今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは136.30円
↓下値メドは128.60円
ブレークイーブンインフレ率:未来の期待インフレ率。実質利回りにブレークイーブンインフレ率を足すと名目利回りとなる
米露関係:米国がこれ以上露骨にロシアを追い詰めることは危険
米雇用:ピークアウトか?米メタ(Facebook)が雇用凍結。米大手トラック会社がレイオフ実施
ECB:ECBの中立金利は「1.5%」
ECB:優勢順位1位は「欧州の団結」、2位は「成長支援」、3位が「インフレ」
欧州:スペイン中銀総裁「経済の弱さはインフレの強さと同等に考慮する必要がある
スイスフラン:SNB:インフレ防止のため;スイス買い為替介入を検討
円:日本企業の1/4が;大規模緩和政策の即時終了を希望
世界経済:反グローバル化(政治理由)とローカル化(経済理由)は異なる
8月2日(火曜)のドル/円は「円高」。
24時間のレンジは130.39円から133.16円。値幅は2.78円。
2022年の152営業日目は131.66円からスタート。ドル売りの流れはこの日も続き、東京時間昼前には131円も下抜けて130.39円まで円高が進んだ。
先週から急に活発になったドル売りの引き金となったのは、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ早期終了見通しだった。ところがこの日は、米連銀総裁が相次いで「利上げが終了に向かっていると予想すること間違い」と金利市場の甘い見通しを警告したことでドルが大きく買い戻された。
ドル/円も明け方には133.16円まで円安に戻したが、8月1日の高値133.57円には届かなかった。終値は133.12円(前日比+1.50円)。
レジスタンスは、
133.16円(08/02)
133.57円(08/01)
134.23円(07/29)
サポートは、
130.39円(08/02)
128.64円(06/03)
127.50円(05/31)
133円台前半は輸出企業のドル売り水準といわれる。このレベルをキープできなければ円高が再燃する可能性が高い。ペロシ下院議長の訪台で面子を潰された中国がどのような報復に出るかマーケットは注目している。米中のバランスオブパワーをどう解釈するかによってリスクオン、リスクオフのどちらに動いても不思議ではない。
世界経済にとっては、サプライチェーンの始点の隅にあるロシアより、始点と終点の両方に大きな位置を占める中国のほうがはるかに重要なのだ。世界経済は、米国につくか、それとも中国につくかの二択しかない。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
ベストを尽くせば、あなたの人生に、思いがけない奇跡が起こるかもしれない - ヘレン・ケラー
Ture
FOMC(米連邦公開市場委員会)は7月会合において、6月会合に引き続き2カ月連続で0.75%の大幅利上げを決定した。政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利は 2.25-2.50%に引き上げられ、2月に0.00-0.25%だったFF金利は、約半年間で10倍になった。
FOMC後の記者会見に臨んだパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、インフレ抑圧に対する強い決意を改めて表明し次回9月の会合では0.75%を超える利上げの可能性も排除しないことを示唆している。現在のシナリオは、9月に0.75%、さらに11月と12月にそれぞれ0.50%ずつ利上げして、2022年末のFF金利4.00-4.25%まで引き上げるというものだ。
マーケットに対して、パウエル議長はとても重要なメッセージを伝えた。それは、下のFF金利の推移グラフでも明らかなように、米国の政策金利が、今回までの利上げによってようやく「中立ゾーン」に戻ったということである。
2020年3月、新型コロナの感染拡大が世界経済に強いダメージとショックを与え、それまで完全雇用状態といわれていた米国の失業率は、一気に15%近くまで上昇した。FRBは緊急のFOMC会合を開き、他の中央銀行に先駆けて利下げに踏み切った。その後、ワクチンの開発供給などのおかげで世界経済は無事再開し、米失業率も新型コロナ発生前の水準まで戻った。しかし、政策金利の水準からいえば、FRBは新型コロナ以来の緩和政策を継続していたのだ。
それが、今回までの利上げで、ようやくFRBも米経済の状況に追いつき、中立水準まで戻したということになる。それがパウエル議長のメッセージだ。言うならば、これまでの利上げは、引締めというより、コロナの緩和政策を解除した段階にすぎない。
9月からの利上げは、 FRBがいよいよ本格的な「金融引締め」ゾーンに入ることを意味する。
ところが、米4-6月期GDP(国内総生産:速報値)は-0.9%となり、2期連続のマイナス成長となった。経済成長が「減速」しているだけで「後退」ではないとイエレン財務長官やパウエル議長は言うが、数字上は米経済が「リセッション」に入ったことを示している。
米国のインフレ率も、そろそろピークを迎えるとの予想が出ていて、8月10日発表予定の7月CPI(米消費者物価指数)がそれを示す結果となれば、FRBの利上げスピードが緩やかになる可能性がある。
パウエル議長は、米経済は減速しているが「雇用市場はまだ非常に力強い」と述べている。雇用市場が持ち堪えているのは米経済が大丈夫な印ということだ。しかし、頼みの綱である雇用市場に異変が起これば、「インフレ一番、景気は二番」政策による利上げそのものを見直す必要がでてくる。今週の雇用統計もフォーカスする必要があるだろう。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:豪ドル/円
予想レンジ ↑93.90円 ↓89.76円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、91.83円。
91.83円より上ならば豪ドル買いが優勢、91.83円より下ならば豪ドル売りが優勢。
2022年の高値は96.88円、安値は80.37円。平均値は88.62円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.20円。
2022年の値幅は16.51円。
2021年の終値(83.70円)に比べて10.02円の豪ドル高。
95.76円 : 07月 高値
94.70円 : 第4レジスタンス(HBO)
93.90円 : 第3レジスタンス
93.59円 : 07月 平均値
93.11円 : 第2レジスタンス
92.87円 : 第1レジスタンス
91.83円 : ピボット
91.41円 : 07月 安値
90.79円 : 第1サポート
90.55円 : 第2サポート
90.52円 : 08月 安値
89.76円 : 第3サポート
88.97円 : 第4サポート(LBO)
2022年 豪ドル/円データ
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