インフラ投資の強化と不動産引き締め緩和が追い風、調整局面が投資機会に
現地コード | 銘柄名 |
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00390 |
中国中鉄股フン有限公司 (チャイナ・レールウェイ) |
株価 | 情報種類 |
4.51HKD |
株価 企業情報 チャート |
BOCIはインフラ建設銘柄の最近の株価調整局面が買い増しのチャンスにつながるとみている。中国で2022年に予想されるインフラ建設プロジェクトの加速と不動産引き締め策の緩和は、いずれもゼネコンのファンダメンタルズの改善につながる要因。2大ゼネコンの1社である中国中鉄の株価はこのところ調整しているものの、BOCIが推奨した2021年11月中旬以降、上向きに推移してきた。BOCIは目標株価を据え置きながらも、同社株の大幅な上値余地を指摘。株価の先行きに対して強気見通しを継続している。
中国当局はここに来て、インフラ投資を強化する方針を鮮明にしている。地方政府が実施計画を示したインフラプロジェクトは、これまでに総額25兆元を超える規模。従来型インフラとともに新インフラ(主に5G基地局、データセンター、AIなど新技術関連の情報インフラや、超高圧送電網、新エネルギー車充電施設など)が含まれるものの、主体となるのは引き続き交通インフラプロジェクト。交通運輸部は2月末、今5カ年計画に含まれる国家級重要プロジェクト102件のうち、交通関連プロジェクトを加速させる方針を明らかにしている。
中国中鉄は2月後半に、管理職者向けインセンティブスキーム(自社株報酬)を実施した。これにより、利益成長やROE(株主資本利益率)の向上を目指した経営チーム全体のモチベーションが上向く見通しとなった。
一方、中国の不動産政策は最近、緩和方向にある。地方当局がそれぞれ引き締め緩和に動く中、不動産開発セクターの業況は改善に向かう見込み。その恩恵はゼネコン各社にも及ぶ。
3月4日と5日にそれぞれ開幕する2つの重要会議、全国政治協商会議と全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、インフラ建設銘柄のパフォーマンスを左右する新たな材料となる見込み。BOCIはインフラ投資が国内経済の安定成長に向けた重要な手段の一つとなるとみて、同社株価の先行きに対して強気見通しを継続した。2022年にはインフラ投資の重要性が増すとみて、2021年11月中旬から同社を推奨してきたとしている。中期的に見ても、インフラ投資は今後も毎年、中国経済にとって重要な役割を果たす見通しという。
レーティング面の潜在リスク要因としては、BOCIは土地販売収入の縮小に伴う地方政府の予算ひっ迫を挙げた。これにより、インフラプロジェクトへの投資が難しくなる可能性があるとしている。
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