今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは141.75円
↓下値メドは138.05円
インフレの二次的影響:インフレが人々のインフレ期待値を上昇させ、インフレがさらに上昇すること
インフレ:物価上昇の半分は供給サイドの問題。労働力不足や生産が回復するまで続く
緩和政策:RBA総裁「YCC政策は失敗だった」
英国:44%が生活苦で食費切りつめ
ドイツ:ガス緊急対策を発動。ガス料金は4倍、インフレは20%台へ
ドイツ:石炭火力発電の能力は60%程度。老朽化と人手不足で
ドイツ:エネルギーが配給制になる可能性。工場は強制閉鎖
ロシア:原油輸出が41%「増加」
FRB:政策が「先読み」から「振り返り」モードに変更
FRB:メンバーが政策に合意できないなら、フォワードガイダンスをする必要はない
9月1日(木曜)のドル/円は「円安」。
1日のレンジは138.89円から140.23円。値幅は1.34円。
9月の相場は、ドル全面高で始まった。ドル買いを主導するのは、米金利の上昇だ。金利トレードである。米10年債利回りはこの日、3.30%まで強含んでいる。FOMC(米連邦公開市場委員会)が6月の会合でフォワードガイダンスを放棄して0.75%の利上げを決定した時の水準だ。
2022年の174営業日目は138.90円からスタート。
ドル買い需要は一段と強くなり、安値は東京時間朝一番の138.89円までと殆ど下がることはなかった。午前のうちに139円台後半まで登ったあと、欧州勢の参入でいったん売られる場面もあったが、米長期金利の上昇と共に再び円安が進み、明け方には140.23円まで上昇して、24年ぶりの円の安値を更新した。勢力を保ったまま、終値は140.21円(前日比+1.25円)。
レジスタンスは、
140.23円(09/01)
147.63円(1998)
サポートは、
138.89円(09/01)
138.27円(08/31)
138.11円(08/30)
この円安の理由は何か? FRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締め(利上げ)は景気減速を引き起こす確率を高めている。米国がリセッションに陥るならば、日本はその影響をもろ被りするとの日本経済悲観論が円売りにつながっている。
パウエルFRB議長は、ジャクソンホールのスピーチで「長期間の高金利政策は長期間になる」見通しを示した。パウエルFRB議長が、「経済成長を犠牲にすることも厭わない」と強気でいられるのは、 米雇用市場が好調だからだ。つまり、利上げを続けても雇用市場がしっかりしている限り、まだソフトランディングの可能性が残っているからだ。深刻なエネルギー危機に直面しながらも、やむを得なく利上げをするECB(欧州中央銀行)やBOE(イングランド銀行)とは事情が違う。
しかし、もし雇用市場が腰砕けになってしまったらどうなるか?今夜の雇用統計は注目だ。
8月雇用統計の詳しい解説は「ヒトの在庫減らしがこれから始まる!「働かない」から、「働けない」時代へ」をご覧ください。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
才能は拡張できないが、縮小を防ぐことはできる
Cum On Feel The Noise
新型コロナは2020年3月と4月のたった2カ月間で、米国の雇用市場から2,156万人もの職を奪った。それを今年の7月までにのべ2,174万人増やし、2年3カ月の月日をかけて、ついに新型コロナ前の状態に戻すことに成功した。
失業率は、新型コロナの感染が拡大した2020年4月には14.7%まで悪化したが、今は2019年9月に記録した過去最低水準の3.5%まで低下している。米雇用市場に関して言えば、新型コロナの影響は完全に消えたといってもよいだろう。
企業向け給与計算サービス会社のADPは、8月31日に8月の雇用データを発表した。いわば「民間」雇用統計で、BLS(米労働省労働統計局)の「官製」雇用統計に先行して発表されることもあって注目度が高い。
ADPは、BLS雇用統計との数値のかい離が大きくなったことを理由に、統計方法を修正したのだが、その新方式によると、8月は、市場予想の30.0万人増に対して13.2万人増と大きく下回る結果だった。ADPの分析では、米企業の採用は、これまでの「超アグレッシブ」モードから「通常」モードへ転換しつつあるという。
今夜9月2日は、BLSが8月の雇用統計を発表する。事前予想は、NFP(非農業部門雇用者数)は29.0万人増となっている。今回のADPの事前予想は30.0万人増で、結果はその半分以下の13.2万人増だった。BLS雇用統計もサプライズの弱い結果になるのか、マーケットの注目が集まる。
FRBの強気利上げは、雇用市場の強さが前提だけに、ドル高に調整が入る可能性もある。FRBメンバーからは積極的な利上げを支持する発言が相次いでいるが、フォワードガイダンスを放棄したFRBをマーケットは完全には信じていない。
8月雇用統計の詳しい解説は「ヒトの在庫減らしがこれから始まる!「働かない」から、「働けない」時代へ」をご覧ください。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ポンド/円
今週の予想レンジ ↑163.45円 ↓159.71円
今週のブルベアの分かれ目は161.58円。
161.58円より上ならば買いが優勢、161.58円より下ならば売りが優勢。
2022年現時点の高値は168.72円、安値は150.98円。平均値は159.85円。
1日の最大値幅は3.86円、平均値幅は1.70円。
2022年の値幅は17.75円。
2021年の終値(155.64円)に比べて5.78円のポンド高。
164.17円 : 第4レジスタンス(HBO)
163.95円 : 08月 高値
163.45円 : 第3レジスタンス
162.74円 : 第2レジスタンス
162.52円 : 第1レジスタンス
161.58円 :ピボット
161.69円 : 08月 平均値
160.64円 : 第1サポート
160.42円 : 第2サポート
159.85円 : 2022年 平均値
159.71円 : 第3サポート
159.44円 : 08月 安値
158.99円 : 第4サポート(LBO)
2022年 ポンド/円 データ
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