今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは139.40円
↓下値メドは134.10円
円:円安は本当に日本経済に追い風か? 7月貿易赤字最大の1兆4367億円。12カ月連続赤字。
英国:冬の寒波とガス不足を想定して、計画停電を実施する可能性
英国:BOE0.5%利上げは「弱気」との評価。輸入インフレのリスクがポンド安を誘発
原油:EIAが原油需要見通しを上方修正。天然ガスから石油への転換見越す
米住宅市場: 7月の住宅購入キャンセルは63,000件で過去最大。住宅価格高騰で
カナダ:BoCが追加利上げを示唆。インフレ排除という中央銀行の仕事は終わっていない
エネルギー:ノルウェー政府、エネルギー輸出の制限を検討
ライン川:水位20cmに下がったら水上輸送は全く不可能に。現在32cm
ハンガリー:国内消費の27%をロシア産天然ガスに依存
欧州経済:欧州のエネルギー問題はインフレ以上に経済成長に悪影響
8月23日(火曜)のドル/円は「円高」。
24時間のレンジは135.80円から137.70円。値幅は1.33円。
2022年の167営業日目は137.44円からスタート。今週末のジャクソンホール会議で講演するパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のタカ派発言を期待したドル買いの流れが続き、東京時間朝に137.70円まで上昇して今年の高値を更新した。
ところが、米経済指標が予想以上に悪化したのを見てマーケットは一斉にドル売りへ転換。137円を通り抜け136円も割って135.80円まで大幅に下落した。終値は 136.31円(前日比▲0.40円)。
レジスタンスは、
137.70円(08/23)
137.66円(08/22)
137.96円(07/22)
サポートは、
135.80円(08/23)
136.69円(08/22)
135.70円(08/19)
138円まであと一歩というところまで登ってきたが、この日発表された米景気指標の7月PMI(購買担当者景気指数)が予想以上に弱かったことで、9月FOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げ期待がやや後退した。今週金曜日から始まるジャクソンホール会議を前に急ピッチで買いあげてきたドルのポジション調整が入った模様。
米国の7月のCPI(消費者物価指数)が前月比で0.0%と、6月の+1.3%から大きく下がり、この2年間で初めて上昇が止まった。CPIを押し上げていたガソリン価格が下がっていることもあり、来月の伸び率はマイナスになる可能性が高い。
6月、7月と2会合連続で0.75%という大幅利上げを実施してきたFOMC(米連邦公開市場委員会)も、そろそろ利上げペースを緩めるとだろうという楽観的な見方が広がるなかで、FOMCメンバーからは「インフレが終わったと考えるのはまだ早い」と戒めの発言が相次いでいる。9月FOMCにおいては、3会合連続となる0.75%利上げの可能性が強まったことがドル買いにつながった。
ただパウエルFRB議長は、0.50%の利上げを支持している。今週25日から27日開催のジャクソンホール会議で、パウエルFRB議長が何を語るか。マーケットが今最も気にしていることだ。先日発表されたFOMC議事録には「過剰な引き締めに多くのメンバーが懸念を示す」と記されていた。パウエルFRB議長は、ある時点で利上げペースを緩めることを強調するのか。それともインフレに対する警戒感を強めるのか。今週のマーケットは神経質。来週のマーケットは発言内容で大きく動きそうだ。
23日のユーロ/ドルは「ユーロ高」。24時間レンジは0.9900ドルから1.0018ドル。
東京時間夕方に欧州勢が参入してくると、昨日の安値を下回る0.9900ドルまで下落して約20年ぶりの安値を更新したが、夜遅くになって急反発して1.0018ドルまで戻した。終値は0.9968ドル(前日比+0.0027ドル)。
今年の冬には一段と悪化するエネルギー不足で、欧州の景気後退は確実といわれる。ユーロ/ドルは今週パリティ(1ユーロ=1ドル)以下に沈み、0.9900ドルまで下落した後、急スピードの下落の警戒感と週末ジャクソンホール会合前のポジション調整もあって買い戻しが入り、一時1.00ドルの大台を回復した。
きっかけは、米国の8月PMIが弱かったからだが、同日発表された欧州のPMIも弱かった。ただ、欧州の景気指標が良くないことは「想定内」で、ユーロを売る動きにはつながらなかった。
レジスタンスは、
1.0018ドル(08/23)
1.0047ドル(08/22)
1.0095ドル(08/19)
サポートは、
0.9900ドル(08/23)
0.9860ドル(2002.12.02)
0.9815ドル(2002.10.30)
ユーロ/ドルの最新ピボットは今日の注目通貨をご覧ください。
23日のユーロ/円は「ユーロ安」。24時間のレンジは135.73円から137.06円。
136.64円からスタートして東京時間夕方に135.73円まで安値をつけたが、弱い米指標でユーロが買い戻されると反発し、136円台を通り抜けて夜遅くに高値137.06円をつけた。終値は136.31円(前日比▲0.40円)。
レジスタンスは、
137.06円(08/23)
137.95円(08/22)
137.96円(08/19)
サポートは、
135.73円(08/23)
134.95円(08/16)
134.82円(08/03)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
FXでいちばん大切なのは迅速な損切り
Rosana
FX取引で効率的に勝つためには、何が大切か。スプレッドの狭さはもちろん重要だ。しかし、その通貨ペアが動かなければ、収益は期待できない。
効率的な手法とは、動く通貨ペアを、動く時間帯に取引することだ。
FX取引をするほとんどの人は、1日中スクリーンを見ている暇はない。かといって、スマホやパソコンで取引画面を開いた瞬間に、タイミングよく相場が動くわけでもない。どの時間帯に一番動くとある程度予測できるなら、その時間だけ集中してトレードするのが効率的だ。動かないときにじっと画面を眺めているのは退屈だ(為替ディーラー用語で「苦行」と呼ぶ)。そのようなときに限ってつい無駄な取引に手を出してしまう。
もちろん、動きさえすればいいというわけではなく、流動性が十分に保証されていることも重要だ。トルコリラのような流動性のない通貨は、初心者にはリスクが高い。
今年のドル/円は、値幅が1日平均1.18円と、昨年の2倍だ。さらにスプレッドも一般的に狭い。値動きがあり、取引コストは低く、さらに流動性も確保されているということで、ドル/円を取引メイン通貨ペアとする個人トレーダーが増えているようだ。
下のグラフは8月1日から19日までの、主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル、NZドル/ドル、ドル/スイス、ドル/カナダ)の、1時間当たりの最大値幅である(方向は考慮しない)。
今日の注目通貨:ユーロ/ドル
予想レンジ ↑1.0361ドル ↓0.9677ドル
今週のユーロ/ドルのピボット(ブルベア判断の分かれ目)は1.0019ドル。
1.0019ドルより上ならばドル買い優勢、1.0019ドルより下ならばドル売り優勢。
1.0710ドル : 2022年 平均値
1.0492ドル : 第4レジスタンス(HBO)
1.0368ドル : 08月 高値
1.0361ドル : 第3レジスタンス
1.0231ドル : 第2レジスタンス
1.0190ドル : 第1レジスタンス
1.0134ドル : 08月 平均値
1.0019ドル : ピボット
0.9900ドル : 2022年 安値
0.9848ドル : 第1サポート
0.9808ドル : 第2サポート
0.9677ドル : 第3サポート
0.9546ドル : 第4サポート(LBO)
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