今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは116.25円
↓下値メドは113.70円
[ロシア] ロシアの経済規模はカルフォルニアの約半分程度、破綻しても世界経済に影響ない
[FRB] 利上げを待ちすぎてインフレ対策が大幅に後手に回ったFRB。3月50bp利上げも
[インフレ] 米国の賃金上昇率、2007年以来で最大。労働者不足も理由。- アトランタ連銀
4日(金曜)のドル/円は「円高」。
24時間のレンジは114.65円から115.56円。値幅は0.91円。
2022年の45営業日目は115.46円からスタート。
東京時間昼前に115.56円まで上昇したが、またも115円台後半にそびえる抵抗ゾーンに阻まれて方向転換。未明には114.65円まで下落。終値は114.85円(前日比▲0.61円)。
先週はロシアとウクライナの停戦交渉の進展期待で115.80円までリリーフ・ラリー(不安後退による反騰)する場面もあったが、結局その上昇分を全て吐き出し、前週比でも▲0.68円の円高で終わった。
レジスタンスは、115.23円(200時間移動平均)、115.56円(3/4高値)、115.81円(3/3高値)。
サポートは、114.41円(2/24安値)、114.00円。
地政学(ゲオポリティクス、Geopolitics)とは地理学と政治学の合成語で、地政学リスクとは、地理的な条件によって、国あるいは特定地域で政治的、社会的、軍事的な緊張が高まるリスクのこと。ロシアと地続きの欧州にとってウクライナ戦争はまさに地政学リスクだ。ロシアとウクライナの停戦交渉は継続するようだが、状況は一向に好転する気配がない。米2月雇用統計が堅調だったこともあり、FRB(米連邦準備制度理事会)とECB(欧州中央銀行)の金融政策の差が広がるとの思惑もユーロ売りにつながった。
ユーロ/円は大幅な「ユーロ安」で、24時間のレンジは125.07円から127.82円。
127.76円からスタートして、高値は東京時間朝の127.82円まで。高値が128円より低かったのは、1年1ヵ月ぶり。安値は未明につけた125.07円で、2020年12月以来のユーロ安水準。終値は125.54円(前日比▲2.23円)。
レジスタンスは、128.74円(200時間移動平均)、127.82円(3/4高値)。
サポートは、124.35円(20.12月安値)。
ユーロ/ドルも大幅「ユーロ安」。24時間のレンジは1.0886ドルから1.1068ドル。
東京時間朝につけた1.1068ドルが高値。重要な支持ラインである1.10ドルを2年ぶりに下回り、夜遅くに2020年5月以来の安値となる1.0886ドルまで下げた。終値は1.0930ドル(前日比▲0.0136ドル)。
レジスタンスは、1.1068ドル(3/4高値)、1.1143ドル(3/3高値)1.1174ドル(200時間移動平均)。
サポートは、1.0767ドル(2020.5安値)。
この日は、2月の米雇用統計の発表。非農業部門雇用者数(NFP)は市場予想を超える強い結果となり、失業率は3.8%まで低下。FOMC(米連邦公開市場委員会)が、今月の会合で利上げをしない理由がまた一つ減った。FRBが新型コロナ対策として緊急利下げに踏み切ったのは2020年3月3日。それからちょうど2年でFRBは利上げサイクルに入ることになる。2月雇用統計の詳しい結果は、次ページ以降をご覧ください。
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主要指標 終値
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今日の為替ウォーキング
今日の一言
どれだけ必要であろうと、いかに正当化できたとしても、戦争が犯罪だということを忘れてはいけない– ヘミングウェイ
I Fought The Law
BLS(米労働省労働統計局)が3月4日に発表した2月の雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)が+67.8万人となり、市場予想(+40.0万人)を大きく上回った。前回1月のNFPも+46.7万人から+48.1万人に上方修正された。なお2日に発表された民間版雇用統計のADP雇用データは+47.5万人だったが、前月分は▲30.1万人から+50.9万人に大幅に上方修正された。
米雇用市場にオミクロン株感染拡大の影響はほとんど見られず、多くの業種が採用を拡大するなかで、特にレジャー・サービス業、ヘルスケア、運輸業の採用が目立つ。
失業率は、前月の4.0%から3.8%へ低下。失業率はコロナ流行後の2020年4月に14.7%まで悪化したが、今や2019年9月に記録した過去最低水準の3.5%に迫る勢いだ。
平均労働賃金は、前月比+0.0%で横ばい、前年比も+5.1%と予想を下回った。これは飲食業などに携わる、比較的低賃金の従業員が大量に労働市場に復帰したことで賃金の「平均値」が下がったから。統計的な理由で労働賃金が下がったように見えるだけで、むしろ採用が急増していると捉えるべき。アトランタ連銀による賃金追跡調査によると、労働賃金は過去最大の上昇率となっている。
その一方で、平均週間労働時間が増えたのは、労働力不足が従業員の残業という形でしわ寄せされているということで、労働市場のひっ迫を示唆している。
2月の労働参加率は、62.3%へ僅かに上昇。労働参加率とは16歳以上の就業可能な生産年齢人口に占める労働力人口のこと。労働参加率はコロナ禍前の2020年2月(63.4%)よりも1.1ポイント低く、いまだにその差を埋められていない。
しかし、プライムエイジと呼ばれる25-54歳の働き盛り世代の労働参加率は、コロナ禍前の83%には及ばないまでも82.0%から82.2%へ力強く伸びた。失業率が低下するなかで、プライムエイジの労働参加率の上昇は明るい兆しといえる。
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今週の 重要経済指標
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今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑131.19円 ↓121.77円
ユーロ/円のブルベアの分かれ目は126.48円。
126.48円より上ならばユーロ買いが優勢、126.48円より下ならばユーロ売りが優勢。
2022年現時点の高値は133.15円、安値は125.07円。平均値は129.11円。
1日の最大値幅は2.75円、平均値幅は0.43円。
2022年の値幅は5.42円。
2021年の終値(130.96円)に比べて5.42円のユーロ安。
133.15円 : 2022年 高値
132.99円 : 第4 レジスタンス(HBO)
131.19円 : 第3 レジスタンス
130.54円 : 2022年 平均値
129.39円 : 第2 レジスタンス
129.24円 : 03月 高値
128.84円 : 第1 レジスタンス
127.65円 : 03月 61.8%
127.16円 : 03月 平均値
126.66円 : 03月 38.2%
126.48円 : ピボット
125.09円 : 2021年 安値
125.07円 : 2022年 安値
124.62円 : 2018年 安値
124.13円 : 第1 サポート
123.57円 : 第2 サポート
121.77円 : 第3 サポート
119.97円 : 第4 サポート(LBO)
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2022年 ユーロ/円データ
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