今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは138.40円
↓下値メドは135.45円
株式市場:株式を保有していない家庭にとっては、株安は他人事。しかし株価下落によって会社の雇用や投資が変化するならば自分に関わる問題となる
デフレ:新型コロナ後の供給不足の反動で「不本意な」在庫急増。デフレ逆戻りのきっかけに
デフレ:FRBの利上げが激しすぎる場合;消費の縮小が行き過ぎたデフレを生み出す可能性
ユーロ:欧州と英国が北アイルランド巡り貿易戦争も
原油:たとえ需要が鈍化したところで、OPECは設備老朽化で供給が追いつかない
天然ガス:欧州の天然ガス供給、中国のロックダウン解除で不足するおそれ
政治:「何を話すか」と「何をするか」は必ずしも同じではない
ローン:インフレと利上げで、米国人の毎月のローンは平均712ドル増えた
米インフレ:米小売大手ターゲット、過剰在庫解消のため値引きへ
経済指標:速報値ほど実体経済は悪くない。改定値は上方修正されることが多い
8月24日(水曜)のドル/円は「円安」に戻す。
24時間レンジは136.17円から137.25円。値幅は1.07円。
2022年の168営業日目は136.74円からスタート。
東京時間夜の初め頃には136.17円まで円高に動いたが、米10年債利回りが約2カ月ぶりとなる3.1%前後まで強含んだことに合わせて夜遅くに137円に乗せると137.25円まで上値を伸ばした。終値は137.11円(前日比+0.37円)。
レジスタンスは、
137.25円(08/24)
137.70円(08/23)
137.96円(07/22)
サポートは、
136.17円(08/24)
135.80円(08/23)
135.70円(08/19)
24日のユーロ/ドルは「横ばい」。
24時間のレンジは0.9910ドルから0.9999ドル。
東京時間夜遅くに0.9910ドルまで売られたが、その後は買い戻しによる急反発で未明に0.9999ドルまで戻した。しかしパリティ(1ユーロ=1ドル)より上は重く終値は0.9969ドル(前日比+0.0000ドル)。
レジスタンスは、
0.9999ドル(08/24)
1.0018ドル(08/23)
1.0047ドル(08/22)
サポートは、
0.9910ドル(08/24)
0.9900ドル(08/23)
0.9860ドル(2002.12.02)
24日のユーロ/円は「ユーロ高」。レンジは135.51円から136.78円。
136.32円からスタートして勢が参加する東京時間夜の初め頃に135.51円までユーロ安に動いたが、未明には136.78円まで戻した。終値は136.69円(前日比+0.38円)。
レジスタンスは、
136.70円(200時間移動平均)
136.78円(08/24)
137.06円(08/23)
サポートは、
135.51円(08/24)
134.95円(08/16)
134.82円(08/03)
欧州のエネルギー問題は深刻だ。インフレ悪化や生活費の上昇はもちろんだが、欧州経済が長い不況に陥るリスクが高まっている。
ドイツの緑の党は、脱原発や二酸化炭素の削減、風力発電の推進などの環境政策を掲げ、現在の連立政権でも主要な閣僚ポジションを占めている。原子力発電所と石炭火力発電所を完全廃止することが公約で、火力発電に頼る日本を、地球温暖化の元凶であるCO2を垂れ流しているとして厳しく非難してきた。
ところが、そのドイツはウクライナ戦争で深刻なエネルギー危機に陥り、石炭火力発電の再稼働という苦渋の選択をすることになった。年内に停止を予定していた原発3基に関しても、稼働を継続する方向で検討している。
さらに連日の猛暑によってライン川の水位が下がり、石炭の水上輸送さえも困難になっている。最悪の場合、石炭火力発電の稼働もできなくなるという新たな問題に直面している。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
今日の勝利を確定することで、明日や明後日の勝利を捨ててしまうことになる。
Don't Bring Me Down
FOMC(米連邦公開市場委員会)は7月会合において、6月会合に引き続き2ヵ月連続で0.75%の大幅利上げを決定した。政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利は 2.25-2.50%に引き上げられ、2月に0.00-0.25%だったFF金利は、約半年間で10倍になった。
FOMC後の記者会見に臨んだパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、インフレ抑圧に対する強い決意を改めて表明し次回9月の会合では0.75%を超える利上げの可能性も排除しないことを示唆している。現在のシナリオは、9月に0.75%、さらに11月と12月にそれぞれ0.50%ずつ利上げして、2022年末のFF金利4.00-4.25%まで引き上げるというものだ。
マーケットに対して、パウエル議長はとても重要なメッセージを伝えた。それは、下のFF金利の推移グラフでも明らかなように、米国の政策金利が、今回までの利上げによってようやく「中立ゾーン」に戻ったということである。
2020年3月、新型コロナの感染拡大が世界経済に強いダメージとショックを与え、それまで完全雇用状態といわれていた米国の失業率は、一気に15%近くまで上昇した。FRBは緊急のFOMC会合を開き、他の中央銀行に先駆けて利下げに踏み切った。その後、ワクチンの開発供給などのおかげで世界経済は無事再開し、米失業率も新型コロナ発生前の水準まで戻った。しかし、政策金利の水準からいえば、FRBは新型コロナ以来の緩和政策を継続していたのだ。
それが、今回までの利上げで、ようやくFRBも米経済の状況に追いつき、中立水準まで戻したということになる。それがパウエル議長のメッセージだ。言うならば、これまでの利上げは、引締めというより、コロナの緩和政策を解除した段階にすぎない。9月からの利上げは、 FRBがいよいよ本格的な「金融引締め」ゾーンに入ることを意味する。
パウエル議長は、米経済は減速しているが「雇用市場はまだ非常に力強い」と述べている。雇用市場が持ち堪えているのは米経済が大丈夫な印ということだ。しかし、頼みの綱である雇用市場に異変が起これば、「インフレ一番、景気は二番」政策による利上げそのものを見直す必要がでてくる。ジャクソンホール会合の次は、来月の雇用統計に注目したい。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/ドル
予想レンジ ↑1.0361ドル ↓0.9677ドル
今週のユーロ/ドルのピボット(ブルベア判断の分かれ目)は1.0019ドル。
1.0019ドルより上ならばドル買い優勢、1.0019ドルより下ならばドル売り優勢。
1.0710ドル : 2022年 平均値
1.0492ドル : 第4レジスタンス(HBO)
1.0368ドル : 08月 高値
1.0361ドル : 第3レジスタンス
1.0231ドル : 第2レジスタンス
1.0190ドル : 第1レジスタンス
1.0134ドル : 08月 平均値
1.0019ドル : ピボット
0.9900ドル : 2022年 安値
0.9848ドル : 第1サポート
0.9808ドル : 第2サポート
0.9677ドル : 第3サポート
0.9546ドル : 第4サポート(LBO)
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