今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは130.05円
↓下値メドは126.30円
ウクライナ戦争:ロシア経済制裁の効果はこれから。在庫がなくなれば、ロシア経済への影響が顕在化
インフレ:供給網の目詰まりが徐々に解消。リベンジ消費による過剰なモノ支出が減った
インフレ:利上げの効果が出るのは18ヵ月後
ユーロ:ドイツ連銀総裁「近い将来利上げする必要がある」
米国:マスク氏、5兆円で米ツイッター買収
4月25日、週明け月曜日のドル/円は「円高」。
24時間のレンジは127.51円から128.86円。値幅は1.35円。
2022年の81営業日目は128.46円からスタート。
高値は東京時間昼前につけた128.86円。5月連休を前にした輸入企業の旺盛なドル買い需要に支えらたが、129円をつける前に失速。逆に128円をした抜け、未明には127.51円まで下げて安値をつけた。この水準で待ち構えていた押し目買いに出会って、終値は128.13円(前日比▲0.42円)。
今週マーケット一番の注目は、日銀の金融政策決定会合だ。日銀は緩和政策を継続すると考えられている。それでも、黒田総裁からのなんらかの「円安けん制発言」があるのではないかと、マーケットはかなり警戒している。
レジスタンスは、128.86円(4/25)、129.11円(4/22)
サポートは、127.51円(4/25)、127.45円(4/20)
豪ドル/円は大幅下落。
朝につけた93.29円を高値にして、夜遅くには92円台を通り抜けて91.11円まで下落。2営業日連続で1円を超える豪ドル安(円高)になった。
利上げに積極的なFRB(米連邦準備制度理事会)に比べると、RBA(豪準備銀行)の慎重さが目立ち、金利面で豪ドルの魅力が薄れた。
豪にとって重要な貿易相手国である中国は、新型コロナ感染拡大が止まらず、上海のロックダウン解除の目処が全く立たない。そのなかで今度は北京のロックダウンも秒読み段階となっている。中国経済の先行き不安から、豪の主要輸出品目である鉄鉱石がこの日一時12%も下落した。これも豪ドル安の理由だ。
中国人民銀行はこの日、銀行の外貨預金準備率(RRR)を1ポイント引き下げ、8%にした。2015年以来の大幅安となっている人民元に対応した措置といわれている。しかし長引くロックダウンによって国内経済が深刻なダメージを受けるなかで、今の中国は輸出に頼るしかない。その意味で、中国当局は積極的に元安を抑えるわけにもいかない。
中国が懸念しているのは「円安」だ。ドル/円が130円を超える円安になれば、元安による輸出効果が薄れてしまうからだ。中国当局も投資家と一緒に、ドル/円の動向を気にしている。
レジスタンスは、93.30円(4/25)、94.74円(4/22)
サポートは、91.11円(4/25)90.76円(3/31)
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
世の中は、自分を大切にし、自分に誇りをもつような頼もしい人間を大切にする
I Can't Go For That
日銀が円を買い支える「為替介入」はいつか?
この円安の原因が、日銀の量的緩和政策にあることは明らかだ。それを放置したままで介入することは、逆に円相場が無秩序になるリスクを高め、通貨を安定させるという介入の目的に反することになる。円安を本当に止めたいなら、介入に頼る前に、日銀が金融政策を見直せばよい話だ。
今週は日銀金融政策決定会合が開かれるが、現行の量的緩和政策を維持する方針だ。つまり、日銀に円安を止める気がない。したがって、今のところ為替介入の可能性は低いだろう。もっとも、130円を抜けて一気に135円を目指すような展開になれば、円安のスピードが急すぎるという口実で介入をする可能性は残っている。
G20では日本と米国が「協調介入」について「前向きに」協議したとの報道があった。外国為替は二国間の通貨の交換であるから、そもそも日本が単独に行うことはできないのだが、果たして実現性はあるのだろうか。
先進国の中央銀行は、成長かインフレで、金融政策の板挟みに直面している。日銀が低金利を継続しながら、円安だけ止めてくれというのは勝手すぎるだろう。協調介入に対してG20の理解を得られるとは考えにくい。
鈴木財務相はG20でイエレン財務長官と会談し、急激に円安が進む現状について「数字をもって示した」ことを明らかにした。(イエレン財務長官が円安を知らなかったとでも?)
結局、今後の対応については「日米当局間で連携もしていきましょう」と、まるで「今度お昼でもご一緒しましょう」みたいな軽い雰囲気のやり取りで締めくくったようだ。政府も本気で円安を心配しているようには思えない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:豪ドル
2022年 豪ドル/円データ
2022年 豪ドル/ドルデータ
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