今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.75円
↓下値メドは135.25円
インフレ:米消費者の80%「物価高をカバーするほど給料が上がっていない」
米経済:中古住宅販売が5.4%の大幅減。住宅関連支出は米GDPの17%占める
英国:インフレで食料品と清涼飲料水が半年ごとに10%ずつ値上がり
ドイツ:本当のエネルギー危機はこれから。来年3月に天然ガスの備蓄がゼロに
ドイツ:逆ザヤで倒産危機の国内エネルギー大手ユニパー、ドイツ政府が救済へ乗り出す
ドイツ:ライン川の水位67cmまで低下。水上輸送能力が1/3に
キャリートレード:世界的製造業不振で新興国通貨ショートvs.ドルのキャリー推奨
マクロ経済:家具などコロナ期の支出や外食が減る。夏休みの旅行はしっかり
マーケットの転換点:FRBの利上げ休止、ウクライナ戦争終結、ECBの新欧州基金設立
7月25日(月曜)週明けのドル/円は3営業日ぶりに「円安」。
24時間のレンジは135.88円から136.79円。値幅は0.91円。
2022年の146営業日目は136.14円からスタート。先週末の円高の流れを受け継ぎ、ドル売りが優勢で東京時間昼前には136円を割り135.88円まで円高に動いた。しかしこの水準は輸入のドル買い需要も多く、下げ止まるとほどなく136円に戻す。未明には136.79円まで上昇した。終値は 136.66円(前日比+0.58円)。
クロス円の上昇も円安を助けた。ただ上値は重そうだ。高値が137円には届かなかったのは7月13日以来8営業日ぶり。明日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表を控えて動きにくい1日ではあった。
レジスタンスは、
136.79円(07/25)
137.95円(200時間移動平均)
137.96円(07/22)
サポートは、
135.88円(07/25)
135.56円(07/22)
135.32円(07/08)
25日のユーロ/円は「ユーロ高」。24時間のレンジは138.72円から140.08円。
139.04円からスタートして東京時間昼前に138.72円まで下げるが、その後はユーロが大きく買い戻されたことで、139円台を通り抜けて夜遅くには140.08円までユーロ高に動いた。終値は139.69円円(前日比+0.73円)。
欧州の天然ガス供給リスクがやや後退した安心感からこの日のユーロは買い戻された。140円台をつけたが定着することはできず、先週金曜日の高値(140.69円)にも届かなかった。142円まではやや距離がでてきた感じ。
レジスタンスは、
139.75円(200時間移動平均)
140.08円(07/25)
140.69円(07/22)
サポートは、
138.72円(07/25)
137.99円(07/14)
137.13円(07/13)
25日のユーロ/ドルは「ユーロ高」。24時間のレンジは1.0178ドルから1.0258ドル。
東京時間夜夕方に一時1.02ドルを割り1.0178ドルまで下げたがその後は上昇。夜の初め頃に、先週の高値圏である1.0258ドルまで上昇した。ただ先週の高値1.0277ドルには届かなかった。終値は1.0222ドル(前日比+0.0010ドル)。
レジスタンスは、
1.0258ドル(07/25)
1.0255ドル(07/22)
1.0277ドル(07/21)
サポートは、
1.0178ドル(07/25)
1.0135ドル(200時間移動平均)
1.0130ドル(07/22)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
地獄は地獄を呼ぶ(一つの過失はもう一つの過失に結びつく)
Into The Groove
米国の労働市場は、すでにオーバーヒート状態だ。
雇用市場の強さは、米国経済が、FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを続けるなかでも力強さを保っている証拠だ。それは重要なことだ。しかし、パウエルFRB議長の本音をいえば、「求人数が多すぎる…」。
労働市場が均衡に近づくまで求人需要が減ってほしい。なぜか?高い賃金を提示して働き手を求める会社が少なくなれば、労働コストも落ち着くし、インフレ率も下がる。そうすればFRBは利上げペースを緩める余裕ができる。経済をソフトランディングさせられるかもしれない。
パウエルFRB議長は7月のFOMCで0.5ポイントの利上げが適当との考えを示しているが、ウォラー理事は0.75ポイントを支持している。FOMC内部でも意見が分かれているようだ。
しかし実際はどうか。少し前のことになるが、米ウォルマートは4月末までに5万人の従業員を募集していた。同社は昨年(2021年)9月に15万人という大量採用計画を発表していたが、十分な従業員集められずにいるようだ。
労働者を確保するためには、競合相手よりも給料やボーナスを多く支払う必要がある。米国の平均労働賃金は、過去1年で+5.0%以上も上昇した。(ちなみに同時期の日本の平均賃上げ率はその半分以下の+2.1%)最近の調査によると、転職者の半数が10%以上の収入アップ、そのうち9%は50%以上もアップしたということだ。これら労働コストの大幅上昇は価格に転嫁され、インフレ率をさらに押し上げる。
人手不足は深刻で、いったん従業員を解雇してしまうと次に見つけるのが難しい。だから、たとえ仕事がなくても人材を手元に置いておく会社も増えている。
雇用者数が伸びていないのに、失業率が下がっているのは、「雇用は増えていない」が、「解雇は減っている」からだ。
米雇用市場におけるNFP(非農業部門雇用者数)は、新型コロナによって一気に大量の職が奪われた翌月の2020年5月以来、 のべ約2、119万人増加した。
新型コロナによって2020年3月と4月の2カ月間で失われた2、156万人にあと約36万人に迫っている。(民間部門の雇用は、すでに新型コロナ前より多くなった。)
今年1月から5月までの平均雇用者増加数は、+47.5万人/月なので、次回2022年6月(7月雇用統計)で、雇用市場は新型コロナが奪った雇用者数を数字の上では全て取り返すことができる。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/ドル
今週の予想レンジ ↑1.0393ドル ↓0.9996ドル
今週のユーロ/ドルのピボット(ブルベア判断の分かれ目)は1.0195ドル。
1.0195ドルより上ならばドル買い優勢、1.0195ドルより下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は1.1495ドル、安値は0.9952ドル。平均値は1.0724ドル。
1日の最大値幅は0.0220ドル、平均値幅は0.0034ドル。
2022年の値幅は0.1543ドル。
2021年の終値(1.1378ドル)に比べて0.1166ドルのユーロ安。
1.0724ドル : 2022年 平均値
1.0485ドル : 07月 高値
1.0469ドル : 第4レジスタンス(HBO)
1.0393ドル : 第3レジスタンス
1.0317ドル : 第2レジスタンス
1.0294ドル : 第1レジスタンス
1.0219ドル : 07月 平均値
1.0195ドル : ピボット
1.0095ドル : 第1サポート
1.0072ドル : 第2サポート
0.9996ドル : 第3サポート
0.9952ドル : 2022年 安値
0.9920ドル : 第4サポート(LBO)
2022年 ユーロ/ドル データ
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