今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは136.71円
↓下値メドは133.79円
ESG:燃料費に補助金を出しすぎると、より効率的に仕事をする(例えば、在宅勤務やエアコンの温度を下げるなど)のインセンティブが低下する
グリンチボット:アルゴリズムを利用してオンラインストアで人気商品を買い占めて法外な価格で転売すること。映画「グリンチ」+ポッドが名前の由来。
日本:個人消費を拡大しなければ、 2023年の日本は財政出動の反動がやってくる
オイルショック:人々の仕事スタイルが変わる。「在宅勤務ができるのに、車で通勤する必要はない」
中国:原油を人民元決済にすると、輸出促進の元安政策が使えなくなる
WFH:在宅勤務の割合は、小企業は個人、中企業は会社、大企業はチームが決めている
6月27日(月曜)、週明けのドル/円は「円安」。
24時間のレンジは134.49円から135.55円。値幅は1.06円。
2022年の126営業日目は135.15円からスタート。東京時間 昼前に一時135円を割って134.49円まで円高に動いた。しかしその後は米10年債利回りが3.2%台まで上昇したこともあって夜遅くに135.55円まで円安に戻した。終値は135.48円(前日比+0.28円)。
2週間前(6/13の週)は、FRB(米連邦準備制度理事会)をはじめとする中央銀行の政策金利の発表があり、先週(6/20の週)はその結果を消化することに費やした。高インフレと利上げの競争という環境は変わらないことを再確認したが、今週については、月末、半期末で、ポジション調整の利食い、実需のフローなどの季節フローが増えるため、突発的な動きにも注意したい。
レジスタンスは、
135.55円(06/27)
135.40円(06/24)
136.23円(06/23)
サポートは、
134.95円(200時間移動平均)
134.49円(06/27)
134.34円(06/25)
トルコリラが、対ドルや対円で急上昇している。
この突然のリラ高の理由は、トルコの銀行規制当局が先週金曜日(24日)に、1,500万リラを超える外貨現金を保有し、その額が総資産または年間売上高の10%を超える企業に対するリラ融資を制限すると発表したこと。トルコの企業は、融資を今後も受けるためには、保有外貨を売却してリラに交換しなくてはいけない(リラ買い/外貨売り)。
とはいえこの措置は、今月トルコリラが対ドルで年初来安値をつけるなど、過熱する外貨需要を冷ますための一時的なもので、経済的というより政治的な意図が大きいようだ。構造的なリラ安問題の解決策にはならないとの見方が多い。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
いいアイデアなら、とにかくやってしまうこと。許可を得るより謝る方がずっと簡単だ
I Want To Break Free
中央銀行の相次ぐ利上げでも各国のインフレ率が低下する兆候は見えない。それにもかかわらず、新型コロナによる移動制限の反動から、欧州では夏休み旅行の予約が過熱している。米国では今週末は独立記念日で三連休となるなか、本格的なドライブシーズンを迎え、ガソリン価格が上昇。NY原油先物価格は1カ月ぶりの高値をつけた。
中央銀行は過去数十年間、エネルギー価格の上昇は家計の可処分所得の減少であると捉えてきた。エネルギー価格の急上昇は消費行動を縮小させるが、その結果、インフレ期待は暴走することなく、安定的に維持されてきたのだ。
しかし、インフレがエネルギー価格にとどまらず、広範な商品に及ぶ現在の状況においては、インフレ期待は逆に不安定になり、1973年に日本を襲ったような、オイルショックによる「狂乱物価」が発生するおそれがある。
この状況で先進国の中央銀行は「景気刺激・経済成長」か「インフレ退治」のどちらを優先するべきかで悩んでいる。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、経済成長を犠牲にしてもインフレ退治を徹底する考えだ。6月14-15日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.5%の引上げ幅ではなく、94年11月以来となる0.75%の大幅利上げを決定した。次回7月の会合でも0.75%の利上げを実施し、年末のFF着地レートを3.25%から3.5%まで引き上げる考えだ。
ECB(欧州中央銀行)は、7月と9月の利上げが確定的となっている。現在の予想では0.25%ずつの利上げというのが、現在の中心予想だが、インフレの状況によっては、9月が0.50%になる可能性も否定できない。
SNB(スイス国立銀行)は6月会合で、政策金利据え置きの予想のなかで、0.50%の大幅利上げを断行した。SNBは年内にマイナス金利を終了する考えだ。SNB総裁は国内インフレ悪化を防止するために、スイス買いの為替介入も行う考えがあると表明した。BOE(イングランド銀行)も今月利上げした。
日銀の悩みは、他の中央銀行と真逆で、インフレを「いかにして上げるか」だ。大規模緩和を続け円安を放置することで、日銀はついにインフレ目標を達成することになるが、その代償として経済成長は犠牲にされるだろう。「家計は値上げを受け入れている」という発言は、喜びのあまり思わずもらしてしまった黒田日銀の勝利宣言かもしれない。
では日本の経済成長は何を頼りにするのか?それは、「新型コロナ前のインバウンド景気よ。もう一度」である。海外観光客を呼ぶには、いっそ150円くらいまで円安になってくれた方がいいと政府は願っているではないだろうか。
しかし、インフレを抑制しようと世界の主要中央銀行が利上げを急ぐ中で、あえて国内インフレを煽る政策をとる日銀の政策は、遠からず限界を迎えるというのがマーケットの見方だ。日銀が金融引き締めをぎりぎりまで先延ばしした結果、何が起きるか。より急峻かつより大幅な利上げである。インフレは一過性として利上げを見送ってきたFRBは、今では0.5%の利上げではインフレに追いつかなくなってしまった。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑137.79円 ↓132.90円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は135.34円。
135.34円より上ならばドル買い優勢、135.34円より下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は136.71円、安値は113.47円。平均値は125.09円。
1日の最大値幅は3.29円、平均値幅は1.09円。
2022年の値幅は23.24円。
2021年の終値(115.09円)に比べて20.11円の円安。
138.73円 : 第4レジスタンス(HBO)
137.79円 : 第3レジスタンス
136.86円 : 第2レジスタンス
136.71円 : 2022年 高値
136.57円 : 第1レジスタンス
135.34円 : ピボット
134.12円 : 第1サポート
133.83円 : 第2サポート
132.90円 : 第3サポート
132.68円 : 06月 平均値
131.96円 : 第4サポート(LBO)
128.65円 : 06月 安値
2022年 ドル/円データ
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