今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは127.15円
↓下値メドは124.35円
[地政学] ウクライナとロシアは、世界のヒマワリ油輸出の80%、小麦輸出の30%、肥料輸出22%
[日本] 日銀のYCC政策、今後2年変更ない。日本経済は世界とは全く違う
[FOMC] FOMCは今年9回利上げ。着地レートは3%近辺まで上昇か
[スイス] SNBは2022年利上げ、2023年末までにマイナス金利解除
4月13日(水曜)のドル/円は「円安」。24時間のレンジは125.31円から126.32円。値幅は1.01円。
2022年の73営業日目は125.32円からスタート。安値は東京時間朝につけた125.31円。下は堅く、安値は4月1日から9営業日連続で迫り上がっている。
2015年から続いていたドル/円の心理的天井である125.85円もあっさりと抜き去ると、126.32円まで上値を伸ばし、20年ぶりの高値を更新した。
ただ、その後は達成感もあり、この日の安値近辺である125円前半までいったん押し戻され、終値は 125.67円(前日比+0.27円)。この先は、128.80円(2022年5月高値)、129.65円(2002年4月高値)。
ドル/円は4月だけで一気に4.70円も円安が進んでいることや、130円までは、まだ少し距離が離れているので、少し休憩してエネルギーを蓄える必要があるかもしれない。 明日からはイースターで海外市場はほとんど休場になるので、いったん調整が入ってもおかしくはない。
とはいえ、124.50円から124.00円(4月の高値と安値の50%)では押し目買いのチャンスか。中期的には120円がメドとなる。
今夜のECB(欧州中央銀行)会合で、今日に関しては、注目はドル/円からユーロへ移りそうだ。欧州経済が高インフレと景気後退リスクに挟撃されるなかで、ECBは非常に難しい政策運営を迫られている。それでもECBは「利上げ」をするのか?
ECBは政策ガイダンスで、量的緩和終了の直後から利上げを始めると「約束」している。今夜、量的緩和の終了時期が示されたら、おおよその利上げ時期もわかることになる。そして日銀だけが中央銀行のトレンドから「孤立」することも決定的になる。
今夜はトルコ中銀の政策金利発表も注目。トルコのインフレ率は50%を優に超える高さとなっているが、政策金利は14.0%に据え置きの予定。トルコリラは円安効果もあって、年初来高値(8.98円)に接近している。トルコリラのチャートと政策金利の推移は今日の注目通貨をご覧ください。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
他人の悪口をいちいち受け止めたりしていたら、何の結果も生み出せないだろう - マイケル・ジョーダン
Talking in Your Sleep
ドル/円は4月13日のマーケットで、126.32円まで円安が進んだ。2015年6月につけた高値125.85円をあっさり通り抜けた。黒田日銀総裁が「ここからさらに円安に振れるということはありそうにない」と口先介入をした、黒田シーリング(天井)と呼ばれていた水準だ。
この先は130円まで目立ったレジスタンスはない。もっとも、たとえ日銀や財務省が口先介入をしたところで、ドル/円を買うチャンスを提供するだけで、「円安は止まらない」というのが大方の意見だ。
なぜなら今の円安は日銀の政策に根差しているからだ。円安を本気で反転させるならば、実弾介入をするか、日銀の量的緩和政策を見直さなければ難しい。
しかし日銀にはそのつもりは全くない。黒田総裁はこの日、「現在の強力な金融緩和を粘り強く続ける」と、円安相場を煽るかのような発言をしている。
先進国の中央銀行は、利上げか、景気対策かという、矛盾する2つの政策の選択を迫られている。RBNZ(NZ準備銀行)は13日、政策金利を1.00%から1.50%に0.5ポイント引き上げ、声明では、高インフレに対する警戒感を強く示した。
カナダ銀行も、政策金利を0.50%から1.00%に引き上げ、量的金融引き締め(QT)を開始する。カナダ銀行は声明で「インフレが目標をはるかに上回っているため、金利をさらに引き上げる必要があると判断」と、一段の利上げの用意があることを明らかにした。
今夜のECBはどのような政策判断をするのか、注目だ。
今週の 重要経済指標
今日の注目通貨:トルコリラ/円
2022年 トルコリラ/円データ
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