1977(昭和52)年9月5日

初の国民栄誉賞、ホームラン世界一達成の王選手に

 1977(昭和52)年9月5日、政府が、プロ野球の読売巨人軍の王貞治選手(現在・ソフトバンクホークス球団会長)に国民栄誉賞を贈りました。ホームラン世界一の偉業達成を表彰しての授賞です。

 王選手は同年9月3日、対ヤクルトスワローズ戦で756本目のホームランを放ちました。米大リーグのハンク・アーロン選手の世界記録を抜いたのです。

 表彰当時の王選手は37歳。才能に恵まれただけでなく、球界随一の努力家としても知られました。王選手のホームラン世界記録更新は早くから確実視されていましたが、現役のプロスポーツ選手を政府が表彰する制度はありません。このため、当時の福田赳夫首相が国民栄誉賞を創設。8月に運用規定をまとめ、9月に表彰という慌ただしいものでした。

 王選手はその後、ホームラン数の記録を868本まで伸ばし、1980年に選手を引退。その後も監督としてプロ野球の発展に力を尽くし、今でもプロ野球界の重鎮としてイベントへの出席などを精力的にこなしています。

 

1977年9月5日の日経平均株価終値は

5,287円65銭