6月の株主優待銘柄:ドン・キホーテのパンパシHDが優待新設!

 6月の優待株は6月28日(火)が権利付き最終日、29日(水)が権利落ち日、30日(木)が権利確定日。祝日を挟まない最短のスケジュールになります。

 28日(火)までに優待株を保有して、29日(水)まで持ち越すと優待権利を取得できます。

 6月は継続保有条件のない外食産業の年2回の飲食券優待が多い月です。

 人気上位のすかいらーくホールディングスや日本マクドナルドホールディングスなど、今回紹介するランキング外の外食企業でも、とんかつチェーンの「かつや」を運営するアークランドサービスホールディングスは100株保有で、6月末、12月末の年2回、1,100円分の飲食券がもらえます。

 その他、ステーキ店を展開するブロンコビリー(100株で2,000円分の優待券)、「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」のロイヤルホールディングス(100株で500円分)、「焼肉きんぐ」の物語コーポレーション(100株で3,500円分)など、年2回もらえるので、何度も外食に使えてとても便利です。

 さらに今年の6月優待最大のニュースは、あの「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが優待を新設したことでしょう。

 6月末、12月末に100株以上保有で一律、「ドン・キホーテ」などで使える電子マネー「majica」のポイントが2,000円分贈呈される予定です。継続保有条件もなく、使い勝手も非常にいいので、今後、人気優待になる可能性大です。

 そんな6月優待の人気第1位は、「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」「ジョナサン」などのファミレスを展開するすかいらーくホールディングス。6月末、12月末、100株保有の場合、同社店舗で使える2,000円(年間4,000円)分の株主優待カードをもらえます。

 贈呈金額は300株(投資金額約46万円)で年間1万円分、500株(約77万円)で年間1万6,000円分と、保有株数に応じて増えます。ただし、コロナ禍で成長している宅配注文には使えません。

 同社の2022年12月期の業績は売上高が27%増、最終利益は新型コロナ対策の時短協力金が減るため54%減益という予想です。2020年3月のコロナショック以降の株価はコロナ禍による人々のファミレス離れを嫌気して、1,400~1,600円で低迷。ぜひ優待券を利用して店舗を訪れ、同社の復活を応援したいものです。

 第2位はコロナ禍で逆に業績を順調に伸ばしている日本マクドナルドホールディングス。6月末、12月末に100株保有で、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクの引換券が6枚セットになった優待食事券1冊が贈られます。

 残念ながら、こちらもデリバリーサービスには利用できませんが、同社は株価も堅調で配当も年々増加。まさに「優待株のかがみ」といっていい人気株でしょう。

 第3位はトマトなど野菜関連の食品メーカー・カゴメ。6月末の年1回、100株を半年以上継続保有で2,000円相当の自社商品詰め合わせが贈られます。商品の内容は300gのケチャップや「野菜生活」ブランドの飲料など12点(2021年度実績)と盛りだくさんです。

 第4位はバイクや船外機などを手がけるヤマハ発動機。6月末は1,000株以上保有(投資金額約272万円)の株主(希望者のみ)に、翌年の同社カレンダーが送付されます。

 ハードルがかなり高いですが、同社のメインの優待は12月末が基準日で、同社の地元・静岡の名産品などからポイント数に応じて商品を選べます。100株・保有期間3年未満の株主に対しては1,000ポイントが進呈されます。

 第5位は化学品メーカーのクラレ。同社の優待もメインは12月で、6月末の株主にはオリジナルカレンダーが送られます。

 12月末は、1,000株保有(投資金額約105万円)で同社製品が使用されている洗剤、タオルや食品などから選べる3,000円相当のオリジナルカタログギフト優待です。3年以上継続保有すると1万円以上にランクアップします。

 第6位は「築地銀だこ」を運営するホットランド。6月末、12月末に100株保有で1,500円分の優待券が贈呈されます。継続保有条件もないので取得しやすい優待といえるでしょう。

 第7位はRIZAPグループ傘下でホットプレートや衣類スチーマーなどキッチン・生活家電、雑貨を販売するBRUNO(旧社名はイデアインターナショナル)。6月末に100株保有でRIZAPグループ商品9,000円相当から選べるカタログ優待を取得できます。

 前期の実績では、BRUNOのオンラインショップで利用できるECクーポン(割引券)5,000ポイントやRIZAPグループの婦人用バッグなどのメーカー、SHICATAのECクーポン3,000ポイント、トラベル用圧縮袋やクロック(1,000ポイント)などから組み合わせて選ぶことができます。

 第8位は「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などを展開するフジオフードグループ本社。100株保有で6月末、12月末、3,000円分の食事券か自社PB商品がもらえます。

外食産業の優待株は業績不振銘柄に注意!

 優待株の多い外食産業は、新型コロナウイルスによる人々の外食習慣の変化で業績の明暗が分かれています。

 6月優待株でも、日本マクドナルドホールディングスは2022年12月期も3期連続の営業最高益を見込むなど業績好調。主力の「ビックマック」(390円)より100円高い新メニュー「サムライマック」シリーズのヒットや非接触型のモバイルオーダー、宅配などの売り上げの伸びが業績の躍進につながっています。

 一方、すかいらーくホールディングスの既存店売上高は2022年に入っても、コロナ禍の影響のなかった2019年に比べて7割程度で推移。特にディナー客は大きく落ち込んでいます。

 また、「いきなり!ステーキ」のペッパーフードサービスは6月優待株ですが、赤字が続き、継続企業の前提に関する重要事象などの注記があるため、ランキングから除外しています。

 居酒屋「アカマル屋」や焼き牛丼「東京チカラめし」を運営するSANKO MARKETING FOODSも、かつては6月優待の人気銘柄でしたが、今期も6期連続赤字予想で株価も低迷しています。

 新型コロナウイルス感染症は今後も日本人の外食文化に大きな影響を及ぼしそうです。

 一難去ってまた一難といえるのが、ロシアのウクライナ侵攻と円安による光熱費や食品価格の高騰です。 

 ロシア産の海産物や、戦争で高騰する小麦、トウモロコシなどの輸入穀物を使っている外食産業にとって、今後の業績に影響が出るのは必至といえます。

 やはり長期的に見て業績が安定している企業に投資することを心がけましょう。

6月株主優待 人気ランキング

1位 すかいらーくホールディングス

優待発生金額※1:153,900円
すかいらーくホールディングスの優待品例:飲食券

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
2 2702 日本マクドナルドホールディングス 飲食券 517,000
3 2811 カゴメ 自社商品 327,500
4 7272 ヤマハ発動機 自社カレンダー  271,700
5 3405 クラレ 自社カレンダー  104,600
6 3196 ホットランド 飲食券 136,700
7 3140 BRUNO グループ商品 96,600
8 2752 フジオフードグループ本社 食事券または自社関連品 133,600
9 7177 GMOフィナンシャルホールディングス 売買手数料返金など 80,400
10 9612 ラックランド 東北地方名産品など 292,100

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

※この記事は銘柄を推奨するものではありません。※売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(5月2日) × 優待獲得最低株数*で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2022年4月25日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 6月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。

※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式」→「株主優待>」とクリックしてください。

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