今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは141.50円
↓下値メドは135.80円
イタリア:ドラギ首相が辞任表明
ドゥームスクローリング:SNS上で拡散された大量のネガティブニュースを常習的に読むこと
円:岸田総理「今冬に最大9基の原発稼働」
円:日本の消費力、コロナ前より縮小 12-05-2022
円:日銀が狂乱物価を誘発。日本のインフレ期待が過去10年で最高に
円:利上げの遅れの代償は、厳しい金融引き締めによる深刻な景気後退
人民元:中国で住宅購入者がローン支払い拒否。建設の遅れで 13-07-2022
米国:第1四半期経済成長が急ブレーキか。6.9%から0.6%へ
米国:米景気後退は2023年以降にやってくる
ドイツ:消費者信頼感が過去最低水準まで低下
スウェーデン:リクスバンクがタカ派に急変。2024年まで据え置きから今年4回利上げに
7月14日(木曜)のドル/円は大幅に「円安」。
24時間のレンジは137.32円から139.39円。値幅は2.07円。
2022年の139営業日目は137.36円からスタート。円安勢力はとどまる所を知らず、東京時間朝に137.32円へ申し訳程度に下げた後はダッシュで138円台を通り抜け、夕方には139.39円まで上昇して24年来の円の安値を更新した。終値は138.93円(前日比+1.49円)。政府日銀からのコメントはなし。
レジスタンスは、
139.39円(07/14)
147.63円(1998)
サポートは、
137.32円(07/14)
136.68円(07/13)
136.08円(07/11)
円のフリーフォール(急降下)には2つの理由が考えられる。
まず、海外投資家の目には、参院選の与党大勝が、日本の有権者がインフレ上昇と円安を「受け入れた」と映っていること。政府日銀が円安対策に乗り出すことはないという安心感が広がっている。
もうひとつは、6月の米CPI(消費者物価指数)が前年同月比9.1%まで上昇したこと。米国のインフレ率は、あれよあれよという間に、FRB(米連邦準備制度理事会)の目標値(2%)のほぼ5倍を超えるまで高くなってしまった。
そのため短期金融市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)が7月会合で、1.0パーセントの利上げを予想する動きが強まっている。FOMCのメンバーは、マーケットの先走りを牽制しようと「利上げ幅は0.75パーセントが妥当」と発言しているものの、FRBのフォワードガイダンスに対する信頼度はかなり低くなっている。
そのなかで、今夜発表される、ミシガン大学消費者態度指数のインフレ期待値が重要だ。この指標は、FRBが前回の会合で、利上げ幅を決定する際の重要な判断材料になったといわれる。
注目ポイントは、ミシガン大学消費者態度指数のインフレ期待値が下がっているかどうかである。インフレ期待値の低下は、数年先のインフレ率が下がっていることを期待する米消費者が増えていることを示す。FRBの利上げ圧力をやわらげる可能性がある。
指標結果によっては、かなりヒートアップしている円安に、短期的とはいえ調整が入ることも期待される。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
素早く動いて物事をブッ壊せ。もし壊せないなら、十分なスピードで動けていないからだ。- マーク・ザッカーバーグ
Tout, Tout Pour Ma Chérie
日銀は、先進国中央銀行界の異端児と呼ばれる。米国、欧州、英国、豪、そしてスイスまでがインフレ抑圧を最優先事項に掲げ、利上げに走っているのに、日銀だけは「日本の経済や物価情勢は金融政策の正常化を進める状況にはなく、必要であれば追加緩和をすることをためらわない」。
黒田日銀のやり方は、インフレの上昇に対してハト派姿勢を強調することで、より効果的な緩和状態を生み出そうとするものだ。物価高にさらに「火に油を注ぐ」のだ。そこまでして何を燃え上がらそうとしているのか?それは日本人の「インフレ期待」だ。
新型コロナによるサプライチェーンの崩壊と、ウクライナ戦争の影響によるエネルギー価格高騰で、4月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は2.1%と、日銀が標榜する物価目標2.0%を超えた。来年退任を迎える黒田日銀はこの最大にして最後のチャンスを捕まえて離したくないから、間違っても、円安を止めるなどして、物価を下げることはしないだろう。
円安を止めるための「円買い介入」はあるのか?可能性を排除しないと期待するのは自由だが、実現性は低い。円安の原因は、先進国の中央銀行が利上げに向かう中で日銀だけが大規模な緩和政策を継続しているからだ。円安の根本原因をそのままにして介入すれば、かえって円相場が無秩序になるリスクを高め、通貨を安定させるという介入の目的に反することになってしまう。円安を本当に止めたいなら、介入に頼る前に、日銀が金融政策を見直さなくてはいけない。
外国為替は二国間の通貨の交換だから、そもそも日本が勝手に行うことはできないのだが、イエレン財務長官は(円買い/ドル売り)為替介入の可能性を強く否定した。為替介入は「できない」ということで結論が出た。
政府日銀が円安を求めていることを考えると、140円台を超えても介入はしないが、逆に120円台に急落した時は「円高防止介入」をする可能性があるかもしれない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:豪ドル/円
予想レンジ ↑95.47円 ↓90.56円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、93.02円。
93.02円より上ならば豪ドル買いが優勢、93.02円より下ならば豪ドル売りが優勢。
2022年の高値は96.88円、安値は80.37円。平均値は88.62円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.20円。
2022年の値幅は16.51円。
2021年の終値(83.70円)に比べて9.58円の豪ドル高。
96.88円 : 2022年 高値
96.41円 : 第4レジスタンス(HBO)
95.47円 : 第3レジスタンス
94.54円 : 第2レジスタンス
94.26円 : 07月 高値
94.25円 : 第1レジスタンス
93.02円 : ピボット
92.83円 : 07月 平均値
91.79円 : 第1サポート
91.41円 : 07月 安値
91.50円 : 第2サポート
90.56円 : 第3サポート
89.63円 : 第4サポート(LBO)
88.62円 : 2022年 平均値
2022年 豪ドル/円データ
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。