10月の保有額:4万104円

 今月は中国など一部の国を除いて、世界的にリバウンド基調となりました。10月の投資可能な獲得ポイントは5,264ポイント(一部は9月分として10月に反映)で、運用益は+3,190円です。

 米国中間選挙年の*アノマリーでは、9~10月が底になり、翌年半ばまでは好調な傾向です。今年はS&P500(S&P500種指数)の中間選挙年のシーズナリティ(1~2月は下落基調、1月に短期のリバウンドがあっても2月上旬にピーク、2月下旬に底打ちし、4月中旬まで上昇、9~10月はボトム)がよく当てはまっており、年末までの上昇に期待がかかります。

 ただし、10月には米国債3カ月~10年債利回りも**逆イールドが発生しました。過去40年間で同じ現象が起こったのは1989年、2000年、2006年、2019年で、いずれもその後しばらくたってからリセッション(景気後退期)が訪れています。

 しかし、ITバブル崩壊の2000年を除いては、いずれも3カ月~10年債の逆イールド発生後、株価はしばらく上昇した末に崩れました。

 NASDAQ総合指数(NASDAQ)のPER(株価収益率)が60倍まで上昇したITバブルと比較すると、今回はバブル度が低く、このまま崩壊ではなく、最後の上昇があるのでは、と考えています。

*アノマリー……理論的根拠はないけれど、相場でよくみられる経験則のこと。
**逆イールド……通常時は長期金利の水準が短期金利の水準を上回るのですが、これが逆転し、短期金利が長期金利の水準を上回る状態になることを「逆イールド」といいます。政策などによる金融不安が高まった場合などに短期金利が急騰することで発生することが多いため、景気後退や株価調整のシグナルとされているので、株価下落に注意が必要です。

2022年10月時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

 

 10月もS&P500連動投信を購入し、またいち早くリバウンドとなったNYダウ(ダウ工業株30種平均)の投信も購入。中国株から流出した資金は、米国株・日本株・インド株などに流れることが想定されるので、巨額のマネーフローではこれらのエリアがプラスと考えています。

2022年10月時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

 10月は米国のバリュー株は好調でしたが、アジアのバリュー株は相対的に軟調な傾向となりました。ここ最近はシーソーのような関係になっています。米国のグロース株では、米ドル高の悪影響を受ける大型株は軟調な傾向でしたが、中小型株は堅調な企業も多く、徐々にグロースなら十把一からげに売られていた相場から、業績にフォーカスが当たり始めている印象です。

2022年10月の保有投資信託~騰落率ベスト10

 2022年10月1日から10月31日までに新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。

 NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は、国債や社債以外の株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(リート:不動産投資信託)など、全て購入できるので、つみたてNISAで買えるものiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)で買えるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!

*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。

1位    iFree NYダウ・インデックス つみたてNISA
騰落率:
15.20%

どんなファンド?
 ダウ・ジョーンズ工業株価平均(円ベース)の動きに連動する投信です。ダウ・ジョーンズ工業株価平均採用の全銘柄に投資を行うファンドですが、組入上位銘柄は、ユナイテッドヘルス・グループ、ゴールドマン・サックス、ホーム・デポ、マイクロソフト、マクドナルド、アムジェン(世界最大規模の独立バイオテクノロジー企業)、VISA、ハネウェル(電子制御システムや自動化機器を製造販売の大手)、キャタピラー(ディーゼルおよび天然ガスエンジンも手掛ける建設機械および鉱山機械企業の大手)、トラベラーズ(損害保険会社大手)です。

まつのすけコメント
 10月は、主要株価指数の中では、NYダウが好調なパフォーマンスでした。このところ決算ミスが多いIT銘柄の組入比率が低いのが奏功しています。S&P500と比較すると偏りがある株価指数ですが、それがプラスに働いた1カ月でした。

2位    iFreeレバレッジNASDAQ 次世代50
騰落率:13.79%

どんなファンド?
 NASDAQの主要中小型株の株価指数であるNASDAQ Q-50指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指す投信です。組入上位銘柄は、ENPHASE ENERGY、RIVIAN AUTOMOTIVE、WARNER BROS. DISCOVERY、COSTAR GROUP(米国の商業不動産業界向けマーケティングサービス企業)、ON SEMICONDUCTOR(半導体製造企業)、GLOBALFOUNDRIES(半導体製造企業)、TRADE DESK(デジタル広告関連企業) 、ALNYLAM PHARMACEUTICALS(医療業界大手)、CDW(教育、医療などに強いITソリューション企業)、BAKER HUGHES(エネルギーテクノロジー企業)です。

まつのすけコメント
 10月はバリュー株だけではなく、ドル高の悪影響を受けにくい中小型株のハイテク企業が多いNASDAQ 次世代50も堅調でした。利上げが最終局面になってきて、徐々に業績へと注目があたりつつある印象です。

