1984(昭和59)年8月5日

五輪初の女子マラソン開催

  1984(昭和59)年8月5日、米ロサンゼルスで開催されていた夏季オリンピックで、初めて女子マラソンが実施されました。

 女子マラソンには28カ国から50人が参加し、優勝した米国のジョーン・ベノイト選手のタイムは2時間24分52秒。2016年夏のブラジル・リオデジャネイロ五輪の優勝タイムは、ロス五輪より48秒短い2時間24分04秒でした。日本からは佐々木七恵選手が参加し、19位の成績を収め、増田明美選手は途中棄権しています。

 ロス五輪では、東西の政治的緊張を反映し、旧ソ連や東ドイツなど、スポーツに熱心な社会主義国が相次いで参加を見送りました。1980年のモスクワ五輪を、日米など西側諸国がボイコットした報復です。

 一方、テレビ放映権や五輪マークの使用権で収入を増やす手法がロス五輪から本格的に採用され、「商業五輪」と批判されました。しかし、税金に頼らない五輪運営は政治の介入を防ぐ効果があったという前向きな評価もあります。

1984年8月5日の日経平均株価終値は

10,385円12銭

※1984年8月5日は日曜のため、前営業日の終値。