今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは139.43円
↓下値メドは136.64円
円:次期日銀総裁候補の中曽氏「日本のデフレがようやく終わりそうだ」
ベージュブック:すべての地区で著しい価格上昇を観測
FRB:FRB金融監督担当副議長にミシガン大教授のマイケル・バー氏
カナダ:マックレムBoC総裁「利上げ前倒しは将来の高金利を回避するため」
カナダ:マックレムBoC総裁「ソフトランディングは可能」
ドイツ:ZEW景況感指数 -53.8に大幅悪化。リーマンショック時に匹敵
ポンド:ジョンソン英首相の後任は9月5日に決定
豪:6月失業率は1974年以来の低さ
消費:衣服への支出急増は、コロナ後の典型的な消費パターン
7月19日(火曜)のドル/円は横ばい。本日から日銀会合が始まり、明日は日銀の展望レポートと日銀総裁の記者会見が予定されているため、動きにくい。24時間のレンジは137.38円から138.39円。値幅は1.01円。
2022年の142営業日目は、138.10円からスタート。東京時間昼前に138.39円まで円安に動いたが、前日の高値(138.59円)に届かず失速した。139円台を狙う位置につけているが、少し距離が出てきた感。
昼過ぎに138円を割ると、夜の初め頃に 137.38円まで下落した。その後は米長期金利が3.00%台まで上昇したことや、米株式市場が大幅に反発したことを受け再び138円台に戻し、終値は138.18円(前日比+0.05円)。
レジスタンスは、
138.39円(07/19)
138.59円(07/18)
139.13円(07/15)
サポートは、
137.38円(07/19)
137.32円(07/14)
136.68円(07/13)
ウクライナ戦争の長期化で、欧州のエネルギー危機は深刻化している。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインであるノードストリームが閉鎖され、ドイツへの天然ガス供給が完全にストップするおそれがある。
最新のニュースでは、22日に予定通り再開されることになったようだが、状況が好転したわけではない。ドイツのガス料金は3倍に跳ね上がり、今年の冬は「配給制」になるとさえいわれている。欧州のインフレがさらに上昇するのは避けらない状況で、ECB(欧州中央銀行)の利上げは避けられない。
しかし、急速な利上げが、経済的に脆弱な周辺国(イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ)をさらに追いつめるなか、ECBは「分断化防止策」の導入を検討している。分断化防止策とは、ユーロ圏内の国債利回りの格差拡大が引き起こすユーロ圏市場の分断を防ぐ措置のこと。しかし、これに対してドイツが批判的立場を取っているため、成立できるか不明だ。
19日のユーロ/円は「ユーロ高」。24時間のレンジは139.70円から141.45円。
140.05円からスタート。東京時間昼過ぎに139.70円まで下げる場面もあったが、欧州勢が参入してくると急反発。140円に戻してから数時間で141円台まで上昇し、未明には141.45円ユーロ高に動いた。勢力を保ったまま、終値は141.32円(前日比+1.17円)。
レジスタンスは、
142.37円(07/05)
142.43円(07/01)
143.73円(06/29)
サポートは、
139.70円(07/19)
139.38円(07/18)
138.75円(07/15)
19日のユーロ/ドルは、3日連続の「ユーロ高」。24時間のレンジは1.0120ドルから1.0269ドル。
東京時間昼前に1.0120ドルまで下げるが、1.01ドル台前半はすでに買いたい人が集まり底堅い。夜の初め頃には1.0269ドルまで上値を伸ばした。その後は横ばいとなり、終値は1.0227ドル(前日比+0.0081ドル)。
レジスタンスは、
1.0269ドル(07/19)
1.0276ドル(07/06)
1.0449ドル(07/05)
サポートは、
1.0120ドル(07/19)
1.0095ドル(200時間移動平均)
1.0079ドル(07/18)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
勝利を手にするためには、2回以上戦わなければならないかもしれない - サッチャー元英首相
Right Here Waiting
ドルが弱い。
