今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは124.60

下値メドは122.95

[FRB] ミネアポリス連銀総裁「数年で米国が低インフレ状態に戻るリスクの方が高い」
[ECB] ホルツマンECB理事「緩和縮小が終了する前に利上げは可能」
[サプライチェーン] 米国の輸入品の40%はLAの港を経由
[インフレ] コロナ対策でもらった給付金を使い果たせば、需要は平常化する

 4月6日(水曜)のドル/円は4営業連続で「円安」。

 24時間のレンジは123.44円から124.05円。値幅は0.60円。 

 2022年の68営業日目は123.53円からスタート。

 東京時間昼前に6営業日ぶりに124円台に乗せるが、高値は124.05円まで。その後は横ばい取引が続き、未明に123.44円まで下げて安値をつける。終値は123.79円(前日比+0.19円)。

 レジスタンスは、124.05円(4/6)、125.09円(3/28)
 サポートは、123.45円(4/6)、122.76円(200時間移動平均)。

 ウクライナ戦争でロシアが行っている民間人への「戦争犯罪」を非難するEU(欧州連合)は、ついにロシア産エネルギーを制裁対象とすることを決めた。しかし、エネルギー禁輸は欧州のインフレをさらに悪化させるという問題も抱える。3月の欧州消費者物価指数(HICP)は7.5%まで上昇し、予想(6.6%)を大幅に上回った。次回4月には8%を超えるとの予想もある。欧州経済の先行きに対する悲観がユーロの上値を抑えている。

 6日のユーロ/円は「ユーロ高」。24時間のレンジは134.66円から135.47円。
134.67円からスタートして、安値は始値と同水準の134.66円。円安で底堅い雰囲気のなかで上値を伸ばし、夜遅くに高値135.47円をつける。終値は134.90円(前日比+0.11円)。

 レジスタンスは、135.33円(200時間移動平均)、135.47円(4/6)
 サポートは、134.30円(4/5)、134.01円(3/28)

 ユーロ/ドルは横ばい。24時間のレンジは1.0874ドルから1.0938ドル。 

 東京時間夕方1.0874ドルまで下げて安値をつけた後、夜遅く1.0938ドルまで回復して高値。
終値は1.0898ドル(前日比▲0.0007ドル)。

レジスタンスは、
1.0938ドル(4/6)、1.0989ドル(4/5)、1.1023ドル(200時間移動平均)
サポートは、1.0874ドル(4/6安値)、1.0847ドル(3/8安値)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替ウォーキング

今日の一言

大胆な者は大胆でない者に対して、つねに勝つ

I Can Wait Forever

 どこまで円安に行くか?ひとつのメドは、2015年6月につけた高値125.85円だ。黒田日銀総裁が当時の円安相場に対して口先介入を行った水準で、「黒田シーリング」と呼ばれるドル/円の心理的な上限である。

 今年の円相場は、115円台からスタートして3月28日に125.09円をつけた。2015年前半の相場も今年と動きが似ていて、1月に115.85円から円安に向かい3月には122円台に乗せた。ただし円安のスピードでいえば、今年の方が断然早い。

 今週、黒田総裁が「為替相場の変動はやや急だと思う」と発言したが、円安を止める効果はないようだ。緩やかな円安ならば容認すると解釈できるからだ。

 2015年の時は、5月に124円台、6月にはついに125.85円まで円安が進んだところで黒田総裁の登場となった。この時は「実質実効為替レートでは、かなりの円安の水準になっている。ここからさらに実質円安に振れるということはなかなかありそうにない」と、具体的な水準に言及したことで、ドル/円が反転した。もっとも、現在の円の実質実効為替レートは、すでに半世紀ぶりの安さになっている。

 日銀の口先介入だけでは円安は止まらないというのが大方の意見だ。この円安は日銀の政策に根差しているからだ。円安が反転するためには、日銀が量的緩和政策を見直すか、あるいは実弾介入をしなければ難しいだろう。

 125.80円を超えると、2002年以来20年ぶりの円安時代を迎えることになる。さすがにその水準では日銀はなんらかのアクションをとる必要があるだろう。日本のインフレが急上昇すれば、岸田政権の支持率にもかかわってくる。

今週の 重要経済指標

出所:楽天証券作成

今日の注目通貨:ドル/円

今週の予想レンジ ↑126.69円 ↓119.06円  

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は122.87円。
122.87円より上ならばドル買い優勢、122.87円より下ならばドル売り優勢。

 2022年現時点の高値は125.09円、安値は113.47円。平均値は119.28円。
1日の最大値幅は3.08円、平均値幅は0.80円。
2022年の値幅は11.62円。
2021年の終値(115.09円)に比べて6.62円の円安。

128.14円    :     第4レジスタンス(HBO)

126.69円     :     第3レジスタンス
126.20円    :    2002年 05月 高値 

125.85円    :     2015年 06月 高値 
125.28円    :     2015年 08月 高値
125.23円    :     第2レジスタンス 
125.09円    : 2022年 高値

124.78円    :     第1レジスタンス

122.87円 : ピボット

121.10円    :     03月 61.8%

120.97円    :     第1サポート
120.51円    :     第2サポート

119.87円    :     03月 平均値
119.06円    :     第3サポート

118.64円    :     03月 38.2%

117.95円    :    2022年 平均値
117.60円    :     第4サポート(LBO)

114.65円    :     03月 安値

113.47円    :     2022年 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2022年 ドル/円データ