今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは127.85円
↓下値メドは125.75円
[FRB] FRBが現在織り込まれているペースで利上げを続けるなら、景気後退を引き起こす
[ESG]「ESG投資とは何か」について明確な合意がないことが問題
[原油価格] 性急な気候変動対策の副作用で、原油価格が今後数年でさらに急騰も
[SNB]インフレ抑制のためのスイス高を歓迎。スイスのインフレは目標の2%を超える
4月18日、週明け月曜日のドル/円は12営業日連続で「円安」。
24時間のレンジは126.23円から126.99円。値幅は0.76円。
円安が止まらない。2022年の76営業日目は125.87円からスタート。黒田日銀総裁がこの日「最近の円安はかなり急速」と発言したことを受け、東京時間昼前に126.23円までいったん下落。
しかし日銀が懸念しているのは円安の「スピード」であって、「水準」的にはまったく問題がないようだ。円安は日本経済にプラスという見解は変わっていない。「緩やかな円安は歓迎」というメッセージと解釈したマーケットは円売り警戒感がさらに薄れた。明け方には126.99円まで上昇して、終値は126.99円(前日比+0.64円)。
ブラード・セントルイス連銀総裁は「5月FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.75ポイントの大幅利上げの可能性を排除しない」と発言した。極タカ派のブラード総裁の過激発言にマーケットは慣れっこだが、それでも日米金利差の拡大スピードがさらに速まっていることは確かだ。
19日(火曜)のマーケットでドル/円は127円台まで円安が進んでいる。最近のドル/円は1日約0.40円のペースで円安が進んでいる。日銀が円安に対する姿勢を買えなければゴールデンウイーク前に130円に到達できるだろう。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う - 吉田松陰
Ruby Tuesday
通貨としての円の総合的な実力が約50年ぶりの水準まで低下している。日本銀行が公表したBIS(国際決済銀行)ベースの2月の実質実効為替レート(2010年=100)は66.54で、1972年以来約50年ぶりの水準まで低下した。
実効為替レートが高いほど対外的な購買力があり、海外の製品を割安に購入できることを示す。反対に低いほど購買力が弱く、石油などの購入が割高になることを表す。
実質実効為替レートは円相場が初めて1ドル=70円台に突入した95年の150台が最高で、当時に比べると半分以下に低下している。
円は1973年に変動相場制に移行しているので、名目レートでいえば、現在のドル/円は固定相場制だった72年当時と同水準(1ドル=308円)程度まで低下していることになる。これからは気軽に海外旅行へ行くことはできない。1970年代前半のハワイは、「一生に一回は行きたい」遠い外国だった。そんな時代に逆戻りしてしまった。
実質実効為替レートが算出された2月時点の円の名目レートの平均は115.25円。今は127円台で、10円以上も円安になっている。実質実効レートもさらに下がっているはずだ。
2015年6月に125.85円まで円安が進んだときは、黒田日銀総裁は「実質実効為替レートでは、かなりの円安の水準になっている。ここからさらに円安に振れるということはなかなかありそうにない」と円安けん制発言を行った。現時点では、実効実質為替レートについて日銀から何も説明がない。
今週の 注目経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑128.39円 ↓123.40円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は124.55円。
124.55円より上ならばドル買い優勢、124.55円より下ならばドル売り優勢。
129.67円 : 2002年 04月 高値 (2002.04.25)
129.34円 : 第4レジスタンス(HBO)
129.15円 : 2002年 05月 高値
128.82円 : 2002年 05月 高値 (2002.05.14)
128.39円 : 第3レジスタンス
127.43円 : 第2レジスタンス
127.14円 : 第1レジスタンス
126.99円 : 2022年 高値
125.89円 : ピボット
124.95円 : 04月 61.8%
124.64円 : 第1サポート
124.35円 : 第2サポート
124.32円 : 04月 平均値
123.68円 : 04月 38.2%
123.40円 : 第3サポート
121.64円 : 04月 安値
122.44円 : 第4サポート(LBO)
120.08円 : 2022年 平均値
113.47円 : 2022年 安値
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