今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは128.35円
↓下値メドは126.00円
FRB:ハーカー連銀総裁「6月、7月連続50bp利上げは既定路線」
ESG:ラガルドECB総裁のグリーン政策傾斜に批判「インフレ対策の遅れにつながる」
エネルギー:ドイツ政府、納税者に燃料補助金として300ユーロを1回限り支給
原油価格:1973年のオイルショック当時より依存度は低く、副作用は小さい
豪ドル:RBA「コアインフレ2.5%達成には賃金3.5%上昇が必要」
英国:消費者信頼感に信頼感なし。英国の消費者信頼感指数が半世紀ぶりの低さ
サプライチェーン:半導体不足はほぼ解消。生産がコロナ前の25%増になる
サプライチェーン:コンテナ船運賃が急落
5月25日(水曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは126.65円から127.50円。値幅は1.92円。
2022年の103営業日目は126.80円からスタート。
東京時間朝にやや円高方向に下げたが、安値は126.65円まで。126円台のドル買いの確かさを確認するとその後は円安方向に動き、未明のFOMC議事録公表前に127.50円まで上昇して高値をつけた。終値は127.28円(前日比+0.42円)。
FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録では、インフレに対する強い懸念を理由に、今後数回の会合で0.5ポイントの大幅利上げを確認したが、すでに知るところであり相場に大きな影響はなかった。むしろ、想定以上にタカ派ではなかったことに安心してNY株式市場は上昇した。
この日のドル/円は127円台に戻した。とはいえ、反発は限定的だ。円安軌道を確認するには、最低でも128.20円を超えることが条件と見る。これは時間との勝負で、モタモタするほど上値がどんどん重くなってくるだろう。サポートは126円を抜けると次は125.83円、その下は125.08円までない。
レジスタンスは、
127.50円(5/25)
128.08円(5/24)
128.20円(200時間移動平均)
サポートは、
126.64円(5/25)
126.35円(5/24)
126.23円(4/18)
125.83円(4/15)
つい2週間前には1.00ドル割れも時間の問題だと見捨てられていたユーロの面影は、今はどこにもない。今週突如として極タカ派に変身したECB(欧州中央銀行)が、7月利上げに向けたマーケットの合意形成に積極的に勤しむようになったからだ。
ECB(欧州中央銀行)理事の発言は、日増しに過激になりラガルドECB総裁は今週月曜日に、第3四半期末(9月末)までに、「マイナス金利を終了する」考えを示したが、翌火曜日には「プラス金利になっている可能性」と一とヒートアップしている。現行のデポ金利は▲0.5%だから、来月6月から利上げを開始するか、あるいは7月と9月の会合で0.5ポイントの大幅利上げをするということになる。
ホルツマン・オーストリア中銀総裁は「0.5ポイント利上げは適切」と発言したが、ビルロワ・フランス中銀総裁は「0.5ポイントECBの合意事項ではない」と難色を示している。ECB内部ではまだ意見が分かれている。
5月25日のユーロ/円は「ユーロ安」。24時間のレンジは134.99円から136.23円。
この日は136.07円からスタートして東京時間朝まで136.23円買われたが、上値は重かった。その後は徐々に押し戻され、何度か抵抗するものの、夜遅くには一時135円を割り、134.99円まで下げた。その後は反発して終値は135.93円(前日比▲0.26円)。
レジスタンスは、
136.23円(5/25)
136.78円(5/24)
136.80円(5/23)、
サポートは、
134.99円(5/25)
134.65円(5/23)
134.58円(5/20)
ユーロドル
レジスタンスは、
1.0739ドル(5/25)
1.0749ドル(5/24)
1.0698ドル(5/23)
サポートは、
1.0641ドル(5/25)
1.0555ドル(5/23)
1.0532ドル(5/20)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
「神が何であるか」を言い表すことはできないが、「神が何でないか」は明確にできる
A Song For You
先進国の中央銀行は「景気刺激・経済成長」と「インフレ退治」のどちらを優先するべきかで悩んでいる。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、経済成長を犠牲にしてもインフレ退治を徹底する考えで、今後も会合の度に利上げをしていく考えだ。利上げも0.25ポイント刻みでは足りないと、0.5ポイントに倍増した。さらにバランスシート縮小も6月から開始する。
ECB(欧州中央銀行)も、7月の利上げが確定的だ。ECBが利上げすれば、(日銀とマイナス金利同志だった)SNB(スイス国立銀行)も行動する。スイスフラン安による国内インフレ悪化を予防するためだ。SNBの利上げ予想はECBの前、6月と大幅に前倒しされた。
日銀も悩んでいるという点では同じ。ただ、日銀は優先順位が他の中央銀行と逆だ。日銀は、「インフレ退治」よりも「経済成長」に重点を置く。大規模緩和を続け円安を放置することで、黒田日銀はインフレ目標を達成するかもしれないが、経済成長は犠牲になるだろう。
もっとも、エネルギー価格が急騰し、消費需要が後退するなかで利上げすることが果たして適切なのかという問題もある。このことに一番頭を悩ませているのはBOE(イングランド銀行)だろう。
インフレを抑制しようと世界の主要中央銀行が利上げを急ぐ中で、あえて国内インフレを煽る政策をとる日銀の政策は、遠からず限界を迎えるというのがマーケットの見方だ。日銀が金融引き締めをぎりぎりまで先延ばしした結果、何が起きるか。それは、より急峻かつより大幅な利上げである。インフレは一過性として利上げを見送ってきたFRBは、今では0.25ポイントの利上げではインフレに追いつかなくなってしまった。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑138.09円 ↓132.20円
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は135.14円。
135.14円より上ならばユーロ買いが優勢、135.14円より下ならばユーロ売りが優勢。
2022年現時点の高値は140.01円、安値は124.39円。平均値は132.20円。
1日の最大値幅は4.09円、平均値幅は1.33円。
2022年の値幅は15.62円。
2021年の終値(130.96円)に比べて4.11円のユーロ高。
142.84円 : 第4 レジスタンス(HBO)
141.05円 : 2015年 06月 高値
140.01円 : 2022年 高値
138.32円 : 05月 高値
138.09円 : 第3 レジスタンス
136.96円 : 第2 レジスタンス
136.78円 : 第1 レジスタンス
136.15円 : 05月 61.8%
135.49円 : 05月 平均値
135.14円 : ピボット
134.82円 : 05月 38.2%
133.67円 : 第1 サポート
133.32円 : 第2 サポート
132.66円 : 05月 安値
132.20円 : 2022年 平均値
132.20円 : 第3 サポート
131.08円 : 第4 サポート(LBO)
2022年 ユーロ/円データ
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