今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは145.80円
↓下値メドは143.50円
英経済:トラス首相の経済プランは100%借入で賄われる。英経済は高度の負債と低度の成長へ
英経済:英政府、付加価値税引き下げ提案
円:世界的に異例な日本の政治安定がセーフヘブンとしての円高要因だった
米インフレ:大幅利上げしてもインフレは下がらない。利上げを遅らせたことが致命的
米インフレ:生活コストはCPIが示すよりやや低い
中国:今年の経済成長見通し3%を下回る:新型コロナと世界的景気後退
中国:輸出競争力の維持と資本流出懸念との板挟み
消費:雇用の安定が消費を支える。日本で消費が伸びないのは老後の不安を煽るから
消費:生活費の上昇と消費拡大は結びつかない
中央銀行:6月FOMCと7月ECB会合で中央銀行のフォワードガイダンスは事実上廃止された
財務省が22日に実施した為替介入の金額は推計で3.6兆円。円買い介入としては、1998年4月10日の2.6兆円を超える規模だった。介入直後こそ、ドル/円は145.90円から140.34円まで円高に動いたが、翌日には早くも半値(143.12円)を超えるまで円安に戻し、27日には144.90円まで上昇している。
ドル/円は3月から毎月平均して5円ずつ円安が進んでいる。介入効果でスピードが半減するとしても、年内150円到達は十分に到達可能だ。
円安阻止という点では、大規模介入の費用対効果は低かったというしかない。しかし、円安のスピードを抑えているという点では今のところ成功している。もし介入がなければ、すでに150円をつけていても不思議ではないからだ。黒田総裁は「為替の急激な変動は経済にマイナスで望ましくない」との見解を示すが、「円安」自体が望ましくないという表現は避けている。
9月27日(火曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは144.06円から144.90円。値幅は0.85円。
2022年192?営業日目は144.63円からスタート。安値は 東京時間夕方の144.06円まで。143円台に下げることなく反発。未明には144.90円まで上値を伸ばし、為替介入後の高値をつけた。終値は144.85円(前日比+0.12円)。
期待以上に好調な米指標を背景に、米10年債利回りは4.00%にあと一歩と迫る、12年半ぶりの高値水準の3.99%まで上昇する場面もあった。一方、NY株式市場のNYダウ(ダウ工業株30種平均)は6日続落し、約2年ぶりの安値をつけている。
レジスタンスは、
144.90円(09/27)
145.90円(09/22)
147.63円(1998)
サポートは、
144.06円(09/27)
143.40円(200時間移動平均)
143.23円(09/26)
ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1、2」での供給再開を当面延期すると発表した。26日に「ノルドストリーム2」のガス漏れが発見されていたが、さらに27日には「ノルドストリーム1」に2カ所のガス漏れが新たに報告された。原因は不明。
27日のユーロ/ドルは「ユーロ安」。
1日のレンジは0.9569ドルから0.9671ドル。
高値は東京時間夕方につけた0.9671ドル。高値は5営業日連続でパリティに届かなかった。堅調な米経済指標と米長期金利利回りを背景にドル高が強まる中でユーロは上昇力を失い未明には0.9569ドルまで下落した。終値は0.9592ドル(前日比▲0.0016ドル)。
エネルギー安全保障問題に加えて、イタリアでは反EUで親ロシアの右派政権が誕生したこともユーロの売りを誘った。欧州分断化を狙うロシアは、さっそく新政権に歓迎のメッセージを出している。
レジスタンスは、
0.9671ドル(09/27)
0.9709ドル(09/26)
0.9852ドル(09/23)
サポートは、
0.9569ドル(09/27)
0.9551ドル(09/26)
0.9411ドル(02.06.17)
27日のユーロ/円は「ユーロ安」。
1日のレンジは138.62円から139.55円。
138.96円からスタート。ドル相場では方向感が見いだせず横ばい状態が続いている。高値は東京時間夕方に139.55円まで上昇したが、未明には 138.62まで押し戻された。終値は138.93円(前日比▲0.18円)。
レジスタンスは、
139.55円(09/27)
142.20円(200時間移動平均)
140.26円(09/23)
サポートは、
138.70円(09/27)
137.35円(09/26)
137.00円(08/29)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
ローマ教皇の素晴らしい帽子は神からではなく、神学上の恐喝を受けて金品を払っている男女から授与されたものだ
Wake Me Up When September Ends
FRB(米連邦準備制度理事会)が9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)会合において3回連続となる0.75%の大幅利上げを発表した数時間後、22日の東京市場でドル/円は24年ぶりの145.90円まで円安が進んだ。
これに対して日本政府は、為替市場の変動が「一方的で投機的である」という理由によって為替介入を実施した。ドル売り/円買い介入は1998年6月以来、24年ぶりのことだった。
しかし、今回の為替介入は「円安阻止」のために行われたのではないことを知る必要がある。神田財務官は介入実施後、「為替介入水準、数字のことは全く考えてない」と発言した。特定のレベルに対してではなく、短期間の変動の大きさに対して、実施したという意味だ。
日銀が大規模緩和(円安)政策を継続するなかでの円買い介入も、これで辻褄が合う。米国のイエレン財務長官が日本の為替介入を黙認したのは、日本にドル安を促す意図はないと説明したからだろう。
為替介入の総責任者である鈴木財務大臣は、「円安は経済にプラスとマイナスの面」があると発言している。松野官房長官も「円安メリット」という表現を使っている。
政府がドル/円に求めているのは、「ファンダメンタルズに基づく安定的な円安」だ。急激な円安は困るが、円高にリバースするのはもっと困る。とはいえ、円安は日本企業にとって、かつてのような利益をもたらしていない。製造業のほぼ4分の1が海外に移転し、かつて密接だった為替レートとの関係も今や破綻している。
円安トレンドが本格的に転換するためには、日銀がYCC政策を引締め方向に修正するか、あるいはFRBが利上げサイクルを終了(休止)することが必要条件になるだろう。
とはいえ、日銀が、綿々と受け継がれてきた、もはや芸術とさえいえる「無為無策」を放棄する可能性は低い。ではFRBはどうか。ドットチャートが指し示す米国金利予想を見る限り、FRBの利上げ政策の転換、いわゆるパウエル・ピボットも当面期待できない。「治すためには破壊するしかない」というFRBタカ派姿勢はさらに過激になっている。
1998年7月にドル/円は147.70円まで円安が進んだが、その年の10月にLTCMが破綻して、たった2日間で30円も暴落した。
「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」。歴史でまったく同じことが繰り返されることはないが、似たような出来事が起きることはたびたびある。いずれ、この円安も終わる時がくるだろう。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑149.88円 ↓135.85円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は142.87円。
142.87円より上ならばドル買い優勢、142.87円より下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は145.90円、安値は113.47円。平均値は129.68円。
1日の最大値幅は5.56円、平均値幅は1.23円。
2022年の値幅は32.43円。
2021年の終値(115.09円)に比べて28.25円の円安。
152.56円 : 第4レジスタンス(HBO)
149.88円 : 第3レジスタンス
147.20円 : 第2レジスタンス
146.37円 : 第1レジスタンス
145.90円 : 09月 高値
142.87円 : ピボット
142.40円 : 09月 平均値
139.07円 : 08月 高値
139.36円 : 第1サポート
138.89円 : 09月 安値
138.53円 : 第2サポート
135.85円 : 第3サポート
133.18円 : 第4サポート(LBO)
129.23円 : 2022年 平均値
2022年 ドル/円データ
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