
138.46円(11/11)
138.27円(08/31)
138.11円(08/30)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
世の中は決して平等ではない。その中で唯一平等なのが時間だ
Rock With You
米国の10月のインフレ率の伸びが予想より低かったという「CPI(消費者物価指数)ショック」が引き金となって、先週末に138円台半ばまで大幅に円高に動いたドル/円だが、週明けの東京市場では反発して140円台に戻した。
円高を止めたのは、FRB(米連邦準備制度理事会)のウォラー理事が、CPIの鈍化を「ある時点のデータにすぎない」と斬り捨たからだ。7.7%のインフレ率は「ものすごく高い」とも述べ、マーケットに芽生え始めていた利上げ休止期待を完全否定した。
パウエルFRB議長は、11月に行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で、金融政策に関して、今後は「どれだけ早く利上げするか」よりも「どれだけ高く利上げするか」への方針転換を示唆した。大幅利上げの代わりに小幅な利上げを長期間続け、より高い終着(ターミナル)レートを目指すということである。12月の2022年最後のFOMCでは、利上げ幅を0.75%より低くなる可能性が高くなっている。
FRBのタカ派(強気)のピークは越えたかもしれない。しかし重要なことは、「政策金利の終着レートはまだ高くなるべきである」との考えをパウエルFRB議長とFRBの多くのメンバーが共有していることだ。利上げ休止のハードルは依然高い。FRBがハト派に転向したと考えるのはまだ早い。
高インフレのもとでの雇用市場と金融政策の判断は難しい。インフレ制御のためには、過熱している雇用市場を冷まさなくてはいけないとパウエル議長は考える。就業者数が伸びないまま平均賃金上昇率の高止まりが続くなら、インフレ警戒を強め大幅利上げということもありえる。FRBは6月にフォワードガイダンス(政策見通し)を放棄している。次回FOMCの利上げ幅縮小はほぼ確実としてもFRBが正式に発表したわけではない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/ドル
予想レンジ ↑1.0834ドル ↓0.9567ドル
今週のユーロ/ドルのピボット(ブルベア判断の分かれ目)は1.0200ドル。
1.0200ドルより上ならばドル買い優勢、1.0200ドルより下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は1.1495ドル、安値は0.9536ドル。平均値は1.0515ドル。
1日の最大値幅は0.02870ドル、平均値幅は0.0165ドル。
2022年の値幅は0.1959ドル。
2021年の終値(1.1378ドル)に比べて0.1024ドルのユーロ安。
1.1076ドル : 第4レジスタンス(HBO)
1.0834ドル : 第3レジスタンス
1.0592ドル : 第2レジスタンス
1.0517ドル : 第1レジスタンス
1.0200ドル : ピボット
0.9883ドル : 第1サポート
0.9809ドル : 第2サポート
0.9567ドル : 第3サポート
0.9324ドル : 第4サポート(LBO)
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