今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは146.25円
↓下値メドは143.05円
新型コロナ:中国政府、モデルナワクチンを認可か。国産ワクチンでは感染止まらず
人民元:元安止まらなければ為替介入も
人民元:人為的「元高」支えきれず。元の適正価格は7.15
ECB:中立金利は2%。現行の主要政策金利は0.50%、あと1.5%利上げ余地
ユーロ:ECB高官から相次ぎ「ユーロ安懸念」発言
英国:BOE、量的引締めの開始時期を延期か
オセアニア:RBA、RBNZは10月0.50%利上げへ。経済指標が堅調
米国債:SEC、米国債取引のクリアリングハウスによる決済一元化を決定
原油:米政府、備蓄用に80ドル以下に買い指値
FOMC:FRBは引き締めすぎ回避のため、利上げペース緩める方向へ
岸田首相は、新たな総合経済対策の策定を、「10月末をめど」にとりまとめるように関係閣僚に正式に指示した。ということは、実施は早くて11月だ。
ドル/円は、今年の3月から毎月平均して5円ずつ円安が進んでいる。10月3日の東京市場では一時145円台まで円安が進んだ。介入効果でスピードが鈍っているとはいえ、このままいけば政府が円安対策を発表する前に150円を超えていても不思議ではない。
ただ、政府日銀は、それは問題なしと考えているのだろう。黒田日銀は「為替の急激な変動は経済にマイナスで望ましくない」との見解を示すが、「円安」が望ましくないとは、これまで一言も言っていない。
10月3日(月曜)のドル/円は「円高」。
1日のレンジは144.15円から145.30円。値幅は1.14円。
2022年196営業日目は144.66円からスタート。
東京時間昼過ぎに、為替介入後初めてとなる145円台に乗せると145.30円まで上値を伸ばした。その後しばらく145円にステイしていたが、未明になって144.15円 まで急落して安値をつけた。
きっかけは、米国の重要景気指数である製造業ISMの9月が予想外に低下したこと。介入警戒感もあったが、米10年債利回りが大幅低下していることから、為替介入はなかったようだ。米指標の悪化はドルにとってはドル安だが、米株式市場にとっては株高材料。米国株式市場でダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。
レジスタンスは、
145.30円(10/03)
145.90円(09/22)
147.63円(1998)
サポートは、
144.15円(10/03)
144.21円(09/30)
144.03円(09/29)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
歴史は繰り返さないが、韻を踏む – マーク・トウェイン
Waiting For A Girl Like You
岸田首相は9月30日、新たな総合経済対策の策定を、10月末をめどにとりまとめるように関係閣僚に正式に指示した。総合経済対策の柱は、物価高騰への取り組みや円安対策だ。
日本経済に「前例のない、思い切った」対策が必要とされるまで、参院選(7月10日)からの3ヵ月間、何をしていたのかということは、ひとまず置いておくとして、急激な円安への「思い切った対策」として、岸田首相は新型コロナ水際対策の一段緩和と、海外からの訪日観光需要回復を目指す方針を掲げている。
円安対策というのは、「円安のメリットを最大限引き出し、国民に還元する」ということらしい。具体的な施策はこれから考えるのだろうが、還元率を高めるには、より円安ということになるわけで、政府の円安対策というのは、円安を止めるのではなく、むしろその逆ということになる。
政府にとっての理想は、「ファンダメンタルズに基づく安定的な円安」だ。急激な円安は困る。しかし円高にリバースするのはもっと困る。問題は、円安は日本企業にとって、かつてのような利益をもたらしていないことだ。製造業のほぼ4分の1はすでに海外に移転し、かつて密接だった為替レートとの関係も今や破綻している。
円安トレンドが本格的に転換するためには、日銀がYCC政策を引締め方向に修正するか、あるいはFRBが利上げサイクルを終了(休止)することが必要条件になるだろう。
とはいえ、綿々と受け継がれてきた至高の「無為無策」政策を日銀が簡単に放棄するとは期待できない。パウエル・ピボットが死んだことを、ドットチャートがはっきりと指し示している。
円安はどこまで行くのか?1998年の時は、7月に147.70円まで円安が進んだ。しかしその年の10月にヘッジファンドのLTCMが破綻すると、たった2日間で30円も暴落した。
「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」。歴史でまったく同じことが繰り返されることはないが、似たような出来事が起きることはたびたびあるという格言だ。ある日突然、円安が終わる時が来るかもしれない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:豪ドル/円
予想レンジ ↑103.07円 ↓87.48円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、94.02円。
94.02円より上ならば豪ドル買いが優勢、94.02円より下ならば豪ドル売りが優勢。
2022年の高値は98.67円、安値は80.37円。平均値は89.52円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.17円。
2022年の値幅は18.30円。
2021年の終値(83.70円)に比べて9.89円の豪ドル高。
103.07円 : 第4レジスタンス(HBO)
100.57円 : 第3レジスタンス
98.67円 : 09月 高値
98.07円 : 第2レジスタンス
97.29円 : 第1レジスタンス
96.20円 : 08月 高値
95.40円 : 09月 平均値
94.02円 : ピボット
92.13円 : 09月 安値
90.75円 : 第1サポート
89.98円 : 第2サポート
89.52円 : 2022年 平均値
87.48円 : 第3サポート
84.98円 : 第4サポート(LBO)
022年 豪ドル/円データ
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