今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは128.80円
↓下値メドは126.15円
ウクライナ戦争:半年以内に解決できなかった場合、世界的なオイルショックも
英国:ベイリーBOE総裁「インフレは予想よりかなり早く下落するリスクある」
英国:ガス石油企業に対してウィンドフォール税導入を決定
人民元:上海、6月1日から経済再開へ
ユーロ:ECB議事録「政策正常化に向けた早急な手続き必要」
日銀:量的緩和政策は金融部門がほぼすべてを吸収し、実体経済の支援にはなっていない
原油価格:イランの制裁解除による原油価格低下の効果は一時的
FRB:5月FOMC議事録「ウクライナ戦争による商品価格の高騰を懸念」
5月30日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。
24時間のレンジは126.86円から127.83円。値幅は0.97円。
ドル買い持ちポジションをもっと縮小するべきか、それとも景気見通しの悲観から積み増すべきか。悩みながら2022年の106営業日目は127.11円からスタート。
東京時間昼前に127円を割る場面があり126.86円まで下落したが、夜遅くには127.83円まで円安に進んだ。終値は127.61円(前日比+0.48円)。
日中に126円台まで下がることはあったが、終値ベースでは127円台にしっかり戻している。今週は円高よりも円安期待。しかしこれまでの円安の勢いが強かった分、タイムディケイも激しい。時間との勝負だ。127円台でモヤモヤする時間が長くなるほど天井が重くなってきそうだ。下サイドは126.50円から126円にかけて比較的厚い買いゾーンあり。ここを抜けると125.83円、その下は125.08円。
レジスタンスは、
127.83円(5/30)
128.08円(5/24)
サポートは、
126.86円(5/30)
126.68円(5/27)
5月30日のユーロ/円は「ユーロ高」。24時間のレンジは136.26円から137.66円。
136.42円からスタートして東京時間昼前に下げるが浅く、136.26円で止まる。安値の136円台は5月11日以来。136.50円まで戻してあと上昇の勢いが増し、夜遅くに137.66円までユーロ高に動いて高値をつける。終値は137.56円(前日比+1.14円)。
ユーロが大きく買われたのは、ECB(欧州中央銀行)の利上げ期待が一段と強まっていることが理由。
この日発表されたドイツの5月CPI(消費者物価指数)は、過去最高の8.7%に上昇(EU基準。国内基準は7.9%)。ラガルドECB総裁は、第3四半期末(9月末)までに、マイナス金利を終了する考えを示していて、現在▲0.5%に設定されているデポ金利を7月と9月の会合で0.25ポイントずつ利上げして0%にすると予想されている。しかしスペインやドイツのインフレの上昇率を見ると、それでは「のんびりしすぎ」かもしれない。ECBが7月の会合で、一気に0.5ポイント利上げしてマイナス金利を終了する可能性も否定できない。
レジスタンスは、
137.66円(5/30)
137.71円(5/11)
138.08円(5/10)
サポートは、
136.23(5/30)
135.83円(5/27)
135.23円(5/26)
30日ユーロ/ドルは「ユーロ高」。24時間のレンジは1.0726ドルから1.0787ドル。
東京時間朝の1.0726ドルが安値。未明までかけて1.0787ドルまでユーロ高に動いた。終値は1.0780ドル(前日比+0.0049ドル)。
ついこの間まで1.00ドル以下に沈むのも時間の問題と囁かれていたのに、今や4月25日からご無沙汰している1.08ドルを狙える位置まで復帰している。下値は随分と切り上ってきて、安値が1.07台にとどまったのは4月22日以来。
レジスタンスは、
1.0787ドル(5/30)
1.0813ドル(4/25)
サポートは、
1.0726(5/30)
1.0697(5/27)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
年老いたパイロットは存在する。向こう見ずなパイロットもいる。しかし、向こう見ずで長生きしたパイロットはいない
Sweet Dreams
最近は、米雇用統計の経済指標としての重要度が以前ほどでなくなったといわれている。来月は、雇用統計の発表よりもFOMC(米連邦公開市場委員会)の6月会合に関心が集まっている。会合では0.5ポイントの大幅利上げを発表する予想で、最新のドットチャートも公表される。
FRB(米連邦準備制度理事会)が、雇用統計の結果をもとに金融政策を決定するという時代は終わっているが、かといって雇用統計が重要でないと考えるのは間違いだ。
ただし、これからの雇用統計は、失業率がどれだけ下がるかよりも、賃金がどれだけ上がるかということがマーケットの注目点になるだろう。
なぜなら、労働コストは最終的に価格に転嫁され、インフレ率を押し上げるからだ。また所得増による消費拡大は景気拡大期待につながるだけでなく、景気回復とインフレも関係があり、長期金利にも影響を与える。金利差は、FXを動かす重要な要因だ。
2021年がコロナ給付金による「貯蓄主導型」消費だったとすれば、2022年は「所得主導型」消費に代わるといわれている。一時的な貯蓄に支えられた消費が、収入に支えられた安定的な消費へと変化するかどうかは、雇用市場の拡大、すなわちどれだけ多くの人が仕事に復帰するかにかかっている。
2020年の米国の消費者は、新型コロナによる移動制限によって消費の機会が奪われ、お金を使いたくても使えなかった。2021年になると経済再開と共に、コロナ中に貯めていたお金を一気に使う、いわゆるリベンジ消費が発生した。しかし貯金はいつか尽きてしまうもので、成長を支え続けることはできない。
だから、米経済の先行きを予想するうえで雇用データが重要になってくるのだ。雇用統計の役割は、FRBの政策決定の判断材料から経済成長を示すバロメーターの役割へと変わろうとしている。今後の雇用統計は、FRBの政策を決定する役割より以上に、米経済成長を示す指標として使われることになるだろう。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑128.90円 ↓125.44円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は127.17円。
127.17円より上ならばドル買い優勢、127.17円より下ならばドル売り優勢。
2022年現時点の高値は131.35円、安値は113.47円。平均値は122.41円。
1日の最大値幅は3.08円、平均値幅は0.98円。
2022年の値幅は17.88円。
2021年の終値(115.09円)に比べて12.84円の円安。
131.35円 : 2022年 高値
129.56円 : 第4レジスタンス(HBO)
129.44円 : 05月 61.8%
128.90円 : 第3レジスタンス
128.85円 : 05月 平均値
128.26円 : 05月 38.2%
128.24円 : 第2レジスタンス
128.03円 : 第1レジスタンス
127.17円 : ピボット
126.35円 : 05月 安値
126.30円 : 第1サポート
126.10円 : 第2サポート
125.44円 : 第3サポート
124.78円 : 第4サポート(LBO)
2022年 ドル/円データ
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