今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.75円
↓下値メドは135.85円
ロシア:ウクライナ戦争でロシアの味方あるいは中立だった国は、世界の人口の約半分を占める
ECB:ラガルド総裁「大幅利上げを決めた理由のひとつに“ユーロ安”」
米雇用:米フォードが8,000人削減へ
米中関係:米議会における「アンチ中国」は超党派的かつ、これまでにないほど過激化
米中関係:世界にとっての究極の選択は、米国につくか、それとも中国につくか。ロシアはどうでもいい。
欧州:EUが加盟国に節ガス要請。スペイン、ギリシャ、ポルトガルが拒否
ドイツ:ノルドストリームの稼働率20%。通常レベルに戻ることは期待できない
RBAの利上げスピードは年間2.5%で過去最速
原油:OPEC、2023年の世界石油需要予測に楽観的
今日(日本時間28日未明)FOMC(米連邦公開市場委員会)は政策金利を発表する。
6月に0.75%利上げして、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利は、現在は1.50-1.75%。今回7月の0.75%はすでに織り込まれていて、マーケットの関心はすでに次回9月に移っている。
9月利上げが3会合連続の0.75%になるか、それ以上の1.00%になるのか、あるいは景気後退懸念で0.50%にペースダウンするのか。FRB(米連邦準備制度理事会)がフォワードガイダンスを事実上廃止してから、予測は難しくなった。FRBは「データ次第」と述べているので、雇用統計や消費者物価指数など今後発表される米経済指標の重要度が増している。
現在のメインシナリオは、9月に0.75%、さらに11月と12月にそれぞれ0.50%ずつ利上げして、2022年末のFF金利4.00-4.25%まで引き上げるというものだ。
7月26日(火曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは136.28円から136.94円。値幅は0.69円と狭かった。
2022年の147営業日目は136.64円からスタート。東京時間昼前に136.28円まで円高に動いたが、下げは限定的だった。その後は緩やかに上昇を続け、 明け方に136.94円まで上昇。昨日の高値(136.79円)を超えたが、137円には届かなかった。終値は136.96円(前日比+0.31円)。
レジスタンスは、
136.94円(07/26)
137.85円(200時間移動平均)
137.96円(07/22)
サポートは、
136.28円(07/26)
135.88円(07/25)
135.56円(07/22)
ロシアの国営ガス会社ガスプロムは、ロシアとドイツと結ぶ天然ガスのパイプラインであるノードストリームによるガス供給量を、通常より80%も引き下げた。プーチン大統領は天然資源を戦略兵器として最大限に利用することで欧州に激しい揺さぶりをかけている。ドイツは景気後退入りが確実で、少なくとも今後1年間は深刻な不況から抜け出せないと予想されている。ロシアの次の標的は日本かもしれない。
EU(欧州連合)は8月から来年3月まで15%の「節ガス」を加盟国で合意。「節ガス」は任意だが、緊急事態発生の場合には強制削減となる。ハンガリーはこれに反対している。欧州分断化はロシアの狙うところだ。
26日のユーロ/円は「ユーロ安」。24時間のレンジは138.13円から139.84円。
139.64円からスタートして、東京時間夕方に139.84円まで上昇したが、上値は重い。欧州勢の参入で139円を割ると一段とユーロ売りが強まり、未明には138.13円までユーロ安になった。
終値は138.55円(前日比▲1.13円)。
レジスタンスは、
139.84円(07/26)
140.05円(200時間移動平均)
140.08円(07/25)
サポートは、
138.13円(07/26)
137.99円(07/14)
137.13円(07/13)
26日のユーロ/ドルは「ユーロ安」。24時間のレンジは1.0108ドルから1.0250ドル。
東京時間昼前につけ1.0250ドルが高値で上値は重い。欧州勢の参入でユーロ売りが強まるなかで1.2000ドルを割り未明には1.0108ドルまでユーロ安になった。終値は1.0116ドル(前日比▲0.0105ドル)。
レジスタンスは、
1.0165ドル(200時間移動平均)
1.0250ドル(07/26)
1.0258ドル(07/25)
サポートは、
1.0108ドル(07/26)
1.0079ドル(07/18)
1.0007ドル(07/15)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
相場は頭がいい人が勝つわけではない。トレーダーには、天才性よりも、長い年月と失敗が必要なのだ
Stairway To Heaven
「インフレ」か「景気」か? それが問題だ
FOMCは、6月の会合において、 0.75%の利上げを決定した。事前のフォワードガイダンス(政策方針)では0.50%と通知していたにもかかわらず、土壇場になって利上げ幅を引き上げた。マーケットとの対話を重視してきたFRBにとっては異例中の異例だ。
しかし、そんなFRBの努力にもかかわらず、米国のインフレ上昇は止まらない。6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比9.1%上昇と市場の予想以上に伸びが加速した。総合CPIの前年同月比の伸びが市場予想を上回るのは4カ月連続で、月間の上昇率は過去40年で2番目の大きさとなった。
短期金融市場では、FOMC7月会合で最大「1.00%利上げ」を織り込む動きが急速に強まっている。しかし、この激しいインフレが収まる前に、米経済の方が金利高に耐えきれなくなって自滅してしまうのではないかという懸念が、FRBの内部からも出始めるようになった。マーケットがインフレよりも景気後退を気にするようになったのはこの辺りからだ。
「景気後退」がグーグルの検索ワード1位になり、米国人の70%が「すでに景気後退か、年末までに景気後退になる」と悲観的になっている。米消費者信頼感指数は大幅に悪化し、FRBが重要視しているPCE(個人消費支出)コアデフレーターも伸び悩んでいる。米住宅市場では、購入キャンセル率が新型コロナ以降最大の落ち込みになった。
最悪なのは、FRBの対インフレ強硬姿勢がマックスに達した時に、米国の景気に腰折れサインが現れたことだ。FRBは「インフレは一過性にすぎない」という考えを持っていて、ずっと利上げに慎重だった。ようやく3月から利上げを開始したのだが、その時にインフレは遥か先を走っていた。
利上げの影響はタイムラグがある。7月にFOMCが1.00%の利上げを実施して、その効果が経済に表れるのは約1年後といわれる。ところが、1年後の米消費者物価指数は、すでに1.00%台に下がっている可能性がある。しかし、今更もう後戻りできない。パウエルFRB議長は「インフレ退治のために無条件でコミットする」と述べている。つまり、リセッションになってもやむを得ないと覚悟を決めているのだ。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑143.30円 ↓136.21円
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は139.76円。
139.76円より上ならばユーロ買いが優勢、139.76円より下ならばユーロ売りが優勢。
2022年現時点の高値は144.27円、安値は124.39円。平均値は134.33円。
1日の最大値幅は4.09円、平均値幅は1.43円。
2022年の値幅は19.88円。
2021年の終値(130.96円)に比べて7.99円のユーロ高。
144.65円 : 第4レジスタンス(HBO)
143.30円 : 第3レジスタンス
142.43円 : 07月 高値
141.95円 : 第2レジスタンス
141.53円 : 第1レジスタンス
139.76円 : ピボット
139.65円 : 07月 平均値
137.98円 : 第1サポート
137.57円 : 第2サポート
136.87円 : 07月 安値
136.21円 : 第3サポート
134.86円 : 第4サポート(LBO)
2022年 ユーロ/円データ
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。