今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.15円
↓下値メドは143.65円
米雇用:マイクロソフト:1、000人レイオフ
メキシコペソ:キャリートレードの解消始まるか、利上げペース緩やかに
FRB:カシュカリ連銀総裁「サプライチェーン修復進めば、利上げペース減速も」
米国債:買い手不在で利回り大幅上昇リスク
ドイツ:ドイツ最大の労働組合の金属産業労組IGメタル、6.5%の賃上げで合意
中国:中国の経常黒字、今後数年で大幅縮小
BOE:ベイリー総裁「金融市場の安定とインフレ制御」の政策は区別されるべき
BOE:政策金利の終着レートは4.75%
11月8日(火曜)のドル/円は「円高」。
1日のレンジは145.30円から146.94円。値幅は1.64円。
2022年223営業日目は146.57円からスタート。高値は東京時間夕方につけた146.94円まで。未明には146円台を下抜け、145.30円まで下落した。終値はやや戻して145.69円(前日比▲0.96円)。
この日は広範囲でドル売りが観測された。高値が147円より下だったのは10月27日以来で、この時は「フェド・ピボット(FRBの利上げペース減速)」の期待から、米長期金利が3.99%まで弱含んだことが理由だった。
この日起きたドル売りも米長期金利利回りの低下が引き金となった。米中間選挙では、共和党の優勢が伝えられている。米議会下院で共和党が過半数の議席を確保することになった場合、バイデン民主党が進める大規模な財政拡大政策が議会で通りにくくなる。これが米金利上昇の抑制要因になるとの考えから、株式市場は上昇、リスクオンでドル売りにつながった。
FRB(米連邦準備制度理事会)の「利上げスピード減速」は最近たびたび浮上している。しかし、インフレを育てすぎて大失敗したFRBが、あっさりとハト派に転向すると信じてよいものだろうか。マーケットはドルロングを利食い、良いコストで仕込み直しているだけかもしれない。
たしかに、米国のインフレ率は少しずつ弱まっているし、米経済に勢いがなくなっていることも心配だ。それでも、FRBが安易に政策の選択肢を狭めるような発言をすると、相場が混乱するおそれがある。明日は10月の米CPI(消費者物価指数)の発表がある。
レジスタンスは、
146.94円(11/08)
147.35円(200時間移動平均)
147.57円(11/07)
サポートは、
145.10円(10/27)
144.62円(10/07)
144.38円(10/06)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
食べるために生きず、生きるために食べろ
Superstar
「強いドルは国益である」と宣言したのは、民主党のクリントン政権下で1995年から財務長官を務めたルービン氏だ。イエレン財務長官も「(米経済のファンダメンタルズを反映した)強いドルは、当然の結果だ」としたうえで「為替レートは市場で決定されるべき」と述べている。日本の状況を理解しつつも為替介入には批判的な立場だ。
日本の財務省は「国際合意のもとで、各国は急激な為替変動に対して適切に対応していく」と述べている。FRBは自分の家のインフレ対策に手一杯で他国の経済事情など構ってる余裕はないから、もはや自分たちで何とかするしかないということだ。もっともFRBは世界の中央銀行ではないので、アメリカ・ファーストでドル高政策を続けるFRBに文句を言ってもしょうがない。
円安が困ると考えているなら、日銀がYCC(イールドカーブコイントロール)政策を修正することが唯一の現実的な選択肢である。しかし黒田総裁は「大規模金融緩和の継続」の方針を修正するつもりはないと国会で証言した。岸田首相は円安を止めるのではなく「円安メリットを生かす」経済政策を発表した。政府・日銀は「弱い円は国益である」と考えているのだ。
11月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRBは4会合連続の0.75%大幅利上げを実施した。今後の利上げ幅は徐々に下がるとの予想が増えているが、利上げを止めるわけではない。「大幅前倒し利上げ」を「利上げ幅は低く、終着レートは高く」に変更しただけだ。FF金利が5.00%台に到達するのが早いか遅いかの問題であって、行くか行かないかではない。
マーケットではドル資金の流動性が大きく圧迫され、米国以外の国々は異常に高いコストを払ってドルの資金調達をしている。年末に向けて状況はさらに厳しくなっているのが現状だ。
黒田日銀総裁は「このままドル高が続くと考えている人は、ワシントン出張時に会った人の中でほとんどいなかった。」と楽観的だ。黒田総裁が話したワシントンの人間が為替の専門家だったのかはわからない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:豪ドル/円
今週の予想レンジ ↑99.00円 ↓89.21円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、94.10円。
94.10円より上ならば豪ドル買いが優勢、94.10円より下ならば豪ドル売りが優勢。
2022年の高値は98.67円、安値は80.37円。平均値は89.52円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.20円。
2022年の値幅は18.30円。
2021年の終値(83.70円)に比べて8.59円の豪ドル高。
100.87円 : 第4レジスタンス(HBO)
99.00円 : 第3レジスタンス
98.67円 : 2022年 高値
97.13円 : 第2レジスタンス
95.74円 : 10月 高値
95.56円 : 11月 高値
96.55円 : 第1レジスタンス
94.10円 : ピボット
93.29円 : 10月 平均値
92.96円 : 11月 安値
91.66円 : 第1サポート
91.08円 : 第2サポート
90.84円 : 10月 安値
89.52円 : 2022年 平均値
89.21円 : 第3サポート
87.34円 : 第4サポート(LBO)
2022年 豪ドル/円データ
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