今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.75円
↓下値メドは134.20円
トルコ:フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を支持することに同意
イエレン財務長官:7月12日と13日に日本を訪問(暑いよ!)
材木:先物価格がピークから50%下落。住宅市場の低迷が追い打ち
豪ドル:利上げ効果で住宅価格がすでに下落傾向
FRB:FRBはインフレと利上げとの競争という非常に危険な賭けにでた
6月28日(火曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは135.10円から136.38円。値幅は1.28円。
2022年の127営業日目は135.42円からスタート。下げは限定的で、東京時間に昼前の135.10円まで。安値が135円にとどまったのは22日以来のことで、ドル/円はこの時24年ぶりの円の安値となる136.71円をつけた。その後、米長期金利の上昇を意識しながら3営業日ぶりの136円台に乗せると明け方には136.38円まで円安に進んだ。終値は136.17円(前日比+0.69円)。
レジスタンスは、
136.38円(06/28)
135.55円(06/27)
135.40円(06/24)
サポートは、
135.19円(200時間移動平均)
135.10円(06/28)
134.49円(06/27)
134.34円(06/25)
今月6月の13日の週は、FRB(米連邦準備制度理事会)をはじめとする中央銀行が、相次ぎ政策金利を発表した。FRBやSNB(スイス国立銀行)の利上げ幅は予想以上の大きさだった。
20日の週を使って、マーケットはその影響について考え、高インフレと中央銀行利上げの競争(除く日銀)は今後も激しさを増す一方で、株式市場と金利高の良好な関係は終わりに近づいていることに不安を感じ始めた。
今週は月末、そして半期末。ポジション調整の利食い、実需などの季節フローが相場を動かしやすい。
今週の動きと7月からの動きは切り離して考えたほうがよさそうだ。この日の円安が、7月以降も続くとは限らない。
この日発表された米国の景気指標は悪かった。6月リッチモンド連銀製造業景気指数は▲19で、前回の▲9から急激に下落して新型コロナ流行後の最悪となった。米消費者信頼感指数は、103.2から98.7も悪化している。
今週の重要米指標は、30日発表の5月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)。景気見通しが暗くなるなかでさらに個人消費支出も弱い結果となった場合、パウエルFRB議長の「インフレ退治のために無条件でコミットする」という決意が試されることになる。
7月1日は、日銀短観の発表。結果が良好ならば、日銀の政策が引締め方向に変更されると海外投資家は期待している。そして欧州では6月の消費者物価指数の発表。利上げが確定的となっているECB(欧州中央銀行)の理事会は7月21日。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
スキャルピングをしたいのか?デイトレダーなのか?週一回のトレードで良いのか、長く持ち続けるのか?投資は理想とするスタイルを決めることから始まる。
Knowing Me、 Knowing You
「日本の経済や物価情勢は金融政策の正常化を進める状況にはなく、必要であれば追加緩和をすることをためらわない。」と、日銀は繰り返し述べている。そして無制限の指し値オペを通じて長期金利の上昇を断固阻止している。
日銀のやり方は、インフレの上昇に対してハト派姿勢を強調することによって、より効果的な緩和状態を生み出そうとするものだ。つまり、マーケットを嘲笑い「火に油を注ぐ」のだ。そこまでして何を燃やしたいのか?それは日本人の「インフレ期待」だ。
新型コロナによるサプライチェーンの崩壊と、ウクライナ戦争の影響によるエネルギー価格高騰で、現在の状況は、少なくともこの10年間において、日銀が標榜する物価目標2%にもっとも近い地点に達している。来年退任を迎える黒田日銀はこの最大にして最後のチャンスを捕まえて離したくないから、間違っても、円安を止めるなどして、この機会をフイにするようなことはしないだろう。
日銀の「円買い介入」の可能性を排除しないと考えるのは自由だが、実現性は低いだろう。円安の原因は、先進国の中央銀行が利上げに向かう中で日銀だけが大規模な緩和政策を継続しているからだ。円安の根本原因をそのままにして介入すれば、かえって円相場が無秩序になるリスクを高め、通貨を安定させるという介入の目的に反することになってしまう。円安を本当に止めたいなら、介入に頼る前に、日銀が金融政策を見直さなくてはいけない(と、イエレン財務長官は鈴木財務相に説教するだろう)。なお、イエレン財務長官は来月12日と13日に日本を訪問すると発表した。
130円を抜けてから、相当のスピード感を持って136円まで進んでも介入はなかったのに、140円に向かう途中で介入するというのは説明がつかない。円買い介入よりも、ドル/円が急落したときに円安ラブの政府・日銀が「円売り介入」をする可能性を排除しない。
今週の注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑145.59円 ↓139.91円
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は142.75円。
142.75円より上ならばユーロ買いが優勢、142.75円より下ならばユーロ売りが優勢。
146.68円 : 第4レジスタンス(HBO)
145.59円 : 第3レジスタンス
144.51円 : 第2レジスタンス
144.25円 : 2022年高値
144.17円 : 第1レジスタンス
142.75円 : ピボット
141.33円 : 第1サポート
141.05円 : 06月 平均値
141.00円 : 第2サポート
139.91円 : 第3サポート
138.83円 : 第4サポート(LBO)
137.85円 : 06月 安値
2022年 ユーロ/円データ
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