3位    楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
騰落率:
13.64%

どんなファンド?
 FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投信です。組入上位銘柄は、ジョンソン&ジョンソン、エクソンモービル、JPモルガン、P&G、シェブロン(石油関連企業)、ホーム・デポ、ファイザー、イーライリリー(製薬会社大手)、コカ・コーラ、ペプシコです。

まつのすけコメント
 リセッションが懸念されている中、金融グループのJPモルガンが予想を上回る決算となり、堅調な推移でした。構成比率が高い金融・ヘルスケア・生活必需品の関連企業は、おおむね成長が続いています。

4位    iFreeレバレッジ S&P500
騰落率:
13.47%

どんなファンド?
 S&P500(米ドルベース)の値動きの、2倍程度の基準価額を目指す投資信託です。組入上位銘柄はアップル、マイクロソフト、Amazon、テスラ、アルファベット(Google)、バークシャーハサウェイ、ユナイテッドヘルス、ジョンソン&ジョンソン、エクソンモービルです。

まつのすけコメント
 
ウォーレン・バフェットも投資を推奨している株価指数である「S&P500」の、2倍の値動きとなるレバレッジ投信です。Amazon、 アルファベット(Google)、テスラなどは軟調でしたが、アップル、バークシャーハサウェイ、エクソンモービルなどは好調となっています。

5位    野村インデックスファンド・米国株式配当貴族(Funds-iフォーカス米国株式配当貴族)
騰落率:
12.06%    

どんなファンド?
 S&P500配当貴族指数(配当込み・円換算ベース)の動きに連動する投信です。組入上位銘柄は、アルベマール(機能化学品企業)、カーディナルヘルス、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(食用油の原料となる大豆や綿花、トウモロコシなどに強みを持つ穀物企業大手)、ジェニュイン・パーツ(自動車部品、オフィス用品などに強い米国大手流通企業)、W.W. グレインジャー(企業・政府機関用の備品販売業者。モノタロウの親会社)です。

まつのすけコメント
 25年以上連続で増配している銘柄が対象の株価指数となっており、幅広い業種に分散しているのが特徴です。今年は主要株価指数を上回る月も多くなっています。

6位以下はこちら!

6位    iFreeNEXT NASDAQ次世代50

7位    楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))

8位    eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

9位    <購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド

10位    フィデリティ・米国優良株・ファンド

まつのすけ、今月の注目銘柄!

eMAXIS NASDAQ100インデックス

 米国の大型ハイテク企業が中心の「NASDAQ100指数」への連動を目的とした運用を行うインデックス投信です。原則として為替ヘッジは行わず、ドル/円が円安になるとプラス材料となります。2020~2021年は絶好調でしたが、今年はバリュー株投信に劣後する傾向となっています。

 組入上位銘柄はアップル、マイクロソフト、Amazon、テスラ、アルファベット(Google)、メタプラットフォームズ(FacebookやInstagramなど)、エヌビディア、ペプシコ、コストコなど、有名企業がそろっています。

 2020~2021年はパフォーマンスが極めてよい状況でしたが、金利感応度が高く、大幅利上げの今年は軟調です。

 過去データでは米国30年債利回りが3%を超える局面では、NASDAQのパフォーマンスはバリュー株に見劣る傾向があります。ただ、仮に今後インフレがピークアウトして金利が低下すると、大きくリバウンドするポテンシャルはあり、インフレ・金利の動向によっては要注目の投信です。

まつのすけ、今月のがっかり

 10月は米国株が目覚ましくリバウンドし、世界株、日本株、その他数多くの地域に対してアウトパフォームしました。私も米国株メインなのでその点はよかったのですが、NYダウやNASDAQ次世代50のウエートが低かったのが、がっかりでした。

 確かに米国株というジャンルの選択は適切でした。しかし、米国株に投資する投資信託には多種多様なタイプがあり、その中での投信選定では、より良い選択肢があったのが反省材料です。

10月のポイ活実績:1万9,987ポイント

 先月は楽天ラクマでふるさと納税すると+4.5%ポイントバックのキャンペーンで1,800ポイント、コカ・コーラ自販機でCoke ON(楽天ペイひもづけ)で支払い400ポイントなど、キャンペーンを活用して細かくポイントを獲得しました。

 また、楽天モバイル契約者限定の特典で、1,542ポイントを得ました。11月からは楽天SPUへと正式に組み込まれて、楽天PointClubがダイヤモンドだと+3倍となりました。

 楽天モバイルは月3GBまでは 1,078円(税込)ですので、楽天市場で月4万円近くお買い物する場合はむしろ契約した方がお得になります。