今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは144.95円
↓下値メドは142.20円
円:FEDのタカ派姿勢が終わるまで円安も終わらない
円:円安トレンドを変えるためには、YCC変更か為替介入しかない
FOMC:過去70年の利上げサイクルにおいて、政策金利は常にインフレ率より高くなっている
FOMC:利上げ見送りも? FRBの利上げは過激すぎるとの批判増える
FRB:中央銀行で最初に利下げするのはFRB。引き締めすぎの反動
米雇用:米消費者40%が「1年後の失業率は上昇」
米住宅インフレ:住む場所は必要だが、法外な価格で家を買う義務はない
豪ドル:ロウRBA総裁、利上げペースを緩める考え
新型コロナ:欧米でオミクロン株感染再拡大
スイスフラン:SNB:インフレ対策の利上げ:ECBの政策金利逆転も
ユーロ:ライン川の水位低下で石炭の水上輸送に支障
政府・財務省の口先介入による「円高効果」は141.60円までだった。その後141円台には一度も下がることなく、3者会合はドル/円の買い場を提供しただけに終わっている。マーケットは、実弾介入の実現性は低いと考えている。
9月20日(火曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは142.93円から143.93円。値幅は1.00円。
2022年187営業日目は143.17円からスタート。売りがやや優勢だったが、142円台半ばからすでに堅く、安値は東京時間朝につけた142.93円まで。
金利の影響を受けやすい住宅市場で8月の米住宅着工件数は、利上げ環境のなかでも予想を上回る強さを示した。FOMC(米連邦公開市場委員会)の大幅利上げの見方が強まるなかで、米長期金利利回りは11年ぶりの高水準となる3.6%台まで上昇。夜遅くには143.93円まで円安に動いて144円台を視野に入れた。終値は143.75円(前日比+0.54円)。
レジスタンスは、
143.93円(09/20)
144.95円(09/14)
144.99円(09/07)
サポートは、
143.25円(200時間移動平均)
142.93円(09/20)
142.64円(09/19)
今夜はいよいよFOMC(米連邦公開市場委員会)が政策金利を発表する。0.75%の利上げがほぼ確実で、1.00%という強気予想もでている。一方で、利上げ効果を見極めるために、0.5%にとどめるだろうという意見も一部にある。
利上げ幅は勿論のことだが、それ以上にドットチャートが重要だ。FRBはどこまで利上げを続けるのか、いわゆるFF金利(政策金利)の着地レート(ターミナル・レート)の水準に強い関心が集まっているのだ。
現在の市場予想によると、FRB(米連邦準備制度理事会)は9月に0.75%、11月と12月にそれぞれ0.5%ずつ利上げして、FF金利を4.0-4.25%まで引き上げた後、来年前半はしばらく利上げを休止するとなっている。とはいえ、利下げの可能性は低い。パウエルFRB議長は「長期間にわたる高金利」との見方を示している。
今週は日銀も金融政策決定会合を開く。日銀が緩和政策の見直し議論を開始すると表明すれば、急速に円高に振れる可能性もある。もっとも、政府日銀は本当に円高を望んでいるわけではない。
欧州のエネルギー価格は一時急落し、ドイツの天然ガス備蓄量も順調に増えている。それでも欧州景気後退のリスクは依然として高い。ECB(欧州中央銀行)は、インフレ対策のため今月の理事会で大幅利上げを決定した。ラガルド総裁はインフレを2%台に引き下げる強い決意を示しているものの、FRBのような大幅利上げを続ける体力がECBに残っているわけではなく、ユーロの上昇も限定的だった。
20日のユーロ/ドルは「ユーロ安」。
1日のレンジは0.9955ドルから1.0051ドル。
東京時間朝に1.0051ドルまでユーロ高に動いたが、その後は売りが優勢になった。夜遅くにはパリティを割り0.9955ドルまで下げた。終値は0.9971ドル(前日比▲0.0054ドル)。
レジスタンスは、
1.0030ドル(200時間移動平均)
1.0051ドル(09/20)
1.0187ドル(09/13)
サポートは、
0.9955ドル(09/20)
0.9945ドル(09/16)
0.9931ドル(09/08)
20日のユーロ/円は「ユーロ安」。
1日のレンジは143.02円から144.04円。
143.50円からスタート。東京時間夕方に144.04円まで上昇して高値をつけた後は下落。夜遅くには143.02円までユーロ安になったが、143円割れはなんとか回避して、終値は143.33円(前日比▲0.22円)。
レジスタンスは、
143.60円(200時間移動平均)
144.04円(09/20)
144.47円(09/14)
サポートは、
143.02円(09/20)
142.80円(09/19)
142.56円(09/15)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
勇気とは、恐れに抵抗すること、打ち勝つことであって、恐れないことではない - マーク・トウェイン
Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now)
パウエルFRB議長は先月8月26日に開催されたジャクソンホール会議でスピーチを行い、米国のインフレ抑制に向けて、FRBが政策金利を景気抑制的な水準まで一段と引き上げる方針を示した。わずか8分間の短いスピーチだったが、マーケットを動かすには十分な影響力だった。
今月9月FOMC(米連邦公開市場委員会)の0.75%利上げはほぼコンセンサスとなった。しかし、パウエル議長のスピーチの中で、本当に重要なポイントは、利上げ幅が0.75%であることよりも、FRBが「長期にわたり高金利を継続する(Higher for Longer)」と予想していることだ。
現在の高インフレが収束すれば、引締めスピードは「緩やか」になるかもしれないが、高金利状態は続く。米国が緩和政策を行っていた時代、FRBは「Lower for Longer(長期にわたり低金利を継続する)」という表現を使っていたが、これからしばらくはその時と逆の状態になるということだ。「2023年前半に利下げ」というマーケットの期待はパウエル議長によって否定された。今後の焦点は、「長期」がどの程度になるかということになる。
バイデン大統領が、「容認し難い高さだ」と強い懸念を示している米国のインフレは、そろそろピークアウトする傾向が見えていた。ニューヨーク連銀の最新の消費者調査によると、3年後のインフレ期待は、この2年間で最も低い水準となる2.8%まで大幅に低下した(7月は3.2%)。
ところが、8月のCPI(消費者物価指数)は、前月比0.1%に上昇。上昇率はそれほど急ではなかったが、低下(マイナス)期待を裏切られたマーケットのショックは大きかった。
たしかにガソリン価格は下がった(それに反応してインフレ期待も下がった)。一時はインフレ上昇の主因だった中古車価格は、マンハイムによると年初から11%も下落している。しかし、その代わりに住居費、新車価格が大幅に上昇している。ある商品のインフレが治まったかと思えば、別の商品が上昇を始めるといった具合でキリがない。
米国のインフレで特徴的なことは、物価高の主役が、ガソリン(燃料)からサービスへと移行していることだ。供給インフレから需要インフレへと発達しているということで、これは、エネルギー価格がインフレの主役となっている欧州経済とは全く異なる状況であり、米国経済がいかに過熱しているかを示す証拠でもある。
FRBの連続大幅利上げの甲斐なく、インフレは依然としてFRBの目標(2%)を大幅に超過(前年比8.3%)している。インフレ引き下げには、労働市場を冷やし、賃金上昇を抑制するしかないというFRBの意志はさらに固まることになった。
FOMCが来週の会合で0.75%の利上げを決定することは、ほぼ100%確実だ。
CPIの上昇率そのものは小幅なので、一部で噂されるような1.00%利上げのリスクは低いだろう。一方でドットチャートは上方修正されて、FOMCメンバーによるFF金利見通しの中心値が4.5%の水準まで高まっても不思議ではない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ポンド/円
ポンド/円:今週の予想レンジ ↑170.57円 ↓156.85円
今週のブルベアの分かれ目は163.71円。
163.71円より上ならば買いが優勢、163.71円より下ならば売りが優勢。
2022年現時点の高値は168.72円、安値は150.98円。平均値は159.85円。
1日の最大値幅は3.86円、平均値幅は1.68円。
2022年の値幅は17.75円。
2021年の終値(155.64円)に比べて7.68円のポンド高。
173.19円 : 第4レジスタンス(HBO)
170.57円 : 第3レジスタンス
168.72円 : 2022年 高値
167.95円 : 第2レジスタンス
167.53円 : 09月 高値
167.14円 : 第1レジスタンス
164.10円 : 09月 平均値
163.71円 :ピボット
160.67円 : 09月 安値
160.28円 : 第1サポート
159.85円 : 2022年 平均値
159.47円 : 第2サポート
156.85円 : 第3サポート
154.22円 : 第4サポート(LBO)
2022年 ポンド/円 データ
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