今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは124.60

下値メドは123.10

[新コロ] 米地方自治体がコロナで経営不振のホテルを格安で買い取り住宅に転換
[ECB] 利上げ観測が後退。2022年の利上げはなくなった?  
[インフレ] 米国のサプライチェーンの完全復活にはまだ9ヵ月以上かかる - NY連銀調査  
[インフレ] 欧州のインフレは米国より長く続く可能性。欧州労働市場の硬直性で 

 4月7日(木曜)のドル/円は、5営業日連続の「円安」。
 24時間のレンジは123.47円から124.00円。値幅は0.53円。

 2022年の69営業日目は123.53円からスタート。

 東京時間昼前につけた123.47円が安値。押し目買いをゆっくり待つ余裕がなくなってきた。ドル/円の下値は4月に入って、121円、122円、123円と切り上がっている。1日の円安幅は小さいが、下がるとすぐに買いに掬われる状況だ。

 この日は米長期金利が3年ぶりの高値水準となる2.67%まで強含んだことも円売り材料となって明け方に高値124.00円をつけた。終値は123.97円(前日比+0.18円)。

 8日(金曜)の東京市場では、124円台前半までさらに円安が進んでいる。

 レジスタンスは、125.09円(3/28)、125.28円(2015.08)
 サポートは、123.45円(4/6)、122.90円(200時間移動平均)

 7日の豪ドル/円は「豪ドル安」。

 24時間のレンジは92.41円から93.18円。値幅はxxx 0.00円。 

 東京時間朝につけた93.18円が高値となって上値を抑えられた。昼過ぎに92.41円まで下げて安値。終値は92.73円(前日比▲0.24円)。

 レジスタンスは、93.18円(4/7)、94.14円(4/6)
 サポートは、92.41円(9/7)、92.27円(4/5)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

人が持てる力を放棄する最もありがちな方法は、自分に何の力もないと思いこみあきらめてしまうことだ

Who Can It Be Now?

 豪ドルに注目が集まっている

 RBA(豪準備銀行)は今週、定例会合を開き政策金利0.10%に据え置くことを決定した。日銀を除く世界の主要中央銀行が金融引き締めに動くなかで、同じ資源輸出国のカナダやノルウェーがすでに利上げサイクルに入り、隣国のNZではRBNZ(NZ準備銀行)がすでに3会合連続で利上げしていることに比べると、RBAは出遅れている。

 しかし、慎重だったRBAにもいよいよ転換期がやってきた。その根拠となっているのが、会合後に公表されたRBAの声明文から、「辛抱強く」という文言が削除されていたことだ。この「辛抱強く(patient)」は海外の中央銀行が頻繁に使うキーワードで、この文言が声明文に入っている限りは、金融政策に「変更なし」という意味になる。中央銀行が、状況が変わるまで「辛抱強く」待っている状態だ。(ちなみに、利上げだけではなく利下げの場合にも使われる)

 したがって、今回このキーワードがRBAの声明文から削除されていたということは、政策変更を近々実施するというメッセージになる。

 もうひとつ指摘されているのが「時制」だ。利上げの条件として、RBAこれまで、「金利を引き上げる前に、インフレ率が2~3%の範囲内で持続的に推移しているという実際の証拠を確認することを望んでいる(wants to see)」と述べていたが、今回の声明文では「望んできた(has wanted to see)」と現在完了形に変わっていた。つまり証拠を確認できたということになる。

 現在の予想では、RBAは6月7日の会合で0.15ポイント利上げして政策金利を0.25%にする。続けて0.25ポイントの利上げを3回行い、2022年の政策金利を1.00%まで引き上げる。さらに2023年も2回の利上げを行い、1年後の政策金利は1.25%になっているというのが、マーケットの予想だ。利上げスタートは5月から、最終着地レートは2.00%というより強気の予想も出ている。

 ウクライナ戦争の影響による資源価格の高止まりは当面続くと考えられ,豪の交易条件(貿易での稼ぎやすさ)は上向いている。「資源高」に加えて「高金利」が継続すると考えるなら,豪ドル/円の上昇余地はまだありそうだ。

今週の 重要経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目通貨:豪ドル/円

今週の予想レンジ ↑95.76円 ↓88.65円

 今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は,92.20円。
92.20円より上ならば豪ドル買いが優勢、92.20円より下ならば豪ドル売りが優勢。

 2022年の高値は94.32円,安値は80.37円。平均値は87.34円。
1日の最大値幅は2.68円,平均値幅は1.08円。
2022年の値幅は13.95円。
2021年の終値(83.70円)に比べて8.18円の豪ドル高。


97.12円     : 第4レジスタンス (HBO)

96.98円     :2015年 06月 高値

95.76円     : 第3レジスタンス

94.98円     : 2015年 07月 高値
94.40円     : 第2レジスタンス
94.32円     : 2022年 高値

93.98円     : 第1レジスタンス

92.20円 : ピボット

90.43円     : 第1サポート
90.01円     : 第2サポート

88.65円     : 第3サポート

87.34円     : 2022年 平均値
87.29円     : 第4サポート  (LBO)

80.37円     : 2022年 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2022年 豪ドル/円データ