今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.05円
↓下値メドは134.75円
在宅勤務:出勤はエネルギーの無駄遣い。一般的な会社のデスクは、平均すると1日約5時間しか使用されていないが、照明や冷暖房はそれよりもはるかに長時間使用されている
円安:欧米のインフレを抑制する効果
米指標:米国の消費者センチメントは支持政党によって二極化、公平性がなくなった
FRB:利上げしてもインフレ期待が下がらないことに焦り
英国:消費者センチメントが大幅悪化。状況はリーマンショック時より悪い
ECB:ラガルド総裁がECB理事対し、決定に関する反対意見を数日間控えるよう要請
サプライチェーン:ロックダウンで中国の船積み輸出が40%減
7月5日(火曜)のドル/円は、小幅「円安」。
24時間のレンジは135.52円から136.36円。値幅は0.84円。
2022年の132営業日目は135.66円からスタート。東京時間昼前に136円に乗せると、136.36円まで円安に動いた。その後は136円を挟んだ動きとなったが、次第に売りが強まり、未明には上昇分をほぼ吐き出して135.52円まで下げた。終値は135.87円(前日比+0.18円)。
レジスタンスは、
136.36円(07/05)
135.77円(07/04)
135.99円(07/01)
サポートは、
135.60円(200時間移動平均)
135.52円(07/05)
134.78円(07/04)
5日のユーロ/円は「ユーロ安」。24時間のレンジは138.95円から142.37円。
141.33円からスタートして、最初はユーロ買いが優勢で昼過ぎに142.37円まで上昇した。しかし、欧州勢が参入してからはユーロ売りが強まり、140円さらに139円まで通り抜け、未明に138.95円をつけるまで大きく下げた。終値は139.48円(前日比▲1.96円)。
レジスタンスは、
142.37円(07/05)
142.10円(200時間移動平均)
142.43円(07/01)
サポートは、
138.95円(07/05)
137.85円(06/16)
136.80円(05/31)
5日のユーロ/ドルは「ユーロ安」。24時間のレンジは1.0235ドルから1.0449ドル。
東京時間昼過ぎに1.0449ドルまで上昇するが、1.0450ドルより上は重かった。欧州勢の参入でユーロ売りが激しくなると、未明には1.0235ドルまで大きく売られ、2002年12月以来の安値をつけた。終値は 1.0265ドル(前日比▲0.0157ドル)。
ユーロが対ドルでパリティ(1.00)を割るのは時間の問題?この激しいユーロ売りの背景は?次ページをご覧ください。
今日のピボットはユーロ/円です。ぜひご確認ください。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
人生を愛するなら時間を無駄にするな。人生は時間で出来ているんだ - ブルース・リー
There Must Be an Angel
イエレン米財務長官は、米国のインフレを「一過性」と評価していたのは「間違い」だったことを認めた。FRB(米連邦準備制度理事会)に対しては「利上げが半年遅かった」と批判されている。FRBに限らず、世界の中央銀行は物価のコントロールを失い、インフレ期待の不安定化を防ぐために、利上げの大幅前倒しの傾向を強めている。
ECBは、政策金利(主要金利)は0.00%、貸付金利(上限金利)を0.25%、そしてデポ金利(下限金利)を▲0.5%に設定している。ECBは、量的緩和政策であるAPP(債券購入プログラム)を第3四半期に終了した後、利上げを行うとのフォワードガイダンスを発表していたが、今や7月の利上げは確実といわれている。利上げ時期が約半年も前倒しになった。しかも、0.5ポイント一気に利上げして、ゼロ金利を終了する可能性もある。
ECBが利上げを急ぐ背景は、過去最悪の高インフレだ。ウクライナ戦争の長期化で、欧州のエネルギー危機は深刻化している。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプラインであるノードストリームが今月閉鎖され、ドイツへの天然ガス供給が完全にストップするおそれがある。さらに悪いことに、ノルウェーの石油ガス労働者が大規模にスト突入し、欧州向け天然ガス輸出量が60%カットされる。
ドイツのガス料金は3倍に跳ね上がり、今年の冬は「配給制」になるとさえいわれている。欧州のインフレがさらに上昇するのは避けらない状況で、ECBの利上げは避けられない。
しかし、急速な利上げは、経済的に脆弱な周辺国(イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ)をさらに追いつめることになる。そこで、ECBは「分断化防止策」の導入を検討している。分断化防止策とは、ユーロ圏内の国債利回りの格差拡大が引き起こすユーロ圏市場の分断を防ぐ措置のこと。しかし、これに対してドイツが批判的立場を取っているため、成立できるか不明だ。
経済的にも金融政策にも混迷さを増すなかで、ユーロのパリティ割れの可能性が高まっている。米国にもリセッション懸念が高まっているが、それでもドルを売ってまでユーロを買うほど強いインセンティブがないということだ。
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑146.01円 ↓137.05円
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は141.53円。
141.53円より上ならばユーロ買いが優勢、141.53円より下ならばユーロ売りが優勢。
2022年現時点の高値は144.27円、安値は124.39円。平均値は134.33円。
1日の最大値幅は4.09円、平均値幅は1.38円。
2022年の値幅は19.88円。
2021年の終値(130.96円)に比べて11.35円のユーロ高。
147.72円 : 第4レジスタンス(HBO)
146.01円 : 第3レジスタンス
144.30円 : 第2レジスタンス
144.27円 : 2022年高値
143.77円 : 第1レジスタンス
141.53円 : ピボット
141.06円 : 06月 平均値
139.29円 : 第1サポート
138.76円 : 第2サポート
137.85円 : 06月 安値
137.05円 : 第3サポート
135.34円 : 第4サポート(LBO)
134.33円 : 2022年平均値
2022年 ユーロ/円データ
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