今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは128.50

下値メドは125.65

SNS:米スナップ株、一時40%。企業の多くが伝統的な広告方法へ回帰か
英国:「ビールゲート事件」新型コロナ対策規則違反で、労働党スターマー党首辞任へ
英国:英保守党議員が、ベイリーBOE総裁に辞任要求 
ポンド:BOEは政策金利2%になるまで利上げを継続 
FRB:リッチモンド連銀総裁「0.5ポイント利上げを支持する」
FRB:セントルイス連銀総裁「ウクライナ戦争が近い将来に沈静化する保証はない」
原油:米の戦略石油備蓄放出、1.8億バレル;米消費量の9日分しかない
原油:インドはロシアから原油輸入を継続。ロシアと新たな決済システムを検討

 5月26日(木曜)のドル/円は「円高」。
 24時間のレンジは126.54円から127.58円。値幅は1.04円。 

 2022年の104営業日目は127.35円からスタート。上値の重い雰囲気は変わらず、高値は東京時間昼前につけた127.58円。昨日の高値(127.50円)とほぼ同レベルで止まった。

 黒田日銀総裁の発言で夕方に円高に動き、126.54円まで下落。NY市場では株式市場の堅調さを見て本日高値近辺まで戻る。しかし米長期金利が上がりきらなかったことで127円台に戻して終値は127.07円(前日比▲0.21円)。

レジスタンスは、
127.58円(5/26)
127.95円(200時間移動平均)
128.08円(5/24)

サポートは、
126.54円(5/26)
126.35円(5/24)
126.23円(4/18)

 黒田日銀総裁はこの日衆院予算委員会で、金融緩和政策の正常化を進める出口戦略に言及し、「簡単ではない」が、「市場の安定を確保しながら遂行することは十分可能だ」と述べた。この発言でドル/円は一時円高に振れたのだが、責任者である日銀総裁が、本音はともかく「できません」と言うわけがない。では、日銀が何か行動するのかといえば、そうではなく「当面は金融緩和を続けるべきだ」とも語っている。

 今日は週末でスポット応当日。127.50円以上は重いが、126.50円から下もかなり堅いようだ。NY株式市場は堅調で、最近の下落は調整にすぎなかったという安心感が広がるならば、ドル/円が円安に戻るチャンスが広がる。

 上サイドのターゲットは128.00円で、そのためにも今週末を127円台に乗せて終えることが大切。これまでの円安の勢いがあまりに強かっただけに、その分タイムディケイも激しい。モタモタしていると勢いが消えてしまう。サポートは126円を抜けると次は125.83円、その下は125.08円までない。

 26日の豪ドル/円は「横ばい」。24時間のレンジは89.65円から90.66円。

 89円から91円のレンジがしばらく続いている。RBA(豪準備銀行)の会合が開かれる6月7日までは方向感が出にくい。中国上海市のロックダウンが6月から段階的に解除されることは豪ドルの買い材料になりそう。しかし中期的には、ロックダウン長期化の影響で今年の中国経済はかなりの減速が危惧される。中国のゼロコロナ政策の終了基準が不透明であるため、再ロックダウンのリスクも残っている。

 今日のピボットは豪ドル/円です。ぜひご確認ください。

レジスタンスは、
90.66円(5/26)
90.91円(5/24)
91.04円(5/23)

サポートは、
90.20円(200時間移動平均)、
89.65円(5/26)
89.30円(5/25)
89.24円(5/24)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

ダウンサイドが取り除かれていれさえすれば、アップサイドは自然に姿を現す

Jack & Diane

 FRB(米連邦準備制度理事会)前議長で、経済学者でもあるイエレン財務長官は、30数年前に発表した労働市場に関する学術論文において、「不況の後、多くの人々は労働市場から完全に離れるが、時間の経過と共に、景気回復と賃金の上昇を期待して、再び労働力として戻ってくる」と論じた。

 労働市場がひっ迫すると、賃金が急上昇する。すると労働者が高賃金に惹かれて再び働きはじめる。労働力参加率は上昇し、失業率と賃金が安定する。最終的には賃金の伸びが鈍化する。基本的な需要と供給の論理だ、現在の労働市場の動向は、イエレン理論の正しさを証明している。

 今週の雇用統計の数字を見れば、現在の米雇用市場が強いことは明らかだ。しかし、経済構造が光速スピードで変化するコロナ後の世界は、雇用市場がどのような状態にあるかということ以上に、雇用市場がどちらへ向かっていることを知ることの方が大切である。

 物価高など生活費の上昇による実質所得の減少が人々の仕事復帰を促し、その結果平均賃金が下がり、インフレは低下するのか。あるいは、実質所得の減少が消費を抑え、雇用が縮小するのか。現状は同じでも将来のシナリオは1つではない。前者のケースは緩やかな経済拡大を予想するが、後者の場合は不況という結末が待っている。

 

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目通貨:豪ドル/円

今週の予想レンジ ↑92.69円 ↓87.27円

 今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、89.98円。
89.98円より上ならば豪ドル買いが優勢、89.98円より下ならば豪ドル売りが優勢。

 2022年の高値は95.74円、安値は80.37円。平均値は88.05円。
1日の最大値幅は3.01円、平均値幅は1.18円。
2022年の値幅は15.38円。
2021年の終値(83.70円)に比べて6.45円の豪ドル高。

95.74円     : 2022年 高値

94.02円     : 05月 高値  

93.72円     : 第4レジスタンス (HBO)

92.69円     : 第3レジスタンス

91.65円     : 第2レジスタンス
91.45円     : 05月 61.8%
91.33円     : 第1レジスタンス

90.66円     : 05月 平均値

89.98円 : ピボット

89.87円     : 05月 38.2%

88.63円     : 第1サポート
88.31円     : 第2サポート
88.05円     : 2022年 平均値

87.30円     : 05月 安値
87.27円     : 第3サポート

86.24円     : 第4サポート  (LBO)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2022年 豪ドル/円データ