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著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「暴落した東証マザーズのグロース株 少しだけ買ってみたい」
暴落していた東証マザーズ指数が3営業日連続で急騰
2021年に入ってから急落続きだった東証マザーズ指数に、やっと少しだけ底打ちの気配が出ました。3月1日まで3営業日連続の急騰です。
・2月25日(金)7.5%高の701.36ポイント
・2月28日(月)3.5%高の725.76ポイント
・3月1日(火)6.9%高の776.18ポイント
とはいえ、まだマザーズ株の下値がしっかり固まったとはいえません。ここで買うのには「落ちてくるナイフ」をつかむ危険があります。それでも、私は少しだけ買ってみたいと思います。失敗した時にしっかり損切りできる方は、少し「落ちてくるナイフ」をつかんでみていいのではないでしょうか。
メルカリ(4385)、FRONTEO(2158)、BASE(4477)などがその候補に挙がると思います。買ったとたんに急反落するリスクもありますので、あまりたくさん買いすぎない方が良いと思います。
マザーズ指数は1年前(2021年2月16日)の高値1,320.73から、42%も下がった水準にあります。ここからのリバウンド局面では、当初かなり戻り売り圧力が強いと覚悟すべきです。
マザーズは波に乗ることが大切
常々申し上げていることですが、私がファンドマネジャー時代に、マザーズ株のトレーディングで気を付けていたことは「波に乗る」ことです。銘柄選択はもちろん大切ですが、それ以上に大切なのが波に乗ることです。
というのは、マザーズ株は上がる時も下がる時も値動きがきわめて大きく、一方通行になることが多いからです。以下のチャートでわかる通り、上がるときはいい銘柄も悪い銘柄も上がり、下がるときはいい銘柄も悪い銘柄も下がる傾向があります。一生懸命、企業調査して良い銘柄を選んだつもりでも、下げ相場では、なす術もなく下がります。
2021年以降、いい銘柄も悪い銘柄もなんでも下げる相場が続いただけに、ここで少しだけ買ってみたいという気持ちになります。
東証マザーズ指数の月次推移:2016年1月末~2022年3月1日
ただし、私が今申し上げていることは、マザーズ株に対する私自身の「鉄則」に反することです。私が鉄則と考えてきたことは、マザーズ株でトレーディングするならば、東証マザーズ指数の13週移動平均線が上向きの時を選ぶということです。以下の通り、13週移動平均線はまだ、真っ逆さまに落ちていくところです。
東証マザーズ指数(週次推移)と、13週移動平均線:2016年末~2022年3月1日
落ちてくるナイフをつかむ買い方をするときは、ちょっと買ってだめなら損切り、またちょっと買ってだめなら損切り、を繰り返していました。そのうちに、大底をつかんだと思ったら、買い乗せしていくというのが、私のファンドマネジャー時代のやり方でした。
そういう忙しい売買をする時間のない方は、東証マザーズ指数の13週移動平均線が上向きになるのを待ってからトレーディングを始めた方が、大きな流れの読みで間違うことは少なくなります。
ちなみに、東証再編で4月4日に、東証マザーズと呼ばれる市場はなくなります。代わりに、東証プレミアム・スタンダード・グロースの3市場が創設されます。東証マザーズ株は、ほぼすべて東証グロース市場に移行します。今私がお話ししていることは、4月4日以降は、東証グロース市場のトレーディング戦略と読み替えていただくと良いと思います。
2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ
最後に、著書のご紹介です。昨年12月16日、ダイヤモンド社より拙著「2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ」が出版されました。
私が25年の日本株ファンドマネジャー時代に得たテクニカル分析のノウハウを、初心者にも分かりやすく解説しています。クイズ60問を解いてトレーニングすることで、私がファンドマネジャー時代に実際に行った何万回というトレードを疑似体験できるように作られています。
東証マザーズ株に投資する時には、ファンダメンタルズはもちろん、チャートを見てのテクニカル分析も大切です。株価チャートの見方が分からなくて困っている個人投資家に、ぜひお読みいただきたい内容をまとめています。
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