今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは137.25円
↓下値メドは132.85円
石油価格:GDP1ドルを生産するための石油は、1973年に比べて今はその半分しか必要としない
オイルショック:再生可能エネルギー転換事業に遅れ
新型コロナ:米大学進学の入試試験が選択制に。「ゆとり教育」ならぬ「コロナ教育」が問題に
ポンド:生活コスト上昇でビデオのサブスク大量解約。3ヵ月で150万口座
ロシア:プーチン大統領、ロシア企業の海外への株式上場停止を要求
カナダ:利上げは9月で終了。着地レートは2.25%
ECB:政策の力点をインフレから成長へシフト
ECB:レーン主任エコノミスト:中期インフレは2%近くで落ち着く
6月14日(火曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは133.87円から135.46円。値幅は1.00円。
2022年の117営業日目は134.42円からスタート。
前日の黒田日銀の円安牽制発言を尊重して先ずは円高に動き、東京時間朝に134円を割ると133.87円まで下落した。しかし、米長期金利が11年ぶりの高水準となる3.5%近辺まで上昇するなか、日銀は円長期金利の上昇を断固として阻止する姿勢を示したことで、再び円安が加速。明け方には135.46円まで上昇して、24年ぶりの高値を更新した。終値は135.44円(前日比+1.00円)。
この動きは円安である以上にドル高。その背景はFRB(米連邦準備制度理事会)の大幅利上げを意識した日米金利差の急拡大にある。黒田日銀は最近の急速な円安の進行について、「経済にマイナスで望ましくない」と発言したが、もしその認識を持つならば、日銀は大規模緩和政策を修正するしかない。
しかしマーケットの思惑とは逆に、日銀のとった行動は、長期金利の上昇を徹底的に抑えるための買いオペを増額しての実施だった。先週10日に財務省、金融庁、日銀が三者面談を行ったのは、一致団結して円安で行くことを確認したのかもしれない。
もっとも、日銀が長期金利の上昇を容認していたら、政策方針を突如変えることになり、日銀に対する信頼度は低下することになる。その意味で買いオペの実施は日銀的には正しい行動だったといえる。
今週金曜日に行われる日銀金融政策決定会合において、「正式に」長期金利上昇を許容するような政策が発表されるかどうかに注目が集まる。しかし、政策変更の可能性は低いといわれている。つまり円安の余地はさらにあるということである。
レジスタンスは、
135.46円(06/14)
147.63円(1998)
サポートは、
133.87円(06/14)
133.59円(06/13)
133.36円(06/10)
FOMC(米連邦公開市場委員会)は今夜(日本時間明日未明)、政策金利を発表する。0.5ポイント以上の利上げはほぼ確実で、来月以降の利上げ幅について、パウエルFRB議長の記者会見とFOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーの予想を反映するドットチャートに注目。
FOMCは、5月3、4日に行われた定例会合において、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利を0.50ポイント引き上げ、金利誘導目標を0.75%~1.00%まで利上げすることを、全会一致で決定した。
パウエルFRB議長は「米国のインフレは極めて高い」と警戒感を強めている。労働市場が「非常にタイトな状態が続いている」ため、労働参加率が回復しないなかで、賃金上昇圧力が増し、インフレ上昇につながっているとの認識を示した。
そのためパウエルFRB議長は、0.50ポイントの利上げを継続することが妥当との考えを示している。一方で、0.75ポイント利上げについては「前向きに検討していない」。
しかし、CPI(消費者物価指数)の上昇が止まらない状況で、考えに変更があるかが注目だ。6月と7月で連続して0.5ポイント利上げすることは、マーケットのコンセンサスになっている。その先、9月については0.25ポイントか0.5ポイントかで見方が分かれている。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
どうせうまくいかないとわかっているなら、思いっきりやって盛大に失敗すべきだ
No Satisfaction
FOMCが6月の会合で0.5ポイントの利上げを決定することは、すでにマーケットの合意事項となっている。バランスシート縮小もいよいよ始まる。
マーケットにとって重要なのは、今日の利上げよりも、今後の金利見通しである。そのためドットチャートに注目が集まっている。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する米国の政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の見通しで、毎年3、6、9、12月に公表される。それぞれがひとつの点(ドット)の散布図になっているため、このように呼ばれている。
前回3月時点のドットチャートが描いた2022年末のFF金利は1.875%。2021年12月の0.875%から大幅に上方修正された。今回はさらに上方修正されるとみられる。ウォラーFRBは、年末のFF金利が2.5%まで引き上げられると予想している。
ドットチャートに関してもうひとつ興味深い点は、金利予想のレンジ幅が昨年12月時点の0.75ポイントから1.75ポイントへと大きく広がっていることだ。
これは、FOMC会合でただ一人0.50ポイントの利上げを主張した、タカ派中のタカ派セントルイス連銀のブラード総裁が、3.125%という突出した予想を出したせいもある。しかし金利予想の大きなバラつき2023年以降も見られる。FOMCメンバーの大きく見解が割れているのは、それだけ米経済の先行きが非常に不透明だということだろう。
3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で公表された経済見通しでは、2022年のGDP(国内総生産)が前回12月時点の4.0%から2.8%に下方修正された。ウクライナ戦争の影響が考慮されたからだが、それでもまだ長期トレンドを1.0%上回っている。2023年と2024年は2.2%と2.0%で変更ない。
一方コアインフレの見通しは、2022年は4.3%(前回2.6%)、2023年は2.7%(前回2.3%)、2024年は2.3%(前回2.1%)へ、それぞれ大幅に引き上げられている。
FRBは強気だ。中立金利(以上)まで利上げしてインフレ率を目標値内に封じ込めながらも、経済成長はトレンドより高く、完全雇用も維持できると考えている。しかし、その見通しには、経済成長率は徐々に減速していくなかで物価は大幅に上昇していくという「スタグフレーション」のサインが現れているのだ。
新型コロナによって経済の大きな構造変化が進むなかで、中央銀行が経済をトレンド以下リセッション以上の状態に軟着陸させることは昔よりはるかに難しくなっている。元米財務長官のラリー・サマーズ氏は、数年後の米国の失業率とインフレ率は5%を超え、最終的に大リセッション時代に突入すると警告する。パウエル議長はそう考えていない。
ではマーケットはどう考えているか? 少なくともFRBほど強気でないことは、米国金利のイールドカーブのフラット化が示している。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑146.13円 ↓137.30円
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は141.72円。
141.72円より上ならばユーロ買いが優勢、141.72円より下ならばユーロ売りが優勢。
2022年現時点の高値は144.25円、安値は124.39円。平均値は134.32円。
1日の最大値幅は4.09円、平均値幅は1.34円。
2022年の値幅は19.86円。
2021年の終値(130.96円)に比べて10.42円のユーロ高。
147.82円 : 第4レジスタンス(HBO)
146.13円 : 第3レジスタンス
144.44円 : 第2レジスタンス
144.25円 : 2022年高値
143.92円 : 第1レジスタンス
141.72円 : ピボット
141.16円 : 06月 平均値
139.51円 : 第1サポート
138.99円 : 第2サポート
138.06円 : 06月 安値
137.30円 : 第3サポート
135.62円 : 第4サポート(LBO)
134.32円 : 2022年平均値
022年 ユーロ/円データ
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