今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは119.25円
↓下値メドは116.70円
[インフレ] 今年インフレが大幅下落する可能性も。コロナ関連の支出は、急激でも長続きしない
[FRB] イエレン氏はハト派。しかし金融危機以降で唯一の利上げを実施したFRB議長でもある
[メキシコ] メキシコが景気後退入り。 コロナと半導体チップ不足による自動車産業の不振で
[ポンド] BOEは今週利上げ、さらに5月に追加利上げ
マーケットはなんとなく、「リスクオン」。マーケットは、ウクライナ戦争の最初のショック状態を脱して、現状に適応しようとしている。一時急騰した原油価格は100ドルを割り、ダウ平均も大幅に反発した。
しかし、ウクライナ戦争の早期停戦合意は、あまりに楽観的だ。それどころか、ウクライナ戦争は中国市場にも波及し始めている。もし中国がロシアを援助するなら、中国は「経済制裁戦争」に巻き込まれることになる。ロシア経済の規模はカルフォルニアの約半分程度しかないが、西欧と中国でウクライナ代理戦争が勃発するならば、世界経済は大混乱だろう。
15日(火曜)のドル/円は、118円を挟んで横ばい。
24時間のレンジは117.70円から118.45円。値幅は0.75円。
2022年の52営業日目は118.11円からスタート。5年ぶりの高値更新を目指して上昇するが、東京時間昼前に118.45円をつけてストップ。夕方には17.70円まで押し戻されたが、再び118円に戻して終値は118.29円(前日比+0.09円)。
レジスタンスは、118.45円(3/15)、118.60円(2017.01高値)。
サポートは、117.70円(3/15)、117.30円(3/14)、116.28円(200時間移動平均)。
118円台は追いかけて買うよりロングポジションの利確を優先。下げたところは、3月FOMC(米連邦公開市場委員会)に期待して押し目買い。今夜のFOMCの利上げは0.25%がマーケットの予想。0.50%のサプライズなら、ドル/円は一気に高値更新のチャンスもある。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
勝つことがすべてではない。勝ちたいと思うことこそがすべてなのだ。
One More Night
ウクライナ戦争は、エネルギー価格の上昇という形になって現れている。価格の一時的な急騰は、大した問題ではない。真の問題とは、エネルギー価格が長期間高止まりするおそれが高まっていることだ。
9日に発表された米国の中小企業の景気指数であるNFIB中小企業楽観指数は、新型コロナ感染が拡大した2020年3月以来の最低水準まで悪化した。中小企業の多くは、「高インフレが最大の懸念」と回答している。10日に発表された米2月CPI(消費者物価指数)は、1980年代以来の高水準だ。このデータにはウクライナ戦争の影響が含まれていないので、来月はさらに上昇するのは、ほぼ確実だ。
今夜(日本時間17日明け方)、FOMC(米連邦公開市場委員会)は利上げを発表する予定だ。ウクライナ戦争が始まったとき、米金利の見通しを下方修正する動きが一時的に強まったが、利上げを遅らせてインフレ暴走を許すことは米経済成長にとってマイナスとの考えが今では優勢だ。
利上げをする、しないはすでに決着がついていて、今は最終着地レートがどこまで高くなるかということが議論になっている。利上げのスタイルも重要だ。最初に大きく利上げしたあと、効果を見るためしばらく休止するのか。それとも、小刻みに利上げサイクルを継続していくのか。
マーケットが予想する2022年末のFF金利(米政策金利)の上限レートは、1.75%を超えるまでになっている(現在0.25%)。今年のFOMC会合は、今回を含めてあと7回(3月、5月、6月、7月、9月、11月、12月)。つまり1.75%という水準は、FOMCが7回の会合のうち6回利上げするという予想になる(0.25% + 0.25% x 6回 =1.75%)。
途中で利上げ休止があった場合は、その後の会合で0.5パーセント利上げして帳尻を合わせる可能性の方が高い。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長もこれについて認めている。また、今年末の金利予想が2.00%を超えるまで上昇するなら、マーケットは0.5%の利上げを織り込んだということになる。
今週の 重要経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑120.44円 ↓114.48円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は117.46円。
117.46円より上ならばドル買い優勢、117.46円より下ならばドル売り優勢。
121.58円 : 第4レジスタンス(HBO)
120.44円 : 第3レジスタンス
119.30円 : 第2レジスタンス
118.95円 : 第1レジスタンス
118.45円 : 03月 高値
117.46円 : ピボット
117.00円 : 03月 61.8%
116.55円 : 03月 平均値
116.10円 : 03月 38.2%
115.97円 : 第1サポート
115.96円 : 2022年 平均値
115.62円 : 第2サポート
114.65円 : 03月 安値
114.48円 : 第3サポート
113.47円 : 2022年 安値
113.34円 : 第4サポート(LBO)
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