豪ドルは、RBA(豪準備銀行)議事録の内容が大幅な追加利上げを示唆するタカ派的内容だったことから上昇。ポンドは、雇用データが強かったことに加え、BOE(イングランド銀行)総裁が8月に0.5%利上げと量的引締めの開始を通告したことから、こちらも上昇している。
一方ドルは、来週の会合を前にFOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーが、金融政策や金融経済情勢について発言することが禁止されるブラックアウト期間に入ったため、利上げ幅など米金融政策に関する新しい情報はでてこない。
そのなかで最も注目を集めるのは、21日(木曜)のECB理事会だ。現在のECBの主要政策金利のデポ金利は▲0.5%だが、今回7月と9月の会合で0.25ポイントずつ利上げして、マイナス金利を終わらせるという予想だ。
数カ月前までは9月利上げ開始、年内にゼロ金利解除を目標としていたから、随分と前倒しになっている。ところが、高インフレとユーロ安の進行で、のんびりしたことは言っていられなくなり、明日の会合で一気に0.5%利上げする見方が強まっている。
ECBは、FRB(米連邦準備制度理事会)と同じく、景気よりもインフレ対策に政策の重点を置くことを宣言した。しかしECBのフォワードガイダンス(政策指針)に「違反」するような過激な利上げが、為替だけではなく、域内周辺国の債券利回りの急上昇を引き起こすリスクが高まっている。
そのためラガルドECB総裁は、欧州債市場の分断化(ドイツとその他の国の利回り格差の拡大)を軽減するために、「分断化阻止方策」と称する新ツールを今回の理事会でまとめ上げたい考えだ。
イタリアでは、ドラギ首相が20日に議会演説を行う。連立政権を組む政党全ての支持を得ていないとして、辞任する意志は固い。そうなった場合には総選挙が実施されることになるが、極右政党がじわじわ勢力を広げていて、イタリア国内だけではなく欧州全体にとっても不安が広がる。欧州エネルギーなど経済問題に加えて政治的混迷でイタリアの国債が大きく売られる可能性がある。ECBの分断化防止方策がまとまったとして、果たしてデビュー戦のイタリアで効果を上げることができるのか?マーケットは注目している。
ロシア産天然ガスのドイツへの供給ルートであるパイプライン「ノルドストリーム1」は今月11日から10日間の予定で「メンテナンス」中である。予定通り22日から再開される見込みで、供給停止という最悪の事態は回避された。しかし、パイプラインの稼働率は40%以下にとどまる模様で、状況が改善されなければ、ドイツのガス備蓄は「来年3月にゼロ」になる。
英国ではすでに4月にガス料金が40%値上りし、10月にも再値上げの予定となっている。価格転嫁の上限をすでに超えてしまった民間ガス会社が、差損で次々と倒産している状況だ。この状況が欧州全土に広がるおそれがある。ただ、ロシアも天然ガスは貴重な外貨収入源(戦費)であるため、高度の政治交渉が続くことになるだろう。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/ドル
予想レンジ ↑1.0308ドル ↓0.9757ドル
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は1.0077ドル。
1.0077ドルより上ならばドル買い優勢、1.0077ドルより下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は1.1495ドル、安値は0.9952ドル。平均値は1.0724ドル。
1日の最大値幅は0.0220ドル、平均値幅は0.0034ドル。
2022年の値幅は0.1443ドル。
2021年の終値(1.1378ドル)に比べて0.1292ドルのユーロ安。
1.0724ドル : 2022年 平均値
1.0485ドル : 07月 高値
1.0397ドル : 第4レジスタンス(HBO)
1.0308ドル : 第3レジスタンス
1.0220ドル : 第2レジスタンス
1.0219ドル : 07月 平均値
1.0193ドル : 第1レジスタンス
1.0077ドル : ピボット
0.9961ドル : 第1サポート
0.9952ドル : 2022年 安値
0.9934ドル : 第2サポート
0.9845ドル : 第3サポート
0.9757ドル : 第4サポート(LBO)
2022年 ユーロ/ドル データ
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