今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは141.25

下値メドは139.75

EV車:歴史的干ばつによる電力不足でテスラが充電ステーションの一部を閉鎖
欧州経済:ドイツの10月のインフレは2桁に。エネルギー料金値上げで
欧州経済:ユーロ圏のリセッション入り確率は96%に上昇。5月は7% 
ECB:シュナーベル理事「たとえ景気後退になろうとも、金融政策正常化の道を歩むほかない」  
ECB:0.75%利上げが基本シナリオに 
ECB:レーン主任エコノミスト「インフレに対する過剰反応を警戒」
ECB:ECBは、緊急に、躊躇なく行動することが必要とされている 
中国:世界の投資家の対中投資への信頼感が過去最低に
ドイツ農業:干ばつで不作。燃料インフレに加えて食品インフレも 

 9月5日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。
 1日のレンジは140.11円から140.66円。値幅は0.55円。 

 ジャクソンホールのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長発言で勢いを得たドル高の流れは先週末の米雇用統計の通過後も勢力を保ったまま、2022年の176営業日目は140.15円からスタート。安値は東京時間朝につけた140.11円まで。夜遅くには140.66円まで上値を伸ばし、先週つけた24年ぶりの円安水準の140.80円を再び狙う位置につけている。終値は、140.58円(前日比+0.35円)。

レジスタンスは、
140.66円(09/05)
140.80円(09/02)
147.63円(1998)

サポートは、
140.11円(09/05)
139.86円(09/02)
138.89円(09/01)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 ロシアの国営エネルギー会社ガスプロムは、欧州に天然ガスを送るパイプライン「ノルドストリーム1」について、メンテナンス作業を理由に8月31日から稼働を停止していたが、先週末に無期限の供給停止を決定した。供給再開と引き換えに欧米の経済制裁解除を要求するのがプーチン大統領の狙い。

 5日のユーロ/ドルは「ユーロ安」。
 1日のレンジは0.9877ドルから0.9944ドル。 

 東京時間昼過ぎについに0.99ドルを割り、2002年12月以来の安値となる0.9877ドルまで売られた。その後は夜の初め頃に0.9944ドルまで戻したが、依然として上値は重い。終値は0.9929ドル(前日比▲0.0029ドル)。

レジスタンスは、
0.9944ドル(09/05)
1.0034ドル(09/02)
1.0055ドル(09/01)

0.9980ドル(200時間移動平均)
0.9877ドル(09/05)
0.9860ドル(2002.12.02)


 5日のユーロ/円は「横ばい」。
 1日のレンジは138.69円から139.64円。 

 週末のノルドストリーム無期限停止のニュースで、NY市場終値139.64円から窓を下にあけて139.01円からスタート。東京時間昼過ぎに138.69円まで下げたが、そのあとは徐々に上昇して、夜の初め頃に139.64円をつけて先週末の水準まで戻した。終値は139.57円(前日比▲0.07円)。

レジスタンスは、
139.64円(09/05)
140.75円(09/02)
142.33円(07/21)

サポートは、 
138.69円(09/05)
138.27ドル(08/31)
138.26円(08/30)

米8月雇用統計 最速レビュー。結論は「ドル売り」か?

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

最後に笑うものが一番よく笑う

Life’s Been Good

 8月の米雇用統計の結果は、まちまちだった。

 NFP(非農業部門雇用者数)は、ほぼ事前予想通りの増加数だったが、過去2カ月分は下方修正された。一方で失業率は上昇したが、労働力参加率は改善した。

 BLS(米国労働統計局)が9月2日に発表した8月の雇用統計のNFP(非農業部門雇用者数)は、雇用の増加がヘルスケア業を中心に広範囲の業種に及び、事前予想の30.0万人増をやや上回る31.5万人の増加となった。ただ、過去3カ月の平均値である41.3万人増は下回った。前月分は52.8万人から52.6万人に下方修正となっている。

 失業率は3.5%から3.7%に上がった。一方で労働参加率が62.4%に0.3%上昇した。労働参加率は新型コロナ感染流行前の2020年2月よりも1.0ポイント低く、まだその差を埋められていないが、働き手が徐々に労働市場に戻ってきているのは良い傾向といえるだろう。平均労働賃金は、前月比0.3%増で上昇率が鈍化。前年比は5.2%増で高止まりしている。

 全体としては、マーケットをどちらかの方向へ動かすような決定打とまではいかなかった。ただ、これ以上の過激な利上げは必要ないだろうという意味では、少なくともFRBにとっては良い内容だったのではないか。次の大きな指標はCPI(消費者物価指数)だが、インフレ率はピークアウトしたとの見方が多い。今回の雇用統計の結果と合わせて、FOMC(米連邦公開市場委員会)までは積み上げたドル買いポジションを軽くする動きになるのではないか。

 8月雇用統計の詳しい解説は「ヒトの在庫減らしがこれから始まる!「働かない」から、「働けない」時代へ」をご覧ください。

今週の 注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目通貨:豪ドル/円

今週の予想レンジ ↑96.96円 ↓93.95円

 今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、95.45円。
95.45円より上ならば豪ドル買いが優勢、95.45円より下ならば豪ドル売りが優勢。

2022年の高値は96.88円、安値は80.37円。平均値は88.62円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.19円。
2022年の値幅は16.51円。
2021年の終値(83.70円)に比べて11.06円の豪ドル高。

97.53円    : 第4レジスタンス(HBO)    
96.96円    : 第3レジスタンス    
96.88円     : 2022年 高値
96.38円    : 第2レジスタンス    
96.21円    : 第1レジスタンス    
96.20円     : 08月 高値

95.45円    : ピボット

93.36円     : 08月 平均値
94.70円    : 第1サポート    
94.52円    : 第2サポート    
93.95円    : 第3サポート    
93.37円    : 第4サポート(LBO)    
90.52円     : 08月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2022年 豪ドル/円